若き社員たちの新たな挑戦。それぞれの想いを胸に、海外へ
──まず現在の仕事内容と、海外拠点との接点について教えてください。
M.H.:工作機事業部の技術部に所属して電気設計業務を担当し、ハード設計に携わっています。現在は主に、特殊な切削工具を用いて材料の内部を削り取るブローチ盤や、金属の表面に細かい形状を押し付けて形成する転造盤の機種設計を担当しています。
ブローチ盤や転造盤の中には、海外ユーザー向けに出荷されているものが少なくありません。常にグローバル市場を意識して業務に当たっています。
Y.K.:私は油圧事業部の企画部に所属しています。油圧事業部が扱うのは、バルブ、ポンプ、モータなど建設機械や産業機械などの心臓部分を担う重要な油圧機器です。
油圧事業部の中でも海外業務を担当しており、オーダー受注、出荷、輸出処理などを行うので、海外の販社や代理店とやり取りする機会が多いです。
現地に駐在する日本人と連携するケースが多いため、普段のやり取りは日本語が中心ですが、建設機械の取引の窓口として、英語を使ったコミュニケーションもしています。
M.I.:私は軸受事業部の企画部で生産管理を担当しています。月次の生産計画を策定した上で、それにもとづいて必要な部品を調達し、納期を管理することが生産管理の役割です。工場との密接な連携が求められるポジションで、海外とのやり取りはあまり多くありません。
──1年目に海外語学留学を経験していますが、それぞれどのような気持ちで参加しましたか?
M.I.:私は以前から英語が好きで、大学では国際英語学部に在籍しオールイングリッシュで授業を受けていました。海外にも高い関心があり、学生時代には何度も海外を旅行しています。
コロナ禍のために留学を断念した経験があったので、海外語学留学で英語が学べる不二越の研修制度には大きな魅力を感じていました。
Y.K.:私は大学で社会言語学を専攻していました。海外旅行はしたことがありますが、長期間の滞在経験がなかったため多少の不安はありました。しかし、海外語学留学への参加には非常に前向きな気持ちでした。
M.H.:学生時代、理工学部で機械・情報について学びました。入社するまで、私は留学はもちろん、海外旅行をしたことさえありません。そのため、海外語学留学にはY.K.くん以上に大きな不安を抱えていました。言葉の問題もさることながら、現地の治安への懸念が大きかった覚えがあります。
充実したカリキュラムのもとで養われる英語力と国際感覚
──海外語学留学の概要と、現地での活動について教えてください。
Y.K.:不二越では新入社員を2カ月間、イギリス、アメリカ、カナダなどの語学学校へ派遣しています。単に語学を習得するだけでなく、ホストファミリーや他国の留学生との交流を通じて国際感覚を養い、現地の文化や価値観を理解し、自分の考えを発信する力を育むことが目的です。
滞在先を自分で選ぶことができるのが特徴で、私はイギリス南部ブライトンの60代のご夫婦のお宅にホームステイしました。語学学校では世界各国から集まった留学生たちと一緒に授業を受けます。数名の同期が同じ語学学校に通っていましたが、それぞれレベルごとに違うクラスで学びました。
また、現地では語学学校で学習するだけでなく、ボランティア活動などにも参加します。私は地元のティーショップで働くスタッフへのオンラインインタビューを経験しました。
M.I.:私はアメリカのカリフォルニア州サンディエゴに留学しました。現地で私が滞在したのも60代のご夫婦のお宅です。ホームステイを積極的に受け入れている方で、同じ時期にスイス人の留学生も滞在していました。
サンディエゴの語学学校には5人の同期が通い、レベルごとのクラスに分かれて、午前はテキストを使った文法やリーディングなどの授業、午後はコミュニケーションの授業に参加しました。
私のクラスでは、教材以外に先生が特別に用意してくれたクイズに取り組むことも多く、とても有意義で楽しい経験でした。
M.H.:私はカナダのトロントに滞在しました。候補の中でもっとも治安が良いと感じたことが、トロントを選んだ理由です。
私がホームステイしたのはとても大きな家で部屋数が多く、私以外にも留学生を多く受け入れている家庭でした。
トロントでは朝8時半に語学学校が始まり、文法やライティングの授業の後、プレゼンテーションなどさまざまなスキルを習得するための授業を受けました。ランチの時間を挟んで、午後はスピーキングやリスニングなどコミュニケーション中心の授業が行われました。
言語と文化の壁を越えて得た気づきと学び。異文化交流が新たな視点と成長のきっかけに
──海外語学留学中の出来事で、とくに印象に残っていることはありますか?
M.I.:日本語でおしゃべりする学外のアクティビティに参加した時のことが記憶に残っています。「おはよう」「こんにちは」といった日常的に使う言葉を教えるうちに、「日本語っていいな」とふと思うことがありました。日本語を客観視したことで言語そのものへの関心が高まり、文化としての日本語に興味を持つようになったと感じています。
Y.K.:現地で知り合った韓国の友人との思い出が印象的でした。美しい景色を見に行こうと2人でバスで出かけたのですが、帰りのバスを間違えてしまって。どこにいるのかわからず不安に駆られる私をよそに、「これこそが冒険だ!」と楽しげな友人の様子を見て随分と気持ちが楽になりました。語学学校で授業を受けるだけでなく、さまざまな文化や価値観を持つ人たちと交流して、自分と真逆の考え方に触れられたことは、非常に貴重な経験でした。
M.H.:私は語学学校近くのカフェで友人らと一緒にカードゲームを楽しんだ時のことを、今でも鮮明に覚えています。現地のカードゲームショップで当時たまたま私が熱中していたカードゲームを見つけ、私や同期が現地で知り合った友人らを誘って大人数でプレーしたところ、大いに盛り上がりました。身近な話題をきっかけに国際交流を深められた経験は、今後、海外のお客さまとコミュニケーションを取る際にも役立つと思います。
──それぞれかけがえのない経験をしていますね。現地で得た気づきや学びの中に、現在の仕事に活かせていることがあれば教えてください。
M.I.:私は自身の信念を押し通す傾向がありますが、留学をきっかけに多様な価値観に触れ、相手を柔軟に受け入れる姿勢が身についたと感じます。現地の留学生たちとの意見の衝突を経験する中で、「この人はこういう考えを持っている」「こういう文化的背景があるから、こう考えるのは自然だ」と理解するようになりました。
帰国後は、相手の立場になって考えるよう心がけています。仕事上で意見が対立しても、以前に比べてポジティブに受け止められるようになりました。
Y.K.:私は英語への抵抗感が解消されました。イギリスからのお客さまをアテンドする先輩をサポートした際、さまざまな話題について英語で雑談を交わせたのは、留学経験のおかげです。
また、海外の取引先に対する英文メールの返信速度が格段に上がりました。語学学校で自主的に日記を書き、先生に添削してもらったことが大いに役立っています。
M.H.:私の語学力も目に見えて上達しました。とくに海外の部品メーカーのカタログをすばやく理解できるようになったこと、英語で文章を書く際の言葉選びが格段にスムーズになったことは大きな成長です。
また、現地で多様性に触れたことで固定観念が崩れたと感じています。たとえば、語学学校でクイズアクティビティに参加した際、「トロントがあるのは何大陸?」という問いに対してさまざまな回答が出されたことにとても驚きました。
日本では「北米大陸」と教わりますが、「アメリカ大陸」と教えている国もあります。答えが1つでないことを知り、自分の価値観を相対化することができました。以前は、図面はCADを使って描くほうが効率的だと信じていましたが、手描き図面にしかないメリットなど、日常の中でも他者の価値観を積極的に認められるようになったと思います。
海外研修で広がった視野と景色。不二越だから育まれるグローバルなマインドセット
──入社して丸1年が経過しましたが、不二越のどんなところに魅力を感じていますか?
M.I.:アメリカの拠点に8年間赴任していた人やタイのグループ会社で勤務していた人など、私の身近には海外経験者が少なくありません。地方にいながらにして、グローバル企業で働いている実感があります。
Y.K.:私はこれまで、世界的に有名な企業と直接的にやり取りする機会に恵まれてきました。また、若い間から海外駐在のチャンスがあるのも不二越ならではだと思います。
M.H.:海外語学留学制度がある点に魅力を感じています。経済的な負担なく海外で学べる企業は多くありません。とくに新人・若手に対して手厚いサポートがあることは、他社にない大きなメリットだと思います。
──海外語学留学以外に、今後活用したいと考えている制度はありますか?
M.I.:不二越では、資格取得支援も充実しています。TOEIC講座やその他言語の講座など、受講費用が支給される制度を将来的に利用する予定です。
Y.K.:帰国後、私もそのTOEIC講座を受講しました。とくに語学は継続学習が非常に重要です。このような支援制度は積極的に活用するべきだと思っています。
M.H.:業務に直接関連する資格取得のための講座も受講可能です。私は、社会人が身につけておくべき基本的なビジネスマナー講座を受けてみたいと思っています。
──では最後に、今後の目標を教えてください。
Y.K.:まずは身近な業務を覚えることが大前提ですが、お客さまのアテンド業務を経験してみたいです。そしてゆくゆくは、海外語学留学で習得した語学力を活かせる仕事に挑戦したいと考えています。
M.I.:不二越ではジョブローテーション制度が導入されており、さまざまな業務を経験できます。現在は仕事で英語を使う機会があまりありませんが、海外業務課で経験を積んだ上で、いずれは海外勤務で活躍できたらと思っています。
M.H.:新しい設備・機能の研究や開発に携わることが長期的な目標です。私は入社するまでまったく海外経験がありませんでしたが、語学留学をきっかけに視野が大きく広がり、語学力を活かした仕事に興味を持つようになりました。将来的には、海外のお客さまと充実したコミュニケーションが取れるような存在になりたいと考えています。
※ 記載内容は2024年6月時点のものです

