現場でのコミュニケーションを大切に。自分にできることを考え物流業務の効率化を推進
日本物流部の部品輸出グループに所属する平林。完成車や部品の輸出拠点として半世紀以上の歴史を持つ、本牧専用埠頭に勤務しています。
「日本物流部では、私が勤務する本牧専用埠頭をはじめ、国内5カ所の部品輸出入の物流拠点を運営しています。部品の納入~出荷までの工程設計や、梱包作業・部品保管に必要なエリアの管理などを通じて、国内外の自社工場向けに遅滞なく自動車部品を届けることが私たちの役割です。
その中で私は、部品輸出の工程設計やエリア管理、設備投資などを担当しています。現在は施設の老朽化に伴う耐震工事に備え、工程設計の変更に取り組んでいるところです。
具体的な業務の流れとしては、海外工場からの部品のオーダーに基づき、必要な面積や作業時間を算出。そして部品の種類やサイズごとに効率的な梱包作業が可能となる工程のレイアウトを考え、実現に向けて調整します。こうして荷下ろしから輸出用コンテナへ積み込むまで、一連の流れを最適化するのが私のミッションです」
業務を遂行する上では、とくにコミュニケーション能力が重要になると平林は話します。
「面積や時間を計算するため、理系の知識が必要だと思われるかもしれません。しかし輸出計画担当や現場の作業員など、さまざまな関係者と連携しなければならないため、認識の齟齬が生じないよう正確に情報を伝えるコミュニケーション能力が重要になります。
また本牧専用埠頭では18カ国へ部品を出荷していることから、各国の規制に合わせて対応できる臨機応変さも求められます。たとえばブラジルに部品を輸出する場合、虫よけのために木材はすべて燻製しなければなりません。
こうした規制を遵守できていないと、通関で部品が止まるか、最悪の場合はコンテナごと日本に送り返される可能性もあります。各国の情勢・ルールを逐一キャッチしながら、物流を止めないために最善を尽くしています」
納期通りに部品を届けるため、現場とコミュニケーションを取りながら物流業務に取り組む平林。若手ならではの新しい視点で、業務改善も推進しています。
「私は入社3年目で社歴が浅く、現場に関する知識はまだ十分ではありません。その中で自分にできることを実践しようと、既存のやり方にとらわれず業務を改善できる方法がないかを常に追求しています。
たとえば、現場でのデータ収集が紙ベースで管理されていたため、スマホでデータを記録・管理できるアプリを提案し、実現しました。若手でも意見を言いやすい環境があるので、積極的に改善や効率化のアイデアを提案しています」
異業種から日産へ転職し、物流の世界へ。入社2年目にして責任ある役割にチャレンジ
2022年に日産自動車へ入社した平林。前職は新卒入社した銀行で働いていました。
「金融知識を学びたくて銀行を選んだのですが、融資先で実際にどのように製品が生産・開発され流通しているのかに興味を持つようになり、メーカーを中心に転職活動を始めました。
その中でもっとも挑戦できる環境だと感じたのが日産です。世界初の量産EVを開発するなど、他社に先駆けてチャレンジする姿勢に惹かれて入社を決めました」
部門別採用で入社した平林は、希望した通り部品物流を担当する部署に配属されます。
「SCM本部の仕事は、大きく工場の生産計画にあわせて部品を運ぶ調達物流・お客様の納期にあわせて商品をお届けする販売物流・全体のサプライチェーンを構築する戦略企画に分かれています。その中で私が調達物流を志望したのは、クルマづくりに関わるモノと情報の流れを最初の工程から理解したいと考えたからです。いつか販売物流や戦略企画にも携わりたいという想いがあり、まずは前工程となる部品物流を担う部署への配属を志望しました。
入社して1年目は、海外工場から部品のオーダーを受け、サプライヤーとの調整や納入計画の立案を行う業務を担当。異業種からの転職なのでわからない専門用語も多く、最初はとにかく先輩に質問していました。先輩は一聞くと十答えてくれる丁寧な方ばかりです。教えてもらった知識を何度も反芻して吸収していきました」
こうして着実に物流業務を習得していった平林は、入社2年目に重要な役割を任されることになります。
「海外工場と船会社の窓口役として、海上輸送ルートの設定や輸送量・比率などに関する要望の取りまとめ業務を担当しました。具体的には、各国の工場に希望の輸送条件をヒアリングし、船会社が提示する料率や輸送ルート/リードタイム、企画部署の長期戦略の方向性と照らし合わせながら、年に1度行われる契約更新内容を工場側と合意し、各船社へリクエストを出すという役割です。
更新内容の決定にあたっては、世界各地にある日産の拠点から本社に関係者が集まり、3日間の集中討議を実施。会議は英語で行われるため、要望を正確に把握して部署内に共有し、さらに実現可能性・QCD(品質/コスト/納期)面でのメリットとデメリットを検討して短い期間で契約内容に落とし込むのはとても大変でした。また戦略企画部署の方針と海外工場の要望は必ずしも一致するわけではなく、どう折り合いをつけるかにも苦労しました。
その中で意識したのは、相手の立場に立って交渉することです。これは入社1年目に先輩からもらったアドバイスでした。こちらの都合を押し付けるのではなく、それが相手にどういうメリットをもたらすかを説明し、懸念点があれば具体的な解決策を考え提示する。そうした実践を通じ、交渉のスキルを身につける貴重な機会となりました」
経験の浅さを強みに変えて。部品物流を通じ、クルマづくりに貢献するやりがいを実感
平林は現在、本牧専用埠頭の輸出工程エリアを10,000㎡圧縮するプロジェクトを担当。これは設備の老朽化に伴う更新工事のために、必要な空きエリアを捻出する取り組みです。
「私は、物流現場で作業をする委託業者の方々との調整役を担っています。現場の担当者からは、エリアの圧縮によって作業スペースが足りなくなることや、現状の業務プロセスでは対応が難しいことなど、さまざまな懸念の声が寄せられました。
委託業者の方々は日々現場で仕事をされており、実感に基づいて貴重な意見を言ってくださっています。その一方で肌感覚ではなくデータに基づいて分析を進めてみると、エリアを圧縮しても作業が可能であることがわかりました。そこでデータを提示しつつ、なぜ作業が難しいと感じるのか、どうすれば業務プロセスを変えられるのか、一緒になって考え、委託業者の方々が納得できるように建設的な議論を進めています」
理解を得ようとするものの、平林はまだ入社3年目の若手。経験豊富な作業員を説得するのは容易ではありません。
「話を聞いてもらうのが難しいと感じることも多いです。ただ、私がこの役割を担う意義は、経験が浅いからこそ従来にない発想で解決策を提案することだと考えています。そこで日産が保有するビッグデータを活用し、Tableauを用いて現場の荷量データを抽出・可視化することで委託業者の方々との調整に活用するなど、新しいソリューションを積極的に学び、実務に取り入れています。
また現場の方と対等に議論するには、何より現場を理解することが大切です。そのためわからないことは細部まで質問し、知識を深めています」
壁にぶつかりながらも解決策を模索する中で、平林は仕事のやりがいを感じています。
「時間をかけて丁寧に説明したことが実を結び、現場の方が私の提案に応じてくださった時には大きな喜びを感じました。また、輸出された部品が無事に海外工場に届き、計画通りに新車の生産が開始されたというニュースを聞くと、部品物流を通じてクルマづくりに貢献できたという実感が湧きます。
物流部門の魅力は、日産の生産を支え、クルマをお客さまにお届けする重要な役割を担えることです。数字やデータだけでなく実際に完成品・部品を取り扱えるため、自分の仕事が与えるインパクトが目に見えて感じられることもやりがいにつながっています」
日産ならではの環境を活かして。グローバルな視点を持ち、物流全体の知見を磨き続ける
日産に入社して3年、部品物流の領域でさまざまな経験を積んできた平林。今後のキャリアについて、より広い視野での活躍を見据えています。
「現在は日本の輸出拠点における工程設計を担当していますが、今後は海外の輸出拠点に携わる仕事にも挑戦してみたいと考えています。自身の担当領域を広げ、グローバルな視点で物流全体の知見を深めていきたいです。
こうしたキャリアビジョンを描けるのは、事業規模が大きく、真にグローバルな環境で働ける日産だからこそだと思います。国内はもちろん海外にも数多くの拠点があるため、グローバルビジネスを経験できることが魅力です。
私が転職した理由の1つとして、ビジネス英語を習得したいという想いもあったため、それが実現できる環境で働けるのはとても楽しく、もっと英語力を磨きたいというモチベーションにつながっています」
海外工場との調整・交渉など、実務でも英語力を発揮している平林。しかし入社前は、英語は得意ではなかったと話します。
「英語を本格的に勉強し始めたのは転職活動がきっかけだったため、日産に入社した当初はそこまで英語に自信はありませんでした。でも実務で英語を話すチャンスを与えてもらえたおかげで、英語力を大きく伸ばすことができたと感じます。
グローバル企業だから英語が話せないと入社できないというイメージがあるかもしれませんが、今は英語が得意でなくても、入社後に身につけられる環境があるのも魅力だと思います」
本人の意志があれば、成長の機会が与えられる日産。これから新たに加わる仲間へ、平林がメッセージを送ります。
「日産では、自分の意見や希望を明確に持ち、積極的に発信することが大切だと感じます。なぜそれをやりたいのかという理由を伝えることで、上司や周りが希望をかなえるために支援してくれる環境があるからです。
自分が実現したいキャリアを具体的に描き、その意図や理由もきちんと伝えられる。そうした方ならチャンスが得られ、日産で大きく成長できると思います」
※ 記載内容は2025年1月時点のものです
