「良い飼料を作りたい」という皆の共通認識。安定供給に奔走する日々
私は現在、関東支店と東北支店それぞれの原料課を兼務して働いています。私たちの部署は、飼料の原料調達と原料費の予算作成が主な業務。チームは私を含め5名で構成され、東北から関東までの工場や受委託業務を分担して対応しています。チームのメンバーは皆優しい方ばかりで、わからないことがあれば丁寧に教えてくれますし、雰囲気もとても良いです。
私の勤務する関東支店は工場が併設されていることが特徴で、日々の業務は鹿島工場の巡回から始まります。毎朝、原料タンクの在庫を確認し、現場の担当者と相談しながら、原料の追加発注やキャンセルの判断を行います。その後は、主に電話対応やExcelでの作業など、デスクワークが中心となります。取引先は商社から生産者さんまで多岐にわたり、幅広い地域での取引を行っています。
飼料には海外から輸入した大量のトウモロコシを使用しますが、それ以外の原料には地場で採れる副産物や、「飼料用米」といって飼料向けに契約をしたお米などを取り入れるようにしています。飼料用米は、数ある飼料原料の中でも少ない国産原料。
また、少し前まではトウモロコシと比較して価格優位性があったこともあり、近年目が離せない原料となっています。これらを飼料原料として活用することも私たちのミッション。副産物の再利用は廃棄物の削減だけでなく、コストダウンにもつながるため、積極的に活用していきたいと考えています。
「良い飼料を作りたい」という気持ちは、皆が共通認識として持っているものです。ただ原料課としては、安定供給とコストダウンも重要なポイントです。とくに安定供給については、原料が不足すると工場の稼働に支障をきたし、営業活動にも影響を与えます。さらに、顧客との信頼関係に関わる重大な問題となり得るため、継続して安定供給することが第一となります。
そして、動物と日々向き合っている生産者さんはほぼ休むことがない点も、安定供給を念頭に対応しなければならない理由です。鹿島工場の近隣には飼料原料の倉庫がありますが、遠隔地からの直送の際は到着までに2〜3日かかることもあるため、在庫状況を見ながら慎重に進めていく必要があります。「絶対に原料を切らしてはいけない」という使命感を胸に業務にあたっています。
「食に携わりたい」と興味の赴くまま入社を決意。現場研修で貴重な時間を過ごす
私は法学部出身ですが、就職活動では衣食住という人の生活の根幹を支える仕事を軸に探していました。もともと性格的に前に出るタイプではなく、一歩引いた視点から何かできることはないかと考え、業種は絞らずに幅広く会社を見ていきました。
衣食住それぞれの分野で内定をいただいた中で、日清丸紅飼料を選んだのは「やっぱり食に携わりたい」という想いが強くなったから。加えて、当時の私には業務内容がピンとこなくて……(笑)。それが逆におもしろそうだなと興味を持ったんですよね。
高校と大学では弓道をやっていて、その時も実際に先輩が披露しているのを見て興味を持ち、「とりあえずやってみよう」と入部してみたんです。これが自分に合っていて、大学まで続けてきた経験があるので、興味の赴くまま「やってみよう」と、日清丸紅飼料への入社を決意しました。
入社後は本社で2週間程度のビジネスマナー研修があり、その後は現場を知るための農場研修が行われました。お取引いただいている養鶏場と養豚場で2カ月ほど研修を受けたのですが、最初は動物たちに圧倒されてしまって。でも慣れてくると、徐々に仕事が楽しくなってきました。飼料が実際に給餌されている様子を間近で見ることができ、非常に良い経験となりました。
研修後は原料課に配属となり、そこで最初に直面した課題はExcelのスキルでした。未経験の中でも、ある程度業務をこなす必要があり、一日中文字と数字を見続ける日が続き、苦労しました。そのため、教えてもらったことはノートやパソコンにマニュアル化してまとめ、あとは自分で調べながら身につけていきました。
関東支店には同期が2人いて、たまに一緒にご飯を食べたり、遊びに行ったりするなど今も交流があります。そのうちの1人とは農場研修を一緒に受け、苦楽を共にしながら学びを深めてきた仲です。やっぱりなんでも相談しあえる同期が近くにいるのは心強いですね。
一度断られても粘り強く交渉を続ける。先輩の背中が教えてくれた諦めない姿勢
日々さまざまな取引先と交流があり、そこで多くの刺激をもらいながら、知見を広げることができるのが原料課の魅力だと思っています。その中でも、とくに印象に残っているのが、入社1年目の時に社外の方との商談で経験したことです。どうしても若手である私の提案は、すぐ断られてしまったんです。
隣でいつも仕事をしている先輩は、キャンセルをお願いする場合もただお願いするのではなく、「この日は取れないのですが別日であれば……」のように案を出すなど、何かしらの代替案を出してデリバリーを行っていました。この先輩社員の様子を見習って、それからは私も複数の代替案を提示しながら粘り強く交渉を続けるように。相手も本気で売りに来ていますから、それに流されないよう提案の強弱は意識しています。
それ以外に意識していることは、自分の希望を押し付けるのではなく、相手の立場も理解した上で納得感のある提案を行うこと。具体的には数値を用いて説得することを心がけています。
キャンセルをする際は「タンクの容量は○○tだが、在庫は○○tあり、そうなると明日の○○tは入庫が厳しいのでキャンセルをお願いします」と伝えることが基本です。そのように伝えると、納得してもらえることが多いと感じます。今回はタイミングが合わなくても、次回は良い回答をもらえることもあるので。引き出しを持って交渉をする姿勢は大事にしていきたいですね。
私が1人で担当業務を任されるようになったのは、配属から3カ月経った頃。もちろん一通りのサポートはあるのですが、何よりも心強かったのが2人の上司の存在です。“言うべきところは言う”という姿勢をしっかり持っていて、そこがとくに尊敬している部分でもあります。
日々のデリバリー業務は電話でのやり取りが多いため、誤解のない伝え方や言葉のニュアンスもとても大事になります。それらを含めて指導してもらう上でも、細かいところもちゃんと気にかけてくださるので、本当にありがたいですね。
この仕事のやりがいは、さまざまな外部の方と関われることだと思っています。お話の中で得られた知識や情報は、日々の業務改善のヒントや自分自身のレベルアップにつながり、そこにやりがいを感じています。海外の様相や、関東北地区以外の原料情報などが聞くことができます。それらを加味して業務を進める必要があり、そこが仕事の難しさであり、おもしろさでもあります。
会社に還元することをめざして。現場での経験を通じて成長していきたい
私は関東支店のように、現場を肌で感じながら仕事ができるのは、すごくありがたいことだと思っているんです。当社には日本全国に工場があり、東京本社での業務ももちろん大事なんですが、まずは実際に飼料が製造される場所で経験を積みたいと考えています。現場をしっかりと理解した上で、そこから本社業務も含めて他の拠点のことを知り、将来的にはより幅広い知識と経験を持った人材になることをめざしています。
経験を積んでいく中で、仕事が大変だなと思う場面はいくつかありました。それでも諦めずに続けてこられたのは、さまざまな業務を通じてこそ成長できると感じているからです。学ばなければならないことは多くありますし、今後さらに業務の幅も広がっていくと思います。そして何より、縁あって入社した会社でもあるので、学んだことを利益として会社に還元していきたいという想いもあります。
今後は商談の機会も増えると思いますが、そこで大事にしたいのは相手に対して興味関心を持つこと。また、自分で勉強して得た知識を活用し、相手の立場に立って提案や交渉を進めていきたいです。
そのため、相手に対して積極的に質問ができるような、知的好奇心が旺盛な方に原料課は向いていると思います。私自身もまだまだ勉強中の身ですが、これから徐々に自分を出していけたらいいですね。
鹿島工場は若い従業員が多く、活動的で自由度の高い環境があるのが特徴です。しかし、原料課としては、原料タンクの振り分け、有利原料の確保など改善していかなくてはならない部分は多くあります。そこを新しく入社される方と一緒に改善していけたらと思っているんです。積極的に意見を出してほしいですし、チャレンジを後押ししてくれる風土があるので、当社に興味があればぜひ一緒に働きたいですね。
※ 記載内容は2024年12月時点のものです
