技術検証から実装まで。エル・ティー・エスの「技術」を牽引するエンジニア組織
私が部長を務めるTech Architect事業部(以下、TA事業部)は、エル・ティー・エスの中でも技術領域に特化した専門部署です。TA事業部では、システムアーキテクチャ職と呼ばれるプロフェッショナルが活動しています。
私たちの事業部は、案件の幅が非常に広い点が特徴です。AIやクラウドを用いた案件を中心に開発案件を技術面からサポートすることはもちろん、社内のさまざまな部門の垣根を超えた支援や、TA事業部独自でお客様を直接支援するケースもあります。
この幅広さは、エル・ティー・エスが多種多様なお客様の経営課題の解決をご支援していることが背景にあります。加えて、今やコンサルティングの流れで業務変革とIT変革は不可分です。そのため、自然と私たちTA事業部の案件も幅広くなっています。
そのようにエル・ティー・エス全体としてお客様のニーズに応えていくのですが、システムアーキテクチャ職の主な役割として、技術アーキテクチャのリードや設計、開発、および開発の標準化などを担っています。同時に、最新技術の検証も私たちの大切な役割のひとつです。新しい技術をいち早く試し、実用的なものがあれば積極的に取り入れ、社内へ展開していくミッションも担っています。
現在、具体的な注力技術領域としては、やはりAIやその周辺領域です。とくにCodexやClaudeのような開発補助生成AIを活用し、プロンプトを用いたソースコードの作成に関連した取り組みを進めています。また、このAI領域については、社内のデータ分析チームとも連携しながら強化を進めている最中です。
そうした業務を進めている組織構成は、現在18名。新卒と中途が半々程度ですが、年齢や社歴に関わらずフラットに相談が飛び交います。専門性としては、AWSなどのパブリッククラウドに強みを持っており、メンバーの中にはAWSの全資格を保有する者も在籍しています。こうした個々のメンバーが高い専門性を持っていることも、私たちの自慢できる強みです。
私個人の業務としては、部長としての組織運営が重要ミッションの一つですが、並行して現場のデリバリー業務にも携わっています。現在は、官公庁のDX案件でリーダーを担い、最大限の価値を出すため、「これなら役に立ちそうだ」という仕組みをお客様に提案したり、メンバーの育成に携わっています。
今は現場の比重も高く、組織運営とのバランスに難しさを感じることもありますが、プレイングマネージャーとして両輪をうまく回せるよう奮闘しているところです。
お客様のベストな選択を支援する。貫くのは「誠実な技術選定」の美学
私が現在の役職に就いたのは2023年です。
TA事業部の部長を打診されたときは、正直自分が指名されたことへの驚きもありましたが、当時の部長が作り上げてこられた良い面を引き継ぎながら、当時の組織をさらに進化させられるチャンスだと捉え、前向きにお引き受けしました。
当時まず向き合わなければならなかったのがアサインメントを含むメンバーの育成でした。ちょうど人員が増え、組織規模が拡大するという状況でしたので、嬉しい反面、人員のアサイン先に工夫が必要だったのが当時の状況でした。
コンサル案件からの引き合いはもちろんありましたが、それに加えて自ら営業活動へ出向くなど地道な動きもしました。今ではそうした状況も落ち着き、コンサルタントからの技術相談も増え、組織の成長に確かな手応えを感じています。
そうした経験を経た現在、組織を運営していく上で、私がとくに大切にしている指針が2つあります。
1つめは、「誠実さとプロフェッショナル」という価値観です。
技術のプロフェッショナルという立場では、派手な技術を使おう、といった発想に至ってしまうかもしれません。技術が好きな技術屋ですから、新しい技術や流行の技術を使いたくなる欲求を根源的には持っているものだと思います。ただ、私自身は何よりも優先すべきは「確実にお客様の課題解決に寄与するか、成功できるか」だと考えています。
技術はあくまで手段であり、目的ではありません。費用対効果や最適解を冷静に判断した上で、必要であれば最新の技術よりも過去の技術を選ぶ姿勢を徹底しています。
新旧問わず技術にはそれぞれ特徴があるので、部門の仲間たちとは、それを学ぶ姿勢を大切にしています。知見を蓄えた上で、実務においては「お客様にとってのベスト」を誠実に追求する。これが私たちの美学です。
2つめは、メンバー一人ひとりの「個」を見るということです。
メンバーそれぞれに強みは当然ありますので、それらを見極めた上で、「この領域、あるいはこのプロジェクトならばその強みを最大限に発揮してもらえるのではないか」という考えを大切にしています。また、「今後この技術領域で経験を積んでもらうことがメンバーにとってプラスになるのではないか」という考えに基づいてアサインを決めることもあります。
ただ、自分の中だけの考えですと相手の意思を反映させない一方通行のアサインになってしまいます。ですから、個々の強み・弱みだけではなく、メンバーがやりたい領域といった志向性も汲むことを意識しています。
個人の意向をすべて反映させられているかと言われるとそうではないですが、理想はそれです。日々の1on1などの対話を通して、メンバー一人ひとりの「個」を見た上でのアサイン・育成を心がけています。
こうしたチームの一体感を保つために、日頃から意識しているのが「レスポンスの速さ」です。どんなに忙しくても、メンバーからの相談には可能な限りその場で反応します。後にしてコミュニケーションの温度感を下げてしまわないよう、熱量が冷めないうちに行動する。こうした小さな積み重ねが、信頼関係と強いチームワークを作ると信じています。
本質的な課題解決を求めて選んだ、コンサルタントとの「共創」という選択肢
エル・ティー・エスはビジネスプロセス変革の支援を得意としており、ビジネスアナリシスの国際資格を保有するコンサルタントも多数活躍しています。
そうした仲間と一緒に進めていく案件の存在は、実は私がエル・ティー・エスへの入社を決めた理由の1つでもありました。
エル・ティー・エス参画以前、私はSI業界で開発に従事していました。その当時の感覚として、エンジニアだけで要件定義を進めていくと「聞き上手なエンジニア」というか、お客様の要望をそのまま形にすることが中心となり、踏み込んだ提案ができていないと感じる場面がありました。
ビジネス上のニーズと技術上のニーズ、両方を深く理解した上でお客様と向き合えば、お客様により大きな価値を提供できるのではないか。そんな風に考えていた時に、転職活動でエル・ティー・エスと出会いました。
お客様に寄り添いながら、技術面のポイントも押さえてビジネスニーズを解決する。それがお客様の事業を前進させていく、そうした考え方に非常に共感しました。
実際に入社後にコンサルメンバーと案件に参画した際も、お客様から「こうしたい」というオーダーを受けた同僚が、「その機能を作るのならば、この進め方の方がよりマッチします」と提案する場面もありました。
言われた通りに作ることだけが良いのではなく、プロフェッショナルとしてお客様にとっての最適解を考え抜いて提案する。エル・ティー・エスは徹頭徹尾そのスタイルを貫いているため、いろいろな経験をしてきましたが、本当の意味でのお客様への価値提供ができていると感じています。
もう1つの入社理由が、組織を創る側に回れるという点です。私が入社した2018年は、エンジニア組織をビジネスとして本格的に立ち上げるタイミングでした。初期メンバーとして組織をリードし、新しいものを作っていける環境は、非常に魅力的なチャンスだと感じました。
加えて、前任の部門長との面接で考え方が完全に合致したことは決定的でした。お客様への向き合い方、プロフェッショナルとしての価値観に加え、「この技術は絶対に流行る」「ここは攻めていかないとダメだ」といった、技術の未来に対する感覚までもが同じだったのです。
「この人と一緒なら、おもしろい組織が創れる」と確信しました。
「最適」と「最新」の「おもしろい組織」と共に変革を推進する
エル・ティー・エスにジョインした時に思い描いていた「おもしろい組織」の今後のビジョンは、実は今の部門名にも投影しています。TAは「Tech Architect」の略で、技術アーキテクチャの専門性を軸に、お客様の変革を推進できる組織でありたいと考えています。
技術の世界はあらゆる意味でスピードが速く、とくにAIなどの技術領域は週単位・日単位のレベルでアップデートされています。AIがコーディングを代替する未来が現実になりつつある今、私自身、実体験として「単にコードを書くだけの作業は不要になる世界」を感じる場面が増えてきました。現状維持は後退と同義という状況で、技術に対する学びを重ねていかなければなりません。それを成すには、やはり土台には基礎的な技術力を持ち、学びを高い付加価値あるアクションに変えていく観点が大切だと思います。
AI技術の発展に健全な危機感を持つ一方で、本音では「こんなこともできるのか!」とワクワクしている自分もいます。エル・ティー・エスやTA事業部は、新しい技術やメソドロジーを楽しむカルチャーが強い組織です。
たとえば事業部のメンバー同士でハッカソンに参加したり、1on1の場でもホワイトハッカーのセキュリティ攻撃の練習サイトの話で、「ここはどうやるんだろう?」「一緒に考えてみよう」と、上司部下の関係を超えて目を輝かせながら盛り上がったりしています。
こうした環境ですので、技術が大好きな人はもちろん、人間性としても誠実な方であれば当社で活躍できると考えています。繰り返しますが、私たちが最も大事にしているのはお客様の課題を理解して最適なアプローチで解決していく姿勢・成果です。
最新技術を学ぶ姿勢は重要ですし、新しい技術の否定はしません。ですが、お客さまの課題に対して、無条件・無批判に新技術を是とせず、なぜその技術を選んだのか、を説明できる方にぜひ参画してほしいと思っています。
お客様の課題解決に役立つシステム開発がしたいという方は、ぜひ一緒に私たちと挑戦をしていきましょう。
※ 記載内容は2025年12月時点のものです

