手を挙げればいろいろなことにチャレンジできる環境:ネクストジェンとの最初の出会い
大学では法学部だった馬渕。新卒で入社した会社ではソフトウェア開発を2年経験し、その後に知的財産室でキャリアを重ねました。
「入社当時は先輩方が使っている専門用語もわからず、何をすれば良いのかもわからずという状態でした。役に立つどころか足を引っ張っているのでは、と鬱々とする毎日でしたが、『自分にできることをトコトンやろう!』という精神はここで培われたのかも知れません(笑)。
その後、知的財産室に異動となり、当時の人事の方から『開発現場を知っている知的財産担当を育てたかった』と裏事情を教えていただき、自分が至らないから異動になったわけではなかったんだと、安堵したことを覚えています」
その後、結婚を機に前職を退職。育児に専念していた馬渕でしたが、2005年に知人の紹介でネクストジェンと出会います。育児との両立もあり、当初はアルバイトとして入社しました。
「当時はまだ知財の専門部署ができるほどの組織規模ではなかったので、社長室(今でいう『なんでも屋』ですね)に所属し、さまざまな依頼に応えていました。
新しいことにチャレンジしようとすると、どうしても『ここは○○担当』という、役割の垣根を飛び越えなければいけない瞬間が出てきます。その線を越えてでも達成したい!という思いから、いろいろなことに手を挙げてきましたが、そもそも、ネクストジェンにはチャレンジを受け入れてくれる環境があるなと感じています」
新卒で学んだ知財の経験から法務へ領域を広げ、正社員に登用された2009年には全社改革の推進リーダーを担当しました。
その後、ご主人の海外赴任に帯同し、マレーシアへ移住するため、馬渕は一度ネクストジェンを退職することになります。
コロナ禍の過酷な状況で、通信業界の重要性を再認識
マレーシアの暮らしは、馬渕に何をもたらし、どのような経緯で再入社を決めたのでしょうか。そこにはコロナ禍で痛感した、通信業界への思いがありました。
「2014年からマレーシアに住み、翻訳・リサーチャー・セミナー講師・子育て相談・留学支援まで、いろいろな仕事を経験してきました。そんな折り、新型コロナウイルスの流行とともに生活が一変。マレーシアでは、日本よりもずっと厳しい措置が取られ、エッセンシャルワーカー以外が外出できるのは日用品の買い出しのみでした。
その中で、通信業界は社会インフラを支えるエッセンシャルワーカーとして、通常通りの業務を行うように国から要請されており、通信を支える仕事の重要性や社会への貢献度の高さを強く感じました。そうした通信業界の重要性について噛みしめていた2020年、ネクストジェンから再雇用の誘いがありました」
これはネクストジェンが設ける「ウェルカムバック制度」によるもの。過去に在籍していた社員を、企業風土や業務内容の理解者として、再び迎え入れる制度です。
「お誘いはとても嬉しかったのですが、マレーシアの生活が気にいっていて、子育てもマレーシアで行う予定だったため、帰国の意思がない旨を伝えて、お断りをするつもりでした。
ですが、ネクストジェンから返ってきたのは『働く場所は断る理由にはならない。これまでの経験を生かして人事のマネジメントにチャレンジしてみないか?』という言葉でした。私にできることがあるのなら、と持ち前の『トコトン精神』で引き受け、今に至ります(笑)」
アルムナイだからこそ見える景色がある。制度と運用の隙間を埋める存在に
再入社後、馬渕どんな業務に携わっているのでしょうか。また、アルムナイだからこそ、見える景色とは。
全社的にロケーションフリーの組織体制が実現される中、馬渕は2022年9月から管理本部人事部の部長を務めています。
「現在は人事部門の責任者を務めています。ネクストジェンには自社製品の開発から海外製品の販売、保守運用まで多様なポジションがあり、その分、働き方もさまざまです。その中で、メンバー一人ひとりが最大限に活躍できる環境をどう作るかを考えています。
私が再入社した時点で、ネクストジェンは時短勤務や選択制週休3日制度など、多様な働き方を受け入れる制度が整っていました。世の中で『テレワーク』が叫ばれるずっと前から在宅勤務を推進し、『北海道在住の社員の上司は東京在住』といったことも当たり前に実現していたのです」
しかし、先進的な制度があるだけでは解決できない、チームビルディングやマネジメントといった課題も存在していました。そこで、制度を現実に即した運用に乗せていくことが馬渕の最初のミッションでした。
「そのミッションを達成するための一番の解決策は、社員一人ひとりと地道に『よく話す』ことに尽きると考えています。その点でも、古くからいる社員とも気兼ねなく話せ、そこで得た情報を新しいメンバーの視点に立って話すことができる。会社の昔ながらの良い面も知っていれば、一度離れたからこそ見える改善点にも気づける。それこそがアルムナイである私の強みだと思います。
オフラインでもオンラインでも、組織にとって大切な要素は変わりません。コミュニケーションを取り、相手を尊重して高め合うこと。それがチームの力になり、ひいては会社全体の力になると信じています。
この考えは社内にも浸透しており、以前にも増して『自分から発信する』ことが必須スキルになったのは大きな変化かもしれません。通信事業を通して人々のコミュニケーションを支える役割を持つ企業として、私たち自身が効果的なコミュニケーションを実践する組織であり続けたいという思いもあります。
オンライン会議ツールも整備されているので、オフラインで顔を合わせて話すのとほぼ変わらない感覚で仕事ができています。ただ唯一おもしろいのは、会議の相手が冬服を着ているのに、私はマレーシアという土地柄、年中半袖の夏服を着ていることでしょうか(笑)。画面越しに季節感の違いを感じるのはリモートワークならではですね」
マレーシアから組織を動かす。アルムナイとして実現したい未来
「大前提として、私自身、仕事に置いて性別や年齢といった属性は関係ないと思っています。そして、そうした属性に関係なく、個々人の力量や可能性を生かす組織づくりに取り組む会社にいることを誇りに感じています。
さすがに海外からのフルリモート勤務は私が第一号だったので、『自分自身が成功事例にならなければ』と、当初はかなり気負っていた面もありましたが、現在は働く場所を意識することはほとんどありません」
全国に4箇所の営業所を展開している当社ですが、2022年4月からは、拠点に縛られないロケーションフリーの組織体制に生まれ変わりました。
「当社の行動指針の1つに『自ら、素早く、変化を起こす』というものがあります。これは他社の後追いではなく、先入観を持たずにチャレンジし続けるという決意の表れだと私は解釈しています。
事実、私のような海外在住者を採用したことや、ロケーションフリーの組織体制を築いたことなど、その一つひとつがまさに私たちのチャレンジ精神を体現しているのです。価値観や属性の異なる従業員一人ひとりが、互いを高め合い、輝きながら働ける──私たちはそんな組織をめざしています。
変化を起こし、それに対応していく。そして変化を起こせば、新たな課題が生まれます。当たり前のことですが、環境は日々変わり、最新の手法もいつかは陳腐化していく。その変化の半歩先を行くための後押しを、人事部として今後も続けていきたいです」
※ 記載内容は2025年3月時点のものです

