裏を突くテストの先に見えた、品質への追求とお客様の信頼
私が現在所属している第1ビジネスソリューション事業部は金融、公共、法人の幅広い分野を事業領域としておりその中でも私は主に金融システムを担当しています。チームのメンバーは20〜30人くらいで、30代前後の若手が多い構成です。その中で私は小〜中規模開発案件のSL(サブリーダー)に従事しています。
私が携わっているのは、クレジットカード会社様が提供するスマホ決済システムの開発です。
規模にもよりますが、今メインで担当している中規模案件では、そもそも「どういったアプリを作りたいか」という機能の要件を決めるところから開発が始まり、最終的なリリースまでを担当します。
SLの役割は幅広く、お客様との仕様調整、各工程の設計書執筆、メンバーの進捗管理やフォローも行います。メンバーは日本側に4、5名いるほか、オフショア開発チーム(中国)とも連携しています。
中規模案件だと、お客様と要件を決める段階では「どのように実現するか」という技術的な部分が固まっていないこともあります。オフショアチームには、主にプログラムのコーディングを依頼していますが、実際のコードに落とし込む際に、私達が「橋渡し」をしなければなりません。
意識しているのは、なるべくプログラマーの視点に立って、わかりやすいコミュニケーションを心がけること。具体的で詳細な指示を出すようにしています。また、日本と中国では休日が違うため、スケジュール管理にも気を配っています。
品質管理もSLの重要な仕事で、ソースレビューやテストも担当しますが、特にテストではあえて「裏を突く」視点を大切にしています。テストケースに沿った内容だけでなく、普通のユーザーが意図しないような操作、例えばありえない使い方をあえてテストしてみます。そういった時にバグが見つかることが多いためです。
また、3年ほどオフショアとのやり取りを経験しているので、「こういった観点が抜けているのではないか」ということが経験則でわかるところもあります。そうした部分を重点的にフォローし、品質を担保するように心がけています。
仕組みを理解したい──その想いが法律からITの世界へと導く
私は大学では法学部に在籍していました。専攻理由は、法律そのものを学びたいというより、「人生をよりうまく生きていくための知恵を身につけたい」と思ったからです。身近な環境で困っている人の話を耳にする機会がありました。法律の知識があれば、困ることはなかったのではないかと感じたこと、加えて、世の中の仕組みを理解したいと考え、法学部を志望しました。
そんな私がIT業界に興味を持ったのは、3年生の時に選んだゼミがきっかけでした。
友人に誘われて入ったのが「情報法」のゼミ。そこで、法律とITは関わりが非常に強いと感じたのです。当時、例えば違法な漫画サイトの問題などが大きく取り上げられていましたが、ITの世界は法律の整備がまだ追いついていない状態でした。そういった課題があるところに興味を惹かれたのが、IT業界を志すようになったきっかけです。
就職活動は最初からIT業界に絞っていました。その中でもNTTデータNJKを選んだのには、明確な理由があります。最も大きかったのは「仕組みを理解したい」という気持ち。そのため、SIerの中でも実際にプログラミングスキルがしっかりと身につく企業を探していました。
NTTデータNJKは説明会の時から、開発、特にプログラミング工程を重視している雰囲気が伝わってきました。まさに私の「仕組みを理解したい」というニーズと合致したのです。
また、就活の時点ではどの業界に対して興味があるかを決めきれませんでした。その点NTTデータNJKは事業領域が非常に広くて、金融もあれば、自動車会社向けの組み込みシステムを提供している事業部もあります。ここなら、仮に一つの事業部に入ったとしても、他の事業部のおもしろい話を聞けるのではないかと感じて、入社を決めました。
「目的から考える」認知の仕方が、伝え方と関係づくりを変えた
入社後は研修を経て、スマホアプリの開発を担当しました。学生時代にプログラミングを学んでいたわけではなかったため、当初は休日も活用して勉強に励みましたが、もともと興味のある分野だったこともあり、学ぶことを苦に感じることはありませんでした。
初めての業務では、「憶測で考えず、現物を見る」ことを意識していました。実際に多くのソースコードを確認しながら理解を深めた経験は、今の仕事にも活きていると感じます。1年目は多くの学びを得られた、充実した期間でした。
2022年からは現在のプロジェクトに参画し、担当領域が大きく広がりました。以前はスマホアプリといったユーザーに見える部分を中心に担当していましたが、現在はサーバーの仕組みや夜間のバッチ処理など、システムの裏側まで踏み込むようになり、開発全体をより広い視点で捉えるようになりました。
この数年で最も成長を実感しているのは、コミュニケーションスキルです。特に「相手に配慮しながら意見を伝える」ことを意識するようにしました。以前は率直に言い過ぎてしまうこともありましたが、現在のプロジェクトで尊敬する先輩から、伝え方の大切さを学びました。
その先輩は、意見が異なる場合でも頭ごなしに否定するのではなく、まず話を受け止めた上で「こうした方が良いのでは」と柔らかく提案します。その姿勢を見て、自分も同じようにクッションを置いた伝え方を心がけるようになりました。その結果、オフショアチームとのやり取りも円滑になり、互いの立場を理解しながら協力できるようになりました。
1年目の経験が今に活きていると感じる場面もあります。例えば当時、ミスを防止するために画面を指差しながら確認するという作業がありました。当時は意味を理解できず、指示に従うだけでしたが、今では「ミスを防ぐ」という目的を起点に考えるようになりました。目的が同じであれば、例えば値をコピーして別のメモと見比べるという別の確認方法も考えられます。
こうした目的思考は、仕事全般に通じる考え方になっていて、コミュニケーションにも応用できます。例えば上司から「今のスケジュールの進み具合はどうなっているか」と聞かれた時、以前は怒られているように受け取ることもありました。しかし今では「単純に状況を確認したいだけ」と目的を意識して捉えられるようになり、落ち着いて対応できるようになりました。認知の仕方を変えたことで、心にも余裕が生まれ、業務の進行もスムーズになったと感じます。
一方で、失敗から学んだこともあります。かつて、新機能の追加に際してベンダーと連携していた際、接続部分の試験確認を自分の担当範囲外と判断し、確認を怠ってしまったことがありました。その結果、バグが発生し、自分が担当する機能も含めて修正が必要になってしまいました。この経験から、自分の業務範囲を限定せず、全体を俯瞰して確認することの重要性を学びました。
「WA(和)」の文化に支えられて育つ。仕組みを解き明かす探求心が成長につながる
2025年に主任へ昇進しました。当社には「努力している社員には積極的に仕事を任せる」という風土が根付いていると感じています。
私が評価された点を挙げるとすれば、「自分だけで完結しない姿勢」だと思います。昇進前から、他のメンバーの状況を気にかけてフォローしたり、自分の担当範囲を超えてチーム全体の成果に貢献したりといった意識を持っていました。そうした視野の広さを評価してもらったのではないかと感じています。
主任となってからは、プレイヤーだった頃とは視点が大きく変わりました。最も大きいのは教える立場になったことです。自分にとっては当たり前のことでも、相手が理解できるように噛み砕いて伝える難しさを実感しています。その一方で、教える過程で相手から新たな視点を得ることも多く、学びの機会が増えたと感じています。
仕事のやりがいという点では、「厳しい状況下でも案件を完遂した時に得られる達成感」が挙げられます。私はむしろ、条件が厳しいときにこそ楽しさを感じるタイプです。 過去には、開発規模のわりに納期が短く、途中で仕様変更も頻発するという厳しい中規模案件を担当したことがありました。リリース後に不具合対応も発生しましたが、最終的には予定通りに納めることができました。その際の達成感は非常に大きく、自信にもつながりました。
今後は、より大規模な案件を一人で動かせるようになることを目標とし、自らの知識と判断に基づいてマネジメントを遂行できる社員をめざしています。また、個人的なテーマとして、新技術の導入にも力を入れていきたいと考えています。インフラとアプリケーションは切り離せない関係にあり、例えばサーバー構築やネットワーク設定をコードベースで自動化する技術など、そうした領域の知識をいち早く吸収し、社内に還元していきたいと思います。
当社には経営方針の中に「和(WA)」という価値観があり、人とのつながりを大切にする文化があります。スキルは後からでも身につけることができますし、学びを支える風土も整っています。それ以上に重要なのは、物事を表面的に捉えず「本質まで考え抜く力」、そして「周囲と協調しながら成果を出せる姿勢」だと思います。
技術志向の強い会社ではありますが、職場の雰囲気は堅苦しくなく、明るく前向きな社員が多いです。部署をまたいだ交流の機会も多く、そうした場から新たな連携や支援が生まれることもあります。こうした横のつながりが、当社の大きな強みだと感じています。
入社時に「仕組みを理解したい」と考えていた私にとって、その探求心はいまも満たされ続けています。クレジットカードの仕組みやセキュリティの分野など、日常の中で当たり前に目にするものの裏側の構造を理解できることにおもしろさを感じています。新しい技術や仕組みがつぎつぎと登場するこの環境は、まさに終わりのないパズルゲームを解いているよう。探求心を持ち、常に成長をめざす人にとって、非常に魅力的な環境だと思います。ぜひそうした仲間と共に、新しい価値を生み出していきたいと考えています。
※ 記載内容は2025年10月時点のものです
