現場を第一に考えて改善活動を推進。コミュニケーションと定量的分析で作業負担を軽減
追浜工場の工務部 生産課IEグループに所属する土屋。車両組立課と品質保証課の労務費管理を担当しています。
「私たちIEグループは、約20人のチームで活動しています。私の主な業務は、生産性の向上を目的として、人員体制の最適化による労務費の改善に取り組むことです。
具体的には、車両組立ラインのレイアウト改善や作業ロスの削減によって現場の作業負担を減らし、お客さまに高品質なクルマをより低価格でお届けすることをミッションとしています。
現在は新車の円滑な立ち上げをめざし、作業者の習熟管理や作業者にとってやりにくい作業の改善を進めています。さらに、労務費にとどまらず物流費も私たちの対応範囲です。たとえばモノの流れを改善し工場内での部品の仮置きをなくすことで、物流費と労務費の両方の改善に努めています」
生産活動を科学的かつ工学的なアプローチで効率化するIEの仕事。土屋はデスクワークよりも現場に出向いて仕事する機会が多いと話します。
「現場に足を運ぶことは、IEとして必要不可欠です。会社の方針や戦略を現場に落とし込み、現場のメンバーと一緒になって改善活動を進めていく。これがIEの重要な役割だと考えています。その上で業務のロスを定量的に分析し、データに基づいた改善によって現場の負担削減に貢献できるよう努めています」
改善活動を進める上で、土屋がもっとも重視しているのが現場との信頼関係を構築することです。
「工場としての方針を現場に落とし込む際は、現場がどういう不満を抱えているのか、どういうリスクを感じているのかを丁寧にヒアリングします。そして、なぜその改善が必要なのかを、相手が心から納得できるように説明しています。不安や不満がわずかでも残っていると、協力は得られません。
だからこそ現場の視点に立ったコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築いています」
さまざまな経験を積みたいと考え、IEを志望。業務範囲の広さは、入社前の想像以上
大学時代は機械工学を専攻していた土屋。熱流体システムの研究に取り組んでいました。
「自動車の燃費を予測するシミュレーションモデルを、企業と共同で構築して研究していました。IEいうと、経営工学出身の方が多いイメージがあるかもしれませんが、私の場合は自動車のエンジンに関する研究を行っていました」
もともと乗り物が好きだったこともあり、土屋は自動車業界と航空業界を志望して就職活動を展開。その中で日産に興味を持ったのは、説明会がきっかけでした。
「日産のOBの方が、大学の説明会に来てくださいました。そこで自分の研究内容などを直接お話しさせていただき、技術開発拠点である日産テクニカルセンターを見学する機会をいただきました。
実際に職場の雰囲気に触れ、先輩の話を聞いて感じたのは、自分のやりたい仕事ができる環境だということです。また、若くして海外経験ができる可能性にも魅力を感じ、入社を決めました」
その中でIEという仕事を選んだ理由を、土屋はこう話します。
「自分の適性を分析した際、1つの業務に専念するよりも、さまざまな現場を経験する方が向いていると考えました。そしていつか海外の製造現場を経験し、その特長を取り入れて新しい生産ラインを構築し、工場運営を行いたい。そうした夢があり、IEを選びました」
2022年に日産へ新卒入社し、IEとして働き始めた土屋。入社前に抱いていた業務のイメージとはギャップがあったと話します。
「自分がイメージしていた以上に、業務の対応範囲が広いと感じました。とくに私が所属する生産課IEグループは、工場の中でもさまざまな経験が積める部署だと思います。組立や品質保証、物流など、現場の業務に幅広く関われることは、私の適性に合っていました」
一方で、入社前とイメージが変わらなかったのは、人間関係の良さだと話します。
「何か困ったことがあっても、いつでも誰か手を差し伸べてくれる環境です。教育面ではフレッシャーズリーダー制度があり、わからないことはいつでも質問できました。
入社4年目となった現在は、フレッシャーズリーダーとして後輩を指導する立場を担っています。私自身が1年目で苦労した経験を活かし、自分から積極的に質問することの大切さを伝えています」
全体最適へと視点が変化。部門間の橋渡し役として、円滑な工場運営に貢献
入社してから現在まで着実にIEとしての成長を重ねてきた土屋。1年ごとに違う業務を担当しました。
「1年目はプレス、2年目は完成検査ライン、3年目は車両組立と品質保証と、毎年異なる工程を担当してきました。その中で、仕事に対する視野も大きく広がっていったと感じます。
入社したばかりの頃は目の前の仕事をこなすことで精一杯で、今振り返ると視野がとても狭い状態でした。でも2年目の後半頃からは、仕事の進め方が徐々につかめてきて、自分で改善点が見つけられるようになっていきました。
会社が変わろうとしている今は、既存のやり方にとらわれない改善提案ができるチャンスがあります。そこにおもしろさを感じ、自分から活動範囲を広げています。
今年度は、工場内の活動に留まらず工場出荷からお客さまへ納車するまで改善のスコープを広げて業務に取り組む予定です。対象範囲を広げ物事を俯瞰してとらえることによって業務の最適化を行い、お客さまに適切なコストでクルマをお届することをめざしています」
この改善活動が始まったのは、土屋自身が課題に気づき、周囲に発信したことがきっかけでした。新しいプロジェクトの多くは、現場でのコミュニケーションを発端として生まれています。
「現場の担当者から、課題の相談や作業改善の依頼が寄せられることがよくあります。こうした現場との日々のコミュニケーションから、新規プロジェクトが立ち上がることが多いです。私は車両組立課と品質保証課を担当しているので、双方の相談窓口となっています。
その中で、一方は作業ロスだと考えていても、もう一方としては必要な業務だと考えていることもあるなど、調整が必要な場面も少なくありません。そのため橋渡し役を担うことも、IEとして重要だと考えています」
こうして現場が円滑に回るように努めている土屋。とくに昨年は、品質保証課との業務において成果を出せたと振り返ります。
「これまで他工場を含めて品質保証課を担当するIEはおらず、先駆者として新たな役割を担いました。自分が培ってきた知見を活かして改善に取り組んだ結果、『労務管理がしやすくなった』『体系的な改善計画を立案・実行できるようになった』などの声をもらい、個人的には非常に満足度の高い仕事ができたと感じています」
IEの知見を、他拠点に活かしたい。多様なキャリアパスを経て海外勤務の夢をめざす
IEとして働き始めて4年目を迎えた土屋。あらためて感じる仕事の意義やおもしろさについて、こう語ります。
「個人的に思うのは、IEは工場の『なんでも屋さん』のような存在だということです。私たちは労務費を管理するだけでなく、組立から品質、物流、お取引さままで幅広い関係者と接点を持っています。そのため現場の課題を改善したいとき、最初の相談窓口となるのがIE部署だと考えています。
困ったときに頼りになる『なんでも屋さん』だからこそ、工場運営全般に関して『なんでもできる』。それがIEの魅力だと思います。また、工場勤務、海外赴任、購買部門への異動など、キャリアパスも多様で、自分の志向に応じて専門性を深められることも魅力です。そのため、キャリア形成の最初のステップに適した部署だと思います」
土屋自身は、今後IEとして描いていきたいキャリアについてこう語ります。
「入社前は一刻も早く海外勤務を経験したいと考えていましたが、基礎となる知識や経験が不足していては、海外で十分な成果を上げることができないと気づきました。
そのためまずは、先輩の助けを借りず、後輩をリードできる、一人前のIEになることが目標です。社会人4年目としてキャリアの地盤を固め、担当領域で確実に経験を積みたいと考えています。
そして将来的には、IEとして培った知見やノウハウを、国内外にある他拠点へ水平展開することをめざしています。入社前から描いていた海外勤務の夢を、自分の力で実現させたいと思います」
目標に向かって日々の業務に取り組む中で、土屋は日産で働く魅力を感じています。
「やりたいことを積極的に発信すれば、挑戦させてもらえることが魅力の1つです。役職や立場に関係なく質問や意見を言いやすい風土があります。
また、一緒に働く仲間はみんな、知識や技術が優れているだけでなく、人としてもとても接しやすいです。プライベートでも仲が良く、一緒に食事したり釣りを楽しんだりしています。社風に関しては入社前に感じた雰囲気の良さはそのままで、働きやすい職場だと感じています」
こうした環境に合っているのは、主体性のある人だと土屋は話します。
「自分の考えをはっきりと伝えられる人が向いていると感じます。積極的に自分をアピールすることが得意な方は、ぜひ日産で活躍のチャンスを広げてほしいと思います」
※ 記載内容は2025年6月時点のものです
