周囲の協力を得て、仕事と育児を両立。“割り切る技術”が成長につながった
私は1993年に入社しました。営業事務を6年間した後、量販営業を16年、現在はウェルネス営業部に所属。一般家庭に牛乳やヨーグルトなどの商品を配達する販売店や、自動販売機のオペレーターサービスを提供する企業を担当しています。
30代で結婚し、入社して16年目に子どもが産まれました。明治で働くことが楽しかったので、出産後も仕事を辞めるつもりがなく、産休・育休を取得することに。私の場合、体調に大きな変化がなかったので、産前休暇前まで仕事を続けていました。
10カ月の産休・育休期間を経て、職場に復帰しました。復帰直後はしばらく営業のサポートとして働いていましたが、数年後営業に戻り、現在は以前と同じ状態で働いています。
仕事と育児を両立させるためには、時間管理の面で工夫が必要でした。たとえば、時短勤務制度や家族の協力、急な子どもの体調不良には病児保育など、さまざまなサポートを利用しました。夫と相談して、私は朝遅く出社する時短を選択し、夕食の準備までして出勤し、急な残業が必要なケースにも家族が困らないようにしていました。当時は産休・育休の取得後、営業に復帰する人が今のように当たり前ではなかったので、職場にできるだけ迷惑をかけたくないという気持ちが強かったです。
それでも、仕事と育児の両立は簡単ではありませんでした。私は、「なんでも自分でやりたいし、やらなきゃ」と思う性分なんですが、それでは育児をしながら仕事をこなすことはとてもできません。ある時突然体調を崩し、1週間の入院をしなくてはいけなくなり、たくさんの人に迷惑を掛けてしまったことがありました。その経験から、早めに周囲に相談するようにし、人に頼ることに躊躇しないようにしました。自分に過剰に期待することをやめ、いろいろなことを割り切れるようになったことが、結果自分の成長につながったと思います。仕事を続けることができるのは職場の理解があってこそ。上司、同僚にはいつも感謝しています。
仕事と並行し、やりがいを感じながら取り組めることを求めて、“かがやき塾”に参加
私は、2021年に立ち上がった女性のための社内ネットワーク、“かがやき塾”(※)に参加しました。これは、さまざまな不安を感じる女性従業員が、異なる部署で働く女性従業員と出会い、仕事・キャリアの情報共有をしたり、女性特有の悩みを相談したりするための場を提供するというもの。抱えていた悩みが自分ひとりだけのものではないと気づけたり、解決のヒントをもらえたりすることで、今の持ち場・立場で、より前向きに、また自分らしく働くことを後押しし、女性の力を明治の新たなイノベーション創出の源にするのが目的です。
※基本的に1年間の活動となり、毎年新たなメンバーを募集する。
かがやき塾に参加しようと思った理由はふたつありました。
ひとつは、明治が東京2020大会のパートナー企業となったことで、パラアスリートやLGBTQ+の方々が自身の体験を伝える社内講演会に参加する機会があり、その内容にとても勇気づけられたためです。私も自分自身の経験を発信することで、同じように悩んでいる人の課題解決に役立つかもしれないと思いました。私は途中から営業になったこともあり、キャリアを共に積み重ねてきた同僚がいません。そんな中、異動、結婚、出産のタイミングで気にかけてくれる先輩がいて、とても助けられてきたんです。私もその先輩のように困っている人、悩んでいる人の役に立ちたいという想いがありました。
もうひとつは、やりがいを感じながら取り組めるものがほしかったこと。コロナ禍となり、また働き方改革も進むなど、世の中や会社がどんどん様変わりする中で、自分だけが何も変われていないと思っていたんです。もちろん、仕事は楽しいですし、全力で取り組んでいますが、これからのキャリアを冷静に見つめ、これからの10年自分ができることを考えたとき、何か新しいことに挑戦したいという想いが湧いてきました。
私は地方在住なので、たとえばオフラインで研修に参加するとなると、時間やお金の面でロスが生じてしまいます。ところが、コロナ禍に入って、いろいろなことがオンラインで展開されるようになり、全社的な取り組みに参加する障壁がなくなりました。自分にとってすべてが良い方向に向かっていっている。そう思えたことも、背中を押しました。
「自分は、今のままでいい」ポジティブな空気の中で、前向きな気持ちを醸成
かがやき塾では、毎回テーマを決めて、月に1度のペースでオンラインで勉強会を実施しています。PMSや生理、更年期など体のことから、出産や育児のこと、またたとえば、“女性特有のアンコンシャスバイアスとは?”といった働き方や生き方に関することまで、幅広い問題を扱っているのが特徴です。
メンバー数は40名ほど。勉強会だけでなく、チームに分かれてそれぞれが思いを語り合う時間もあり、お互いの考えや意見に触れ、刺激を与え合えるとても貴重な機会になりました。
たとえば、キャリア共有のセッションでは、ベテラン社員であれば、入社からこれまでのことや近い将来の展望などを、入社して間もない方であれば、大学で学んだことや、この会社でやり遂げたいと思っていることなどを話します。
20代の方が語る夢や目標を聞いていると、気付かされることが多く、とても驚かされます。若いころの自分の夢とずいぶん違っていて、当たり前のことですが、“みんなそれぞれでいい”ということを再認識しているところです。
年上の社員のお話から学ぶことも多いですね。現在のことだけでなく、これから自分に起こるであろうことについても教えてもらえるので、とても勉強になっています。女性総合職が稀有だった大変な時代を駆け抜けられたお話を聞くことができたのは貴重な経験でした。
その中で、50代の方が親の介護の話をされたことがありました。おかげで親の将来について考えるきっかけにもなりました。
自分が話したり、皆さんのお話を聞いたりする中で思うのは、「自分は、今のままでいい」ということ。普段、自分を他人と比べては、自分にないものを見つけて落ち込んだり、悩んだりしてしまいがちです。ところが、かがやき塾で情報や意見を交換するうちに、自分のことを肯定できるようになってきました。塾内にただよう、ポジティブな空気のおかげだと思っています。
こんなふうに新鮮で生きた情報を交換できる機会はそうありません。より良い生き方・働き方の参考になる情報が多く、かがやき塾に参加できて本当に良かったと思っています。
仕事とプライベートのバランスを図りながら、自分らしく生きていくためのお手伝いを
かがやき塾に参加する方に共通するのは、アクティブで多彩な趣味を持っていて、仕事だけでなく、プライベートも充実していること。私も皆さんのように、引き続き仕事に全力で向き合いながら、好きなことにも前向きに挑戦していきたいと思っています。
私がこれからも働き続けたいと思うのは、母であると同時に、ひとりの女性でありたいと願うからです。子どもがまだ小さかったころのこと。周りのママたちのあいだで、お互いを名前で呼ぼうということになって。そのときに、自分らしく生きていくためには、「〜ちゃんのママ」ではなく、「織田 明日香」という属性を持ち続けることが大切だと感じたんです。自分の人生をちゃんと生きていくためにも、仕事もプライベートも精を出していきたいと思います。
楽器演奏の趣味も続けていきたいですね。絵本の魅力にハマり絵本の読み聞かせボランティアもしています。また、明治でスポーツ関連商品が発売されたのを機に、それまでまったくしていなかったランニングも始めました。興味を持ったことには今後もどんどん挑戦していきたいと思っています。
これから妊娠や出産など、いろいろなライフイベントを控えている女性も多いと思います。そんな方にお伝えしたいのは、「仕事も子育ても、プライベートの充実も、どれもあきらめなくていい」ということ。
私が出産したころは、産休・育休の取得に対するネガティブなイメージがありましたが、今はそんなことはありません。出産や育児では、予期せぬことが同時多発的に起こります。時間管理や段取りをしながらやりくりした経験は、その後の仕事にもきっと良い影響を与えるはずです。自信を持って、産休・育休を取得してください。
また、私のように、職場復帰後に自分が思うようなキャリア形成ができずに悩むケースもあるかもしれません。でも、高くジャンプするためには、深く沈み、手と足のタイミングを合わせる必要があります。「今は飛躍のための準備期間」と考え、仕事も育児も楽しんでほしいですね。
私は、このほど始まった育児に関する社内の新しいネットワーク活動にも参加しています。キャリアや生活に不安を抱える人たちはたくさんいるはず。ひとりでも多くの悩みに気づいて、手を差し伸べられるような存在になっていきたいと思います。

