未知の領域への挑戦。スクラムマスターとして描く、新たな開発スタイル
私が所属している第2ビジネスソリューション事業部は、通信や鉄道といった社会インフラを支える大手企業のシステム開発を担っており、社内でも最大規模の組織です。現在、私が参画している電力関連のプロジェクトも、まさに社会のシステム基盤に関わる大規模案件の1つです。
現在のチームは20代の若いメンバーが中心で、プロパー社員のほか、パートナー企業の方々にもご協力いただいています。私が所属する事業部では、社会インフラを支える大規模開発を担うと同時に、近年ではアジャイル開発を積極的に取り入れ、アジリティの高い開発をめざしています。
事業部の雰囲気としては、積極的にコミュニケーションを取ろうという印象があります。毎年、事業部内コミュニケーション活性化を目的とした、文化祭のようなイベントを開催しており、会議室で脱出ゲームをしたり、クルーズ船を貸し切って交流を深めたりしています。私は石川県の事業所にいますが、こうした機会に東京へ行ったり、逆に東京のメンバーが出張という形で石川県に来て、リアルでのコミュニケーションも図っています。
その中で私は今、スクラムマスターという役割を担っています。2025年10月から始まった本開発に向けたPoC(概念実証)開発が主な業務で、技術的な課題の事前検証や性能測定の方法を確立するなど、プロジェクトの土台作りに取り組んでいます。実は、私自身はこれまでウォーターフォール開発の経験が主で、スクラム開発は未経験からのスタートでした。そのため、日々スクラムマスターとしての動き方を学びながら、チームの課題解決に取り組んでいる最中です。
今の仕事でやりがいを感じるのは、未経験だったスクラム開発を学びながら実践できている点です。とくに、これまでは基盤チームが用意した土台の上でものづくりをすることが多かったのですが、今回は自分たちでAWSの構成なども考えていく必要があり、新しい知識を習得する良い機会となっています。
働き方としては、テレワークを中心に進めています。時々事業所に出社することはありますが、東京を主体とするプロジェクトのメンバーとして活動しているため、出社の頻度は高くありません。 オンライン会議に常時接続し、メンバーと密にコミュニケーションを取りながら業務を推進しています。
原点は「石川県で働きたい」。技術者としての価値を追求した転職
NTTデータNJKに入社する前は、富山県に本社を置く会社で約7年間、アプリケーション開発者としてキャリアを積みました。基本的にお客様先に一人で常駐するスタイルで、主にスマートフォン用アプリの初期開発や、クラウドサービスのDNSサーバー構築などを担当していました。しかし、スキルアップにつながる機会があまり多くなく、技術者としての成長を実感しづらい状況であったため、次のステップに進みたいという思いが芽生えていました。
そんな自身のキャリアを考えていたタイミングで、会社から東京への異動の打診がありました。当時、結婚を考え生活基盤のある石川県を離れることは難しかったため、これを機に転職を決意しました。転職先を探す中で、NTTデータNJKの存在を知りました。NTTデータNJKは石川県に事業所を持ち、東京で働くのと同水準の待遇といった点が私の心をつかみ、入社を決めました。
本格的にリーダーとしての役割を担うようになったのは、東京での半年間のプロジェクトを経て、石川県に戻ってきてからです。当時のプロジェクトでは、経験の浅いメンバーも多かったため、私が若手メンバーの技術的なフォローをするなど、周りをサポートする場面が多くありました。プロジェクト全体を前進させるには、技術的な判断を下せる牽引役が必要な状況だったのです。そうした中、自然な流れで私がその役割を担うことになりました。
現在私は、技術面でのフォローを重視する「テクニカルリード」的な立場として活動しています。自身でも開発を行いながら、周りのメンバーをサポートする、そんなスタイルで仕事を進めています。実際、今でも技術者としての視点を大切にしており、チームの技術力向上にも注力しています。
個の力からチームの力へ。リーダーとして見出した、新たなやりがい
これまでは1人のエンジニアとして業務を遂行していましたが、チームリーダーという立場になってからは、仕事のやり方を変える必要が出てきました。常に視野を広く持ち、チーム全体の状況を見渡す必要があります。忙しくはなりましたが、うまくいった時はやりがいも感じられます。
チームには私より年下の若いメンバーも多いので、彼らのスキルアップをどう進めるかを考えつつ、プロジェクトを円滑に進めるために、自分が積極的に関わりながら、チーム全体で前進させていくのが、現在の私のスタイルです。
例えば、最近リーダーとしてのやりがいを感じたのは、ある技術検証タスクでの出来事です。経験の浅いメンバーが担当になったのですが、メンバーがスムーズに進められるように、一緒に課題の整理をサポートしました。私も少し手伝いはしたものの、最終的にはメンバー自身の力でしっかりとやりきってくれたのです。メンバーの成長が実感でき、とても嬉しく思いました。
サポートする中で私が特に意識したのは頻繁にコミュニケーションを取ることです。日単位ではなく時間単位で状況を確認し、朝会で進捗が思わしくないと感じた場合は、個別の打ち合わせを設定して詳しく話を聞くようにしていました。
こうした日々の取り組みが評価され、NTTデータグループ内の「P-CDP IT-SP ソフトウェアアーキテクチャ」資格の認定を受けることができました。ソフトウェアアーキテクチャは、アーキテクトとして率先して技術を周りに広めていくスタイルの人材が評価されるものです。自分のやってきたことが客観的に認められたことで、今後、仕事に取り組む上での大きな自信につながりました。
確かな技術を土台に、しなやかに壁を越える。リーダーとしての心構え
会社が私という人間に「周囲を巻き込む力」を期待してくれていることは日々の業務を通じて感じています。ですから、5年後、10年後を見据えた私のキャリアプランは、スクラムマスターとしての役割を全うし、その経験を通じて、今後必要とされる能力を一つひとつ着実に積み上げて行くことであり、それを日々具体化することに努めています。
これからリーダーをめざす皆さんに、大切にしてほしい心構えが2つあります。1つは、技術的なスキルは早い段階で身につけておいた方がいい、ということです。最終的にものを作ることが私達の仕事なので、設計書通りに作れるのは当然として、基盤やアーキテクチャを理解して、関係者へ的確に提案できるレベルの力は必要だと思います。「最悪、自分がなんとかできる」という状況にできれば、自分自身の負担も減るはずですから。
もう1つは、「割り切る力」です。プロジェクトは、常に順調に進むとは限りません。時には厳しい状況に直面し、大きなプレッシャーを感じることもあるでしょう。そうした経験を通じて私が学んだのは、どうにもならない状況を1人で抱え込みすぎず、「できないものはできない」と割り切って周囲の助けを求めたり、次の策を考えたりすることの重要性です。
そうした心構えを持つ皆さんと一緒に、私はこれから、東京都や石川県といった事業所の物理的な壁を感じさせない、誰もがどこにいても柔軟に連携し、最大限のパフォーマンスを発揮できるチームを作っていきたいと思っています。
そのためにも、プログラミングが好きで、新しいことに挑戦したいという意欲のある方、そして何より、技術でチームを引っ張っていきたいという気概のある方に来ていただけると、これほど嬉しいことはありません。
※ 記載内容は2025年12月時点のものです
