50年以上選ばれ続ける理由。業務理解と信頼が築くNDSの強み
NDSは横浜に本社を構え、BtoBの業務アプリケーションを構築するSIベンダーとして半世紀以上の歴史を重ねてきました。2026年5月に新社長へ就任した杉村 耕一は、自社を取り巻く環境とこれまでの歩みについて語ります。
「当社は2026年に創立53年目を迎えました。さまざまな業界のお客さまのシステム開発を手がけ、時代の変化に対応しながら歩み続けてきました。私が入社した当時は200人ほどだった社員数も、年月をかけて少しずつ大きくなり、現在では500人を超える企業へと成長しています。
お取引先の多くは、国や自治体をはじめ、金融機関・製造業などの大手企業です。長年にわたり信頼関係を築き、継続してご依頼いただく案件も数多くあります。さらに、これまで積み重ねてきた実績が評価され、直接お客さまからご相談いただく案件も着実に増えてきました。こうした安定した事業基盤が、社員一人ひとりが挑戦し、成長できる環境を支えています」
数多くのシステム開発会社がある中で、NDSが50年以上にわたり選ばれ続けている理由──それは、単にプログラムを作る技術力だけではなく、長年培ってきた業務知識やノウハウを生かし、お客さまの課題に向き合う力が世代を超えて受け継がれてきたことにあります。
「NDSの最大の強みは、それぞれの業界に応じた業務を深く理解し、その課題に寄り添ったシステムを提案・開発できることです。私は新人の頃に損害保険のシステムを担当したのですが、周りにはシステムの知識だけでなく、損害保険の業務そのものに精通した先輩方がたくさんいました。
お客さまの業務に真摯に向き合い、最適なシステムを構築する。その業務知識やノウハウ、そして仕事に向き合う姿勢が、私を含めた後輩たちへ世代を超えて自然と受け継がれ、今では当社の大きな財産となっています」
長年にわたり築き上げてきたお客さまとの信頼関係を受け継ぎながら、杉村は社長として、その価値をさらに高めていこうとしています。
「これまで築いてきたお客さまとの信頼関係を守り続けることが何よりも大切です。常に相手の立場に立ち、業務を深く理解した上で『この業務には、このようなシステムが最適です』と自信を持って提案できる関係性を、これからも継続していきたいと考えています」
未経験で飛び込んだITの世界で感じた感動。IT業界との出会いと刺激を受けた日々
中学高校時代はストイックに野球に打ち込み、大学では法学を学びながら、自分のやりたいことに挑戦しようと日本中をオートバイで旅していました。
「他の地域の様子は刺激的でした。地方の町を訪れて、地元の子どもたちが自転車で通学しているのを見た時は『自分がここで生まれていたら、どんな人生を送っていただろう』と想像を膨らませたものです。自分と異なる環境にある人々の暮らしや価値観に触れることで、物事を多角的に捉えられるようになりました」
そして迎えた就職活動。初めは営業職を希望していた杉村に転機が訪れます。
「半導体の商社の選考を受けていた際、担当者から『これからは半導体を売る仕事より、それを使ってプログラミングをする会社が主流になるよ』と言われたんです。その言葉に強い興味を惹かれ、IT業界に進んでみようと舵を切りました。
当時はまだパソコンもそれほど普及しておらず、今のようにプログラミングを学べる環境もありませんでした。知識や経験もなかったため、面接でアピールできることといえば、ある意味『精神論』に近いものしかありませんでしたね。『とにかく挑戦したい』『頑張ります』という気持ちを、素直に伝えることしかできませんでした。その思いが伝わったことが、NDSとの出会いにつながりました」
入社後は専門的なバックグラウンドを持つ同期に圧倒されながらも、未知の領域に挑戦する喜びを感じたと言います。
「NDSは当時から社員教育に力を入れており、入社から3カ月間研修を受け、そこで初めてプログラミング言語に触れました。提示された5教科の成績から平均点や最高点を算出するシステムを作ったのですが、自分が書いたコードが思い通り動いた時、『これはすごい』と素直に感動したことを今でも鮮明に覚えています」
研修後は損害保険会社のシステム構築からキャリアをスタートさせます。
「周囲の経験者と比べて焦る気持ちもありましたが、まずはとにかくやってみようと思い、自分なりに経験を積んできました。わからないことは自社の先輩や常駐先の他社の先輩に積極的に質問し、少しずつ知識を吸収していきました。
振り返ると、こうした経験の積み重ねが、現在の自分の仕事への向き合い方につながっていると感じます」
40年間の経験が育んだ、挑戦し続ける姿勢と誠実さ
新卒入社からNDS一筋で約40年。激しい変化が続くIT業界において、1つの会社でこれほど長く働き続けられた秘訣は、会社の持つ「多様性」と仕事に向き合う「実直さ」にありました。
「長く続けられた一番の理由は、当社が昔から幅広い業種のシステムを扱っていたことです。私自身もタイミングや担当業務に恵まれ、これまで損害保険、製造業の生産管理、そして自治体の税務システムなど、本当に多くのプロジェクトに携わることができました。
若手の頃には地方でのプロジェクトも経験し、新たな人と出会ったり、その地域ならではの文化に触れたりする機会にも恵まれました。その後は当社の主力事業の一つである公共案件に20年ほど携わり、普段接する機会の少ない公務員の皆さんと一緒に仕事ができたことも、今では思い出深い経験です。
使っている技術やプログラミングの基本は似ていても、業界が変われば関わるお客さまも業務の仕組みもまったく異なります。新しい分野に触れるたびに学びがあり、自称『飽き性』な私でも、知的好奇心を持ち続けながら仕事に取り組むことができました」
数々の現場を経験する中で、杉村が仕事をする上でもっとも大切にするようになった価値観があります。それが「正直であること」です。
「仕事において、何よりも正直で誠実であることが大切だと考えています。システム開発の中で『何か変だな』『少し気になるな』と感じたことをそのままにしてしまうと、後から必ず大きなバグや問題となって跳ね返ってきます。忙しい時ほど、一呼吸置いて基本動作を怠らないこと。
そして、わからないことがあれば見栄を張らずに『ここがわかりません』と正直に周りに伝えること。人間が作るものである以上、システムに間違いは付き物です。だからこそ、そのほころびを早く見つけ、チームに共有できる誠実さを大切にしてきました」
これまでは1人の技術者、そしてリーダーとしてプロジェクトの成功に心血を注いできましたが、今は500人以上の社員を率いる立場となり、心情にも変化が生まれています。
「関連会社の社長を務めた経験はありましたが、NDSの社長として社員を率いる立場となり、その責任の重さを日々実感しています。しかし同時に、私たちが手がけるBtoBのシステムが、社会のインフラを支えているという誇りもいっそう強くなりました。
これからは当社の価値観や存在意義を社外に向けて発信し、『横浜でシステムを頼むなら、やっぱり日本データスキルだよね』と業界内で確固たる評価をいただけるよう、会社の価値を高めていくことが私の新たなミッションです」
生成AIを品質向上の味方に。地道な努力を重ねる仲間と共にめざす次のステージ
近年、NDSは20代の社員が全体の約50%を占めるなど、若手社員が数多く活躍しています。毎年50人前後の新入社員を迎え、その半数以上が未経験からのスタートです。杉村は自身も未経験からエンジニアとして成長してきた経験を踏まえ、挑戦を支える教育環境への自信を語ります。
「NDSでは、入社後3カ月間の新人研修を経て、現場へ配属され、その後は1年間、専任指導員が一人ひとりの成長をサポートします。新人研修も外部任せではなく、社内の教育部門が中心となり、技術だけではなく、NDSが大切にしている仕事への姿勢や考え方も日々の研修を通じて伝えています。
また、研修の最後の1カ月間には、チームで設計レビュー・開発・テストまでを行うグループ開発実習を実施し、実践的な開発の流れを学びます。2年目以降も継続的なフォローを行い、一人前の技術者になるための投資は惜しみません」
また、社長就任後も杉村が大切にしているのは、社員との距離の近さです。
「キャリアを重ねるほど、現場の声を直接聞くことの大切さを実感していますね。普段から社員と積極的にコミュニケーションを取り、困っていることや感じていることに耳を傾けるよう心がけています。 社員一人ひとりが安心して意見を言える環境をつくることが、会社の成長につながると考えています」
自身も多くの先輩に支えられながら成長してきた杉村。未経験から挑戦できる環境と、先輩が後輩を育てる文化こそがNDSらしさだと語ります。
「私自身も未経験からのスタートでしたが、技術は入社後の努力で身につけることができます。大切なのは、前向きに学ぼうとする姿勢です。困ったときには自然と声を掛け合い、互いに成長を支え合う。そんな人の温かさが、NDSの大きな魅力だと思っています」
人を育てる文化を受け継ぎながら、杉村がもう一つ重視しているのが、変化の激しいテクノロジーとの向き合い方です。
「世間ではAIによってエンジニアの仕事が奪われるのではないかとも言われますが、私はそうは思いません。NDSではすでに生成AIの活用をしているプロジェクトもあり、AIを活用することで、エンジニアはより上流の設計や品質向上など、人にしかできない価値ある仕事に時間を使えるようになります。
AIを味方につけながら社員一人ひとりの力を高め、お客さまへより大きな価値を提供できる会社であり続けたいと考えています」
最後に杉村は、これからNDSを担う仲間へ、エンジニアとして成長するためのメッセージを送りました。
「NDSで活躍しているのは、自分の担当業務だけでなく、その先にある業務やシステム全体にも探求心を持ち、学び続けられる人、そして周囲と協力しながら成長できる人だと思います。ITの世界は変化が早く、最初からすべてを知っている必要はありません。わからないことを素直に聞き、一歩ずつ学び続けることが大切です。焦らず地道に取り組んでいけば、必ず成長できる瞬間が訪れます。
私自身も多くの先輩に支えられてきました。皆さんとも、一緒に未来のNDSをつくっていけることを楽しみにしています」
創業以来大切にしてきた「誠実さ」と「育てる文化」を次世代へとつなぎながら、杉村とNDSは次の半世紀に向けて歩み続けていきます。
※ 記載内容は2026年6月時点のものです
