「誰かの役に立ちたい」。学問と実社会の繋がりを求めた学生時代
幼少期は、とにかく好奇心旺盛で、サッカー、ピアノ、書道、将棋など、周囲がやっていることはなんでも試してみないと気が済まない子どもでしたね。同時に目立ちたがり屋な一面もあり、授業では「これわかる人」と聞かれたら、よくわからなくても必ず手を挙げるほどでした。
音楽家である両親から「音楽で食べていくのは大変なことだ。堅実にいく方が良いのではないか」と言われていたこともあり、中学から勉強に力を入れるようになりました。そして大学では理系に進み、数学や物理、宇宙科学などを学んでいましたが、ある疑問がずっと心に引っかかっていました。
それは「この知識や学問は実生活でどのように活きるのか」「誰の役に立つのだろうか」という問いです。理系の学問は非常に高度で興味深い一方で、社会との接点がイメージしづらいという悩みがありました。
そんなモヤモヤを抱えていた中で出会ったのが、経済学・経営学でした。人や企業の意思決定にダイレクトに関わる知識体系に触れ、「社会に対して自分が貢献できる未来」を具体的に描くことができました。自分の進む方向はこれだ、と感じた私は、思い切って経済学部に転部するという、新たな挑戦を決意しました。
そうした「誰かの役に立ちたい」という想いは、大学時代の学習指導のアルバイトでも、目の前の生徒一人ひとりに向き合う姿勢につながっていたと思います。私は高校生のときに幸運にも良い先生に恵まれて大きく成長できた実感がありました。
その経験から、「受けた恩を次の世代に返したい」という想いが芽生え、塾講師と家庭教師での学習指導に注力しました。多いときは週7日、小学生から浪人生まで、学習する目的やレベル感が異なる多くの生徒たちと向き合いました。
一人ひとりの生徒に合わせて「なぜ、どこで躓いているのか」を考え抜き徹底的に分析し、個々に合わせた助言と伴走を行うことをとくに意識していました。このようなサポートをきっかけに生徒が壁を乗り越え、「山本先生のおかげで○○がわかるようになりました!」「テストでこんなに点数とれました!」「志望校に合格できました!」と、驚きと喜びに満ちた表情で報告しに来てくれる──見違えるように成績が伸び、生徒が本来持っていた力が解き放たれる瞬間に立ち会えることが、何よりの喜びでした。
この経験を通じて、「目の前の一人ひとりに向き合い、その人の可能性を引き出すこと」にやりがいを感じるようになりました。
「誰とやるか」にこだわった就職活動。知性と人間性に惹かれたエル・ティー・エス
就職活動の軸は、ひと言で言うと「人」でした。よく耳にするフレーズですが、まさに「何をやるかよりも誰とやるか」を重視していました。振り返ると、部活動を選ぶときに強さというよりも仲間や先輩の人柄を見て決めたように、人生の節目では常に「人」を基準に選択してきました。
具体的には、「知性(IQ)」と「人間性(EQ)」を掛け合わせた人間力が高い人と働きたい、と考えていました。論理的思考力など知能の高さはもちろん、思いやりや謙虚さ、誠実さも兼ね備えた人たちと切磋琢磨したいと考えていました。
就職活動でコンサルティング業界に興味を持ったのは、厳しい環境で自己成長が果たせる仕事である点と、クライアントに大きなインパクトを与えられる点に魅力を感じたからです。
そして数あるコンサル企業の中でエル・ティー・エスへの入社を決めたのは、この「知性×人間性」という私の軸に、最も合致していたからです。
とりわけ印象的だったのが面接です。他社の面接では「学生時代に頑張ったことを定量的に/客観的に教えてください」という趣旨で問われることが多かった一方で、エル・ティー・エスは、「なぜそう考えたのか」「その時どう感じたのか」といった、定量だけでは表現しきれない私の心情や想い、思考のプロセスを深く掘り下げてくれました。
学生一人ひとりの考えや想いを尊重し、結果だけでなくプロセスにある価値観を理解しようとしてくれる姿勢に、エル・ティー・エスのカルチャーを感じ、強く惹かれました。入社後もその印象はまったく変わりません。相手を理解しようとする姿勢と共感力があるからこそ、相手の視点に立った柔軟な思考や対応ができる、相手の成長を願い、心を込めたフィードバックをする、謙虚・誠実で一緒にいて居心地が良い。そんな魅力的な人たちに囲まれて働いています。
また、面談という場面でも、学生である私の質問の意図を的確に汲み取り、素早く整理して回答してくれる社員の方が多く、頭の回転や構造化する能力など、知性の側面でも高い水準の方が多いと感じました。
そして、「会社が成長フェーズにあること」も魅力でした。すでに仕組化が進んでいる大企業に入るより、「これから皆で会社を、未来を創っていく」というベンチャースピリットがある環境にワクワクするタイプだった私にとって、まさにぴったりの会社でした。会社の成長の当事者になれるという期待感も、入社の決め手になりました。
苦悩と努力から得た信頼と、仕事や役割を通じて自分自身を磨いていく感覚
入社1年目の7月から現在に至るまで、大手総合商社様を支援するプロジェクトに従事しています。1年目はメンバーとして、リーダーの指示のもとで業務を遂行。2年目には後輩をサポートするサブリーダーとなり、1年目の終わりごろから任せてもらえるようになったクライアントとの直接の対話も、より主体的に行うようになりました。そして3年目にリーダーとなり、プロジェクトの品質やリスク管理など、チーム全体の責任を担う立場になりました。
現在は、大きく分けて2つのプロジェクトを並行して担当しています。1つは、入社当初から続くデータ利活用の支援です。一例を挙げると、クライアントが取引先のメーカーと連携して新商品/サービスを開発する際に、SNSなどに投稿される膨大な消費者の声を分析して潜在的なニーズやトレンドを可視化、その分析結果を基に、ヒット商品/サービスの鍵となる要素を導き出し、クライアントの意思決定を支援する、といった取り組みです。
もう1つが、業務改善の支援プロジェクトです。こちらは、1年目からお世話になっているクライアントへさらに貢献したいという想いもあり、3年目の後半から参画しました。クライアントの業務をITの力で効率化するもので、たとえば新たなアプリケーションを開発するための要件定義からリリース後のハイパーケアまで、幅広いプロセスに携わっています。
入社してから今までを振り返ってみると、苦悩・苦労の連続だったように思います。とくに入社当初は、クライアントの業界・業務知識もビジネススキルも不足していますし、もがきながら価値提供の方法を模索する日々でした。もちろんチームや上司の支えもありましたが、コンサルタントという職業である以上、まずプロフェッショナルとして自分の力を磨くことが必要です。出退勤の電車の中でも常に仕事のことを考えていましたし、自分に負荷をかけ続ける毎日は、まるで受験生に戻ったかのようでしたね。
そんな時期にクライアントのとある社員の方から「取り組み姿勢を見ていて、自社で一緒に働けたら心強い」といった旨の言葉をかけていただいたことがありました。その方は、仕事に対する要求レベルが非常に高く、私も必死に食らいつく中で多くのことを学ばせていただきました。作成物に厳しいご指摘をいただくこともあり、なかなか期待を超えられずに悔しさを感じることも多くありました。
だからこそ、思いがけずいただいたその言葉は自分の努力が確かに伝わっていたのだと実感でき、大きな自信と励みになりました。考え抜いたことが無駄ではなく、クライアントに届いていたことが本当に嬉しく、ぶつかっていた壁を乗り越えられたように感じましたし、すべてが報われた気持ちになりました。
また、リーダーという役割を担うようになってからは、後輩と関わる中で自分自身の在り方を深く見つめ直す機会が増えました。以前は後輩が傷つかないようにと、オブラートに包んだ“優しい”フィードバックが最適だと考え、柔らかい言葉がけを心がけていましたが、それでは本当の意味で相手のためにならないと気づいた瞬間がありました。
具体的には、後輩が作成した資料に対して「大きな問題はない」という趣旨のことを伝えた一方で、クライアントからは厳しい指摘を受けてしまったことがありました。その時に後輩が悔しそうな表情を見せるのを目の当たりにし、クライアント視点で、厳しいこともしっかり伝え、成長を促すことが、結果的に本人のためになるのだ、それこそが「本当の優しさ」なのだと、強く反省しました。
入社3年目にリーダーを任されたことと、この出来事をきっかけに、自分に与えられた役割をさらに意識し、人間としても大きく成長できたと感じています。
相手の笑顔が原動力。変革の自走支援を大切に、期待値を超えて可能性を解き放つ
仕事をする上で最も大切にしているのは、「相手の期待値を超える」ことです。クライアント、上司、同僚、後輩など、あらゆる人からの期待を少しでも上回るアウトプットを常に意識しています。その先に、相手の驚きと笑顔があると信じているからです。誕生日にサプライズをされた時のような、驚きと喜びが入り混じった表情を見たい、という思いが、私の行動の原動力になっています。
冒頭でも触れましたが、私が学生時代に打ち込んだ学習指導と同様、コンサルティングの仕事も、私たちの支援によってクライアントの課題が解消に向かい、より活き活きと過ごせるようになる。コンサルティングという仕事はまさしく、クライアントの可能性を解き放つ仕事です。
とくにエル・ティー・エスは、私たちの支援が終わった後もクライアント自身が変革を継続できる「自走支援」を大切にしています。これを「ビジネスアジリティ=変革実行能力」を高めるご支援と表現し、私たちコンサルタントのスキルや考え方をクライアント内に移管するような関わり方を大切にしています。クライアント自身が実践し続けることで変革の力が身につき、人や業務、ひいては会社が成長していく。これこそがエル・ティー・エスがクライアントに提供している価値であり、エル・ティー・エスならではの「可能性の解き放ち方」だと思います。
そういったエル・ティー・エスらしさを形作っているのは、素晴らしい仲間たちにほかなりません。相手の視点で物事を考え、誠実で、謙虚でかつ深く思考できる。そんな知性×人間性の高い仲間たちが集まっているこのエル・ティー・エスを、もっと大きくしていきたい。一社員の立場ではありますが、そう強く思っています。
これから自分のキャリアを考える皆さんにアドバイスをするのであれば、「人間性」を磨ける環境かどうか、という視点を持って企業を見るということです。知識やスキルはどの会社でも一定成長させることが可能ですが、人間性というものはひとつの決まった尺度があるものではなく、周りの環境や一緒に働く仲間に大きく左右されるものだと思います。自分がこうなりたいと思う人間性を持った人財が集まっている環境に身を置くことが、自分の望む人間的な成長につながるはずです。
私にとってその環境がまさにエル・ティー・エスであり、入社後もその印象はまったく変わっていません。エル・ティー・エスの「人」に魅力を感じ、私たちが大事にしている知性や人間性を一緒に磨いていきたいと思ってくださる仲間にたくさん出会っていきたいです。
※ 記載内容は2025年8月時点のものです

