学びが“使える力”に変わった瞬間
大学では情報工学を専攻し、ネットワークやプログラミングの授業を受けていました。ところが、いざ自分でアプリを作ろうとすると手が止まる——「何から始める?」「授業で学んだことをどうつなげる?」が見えず、最初の壁にぶつかりました。 そこで私が選んだのは、雑誌に載っているプログラムを“模写する”学習法です。実際に動くものを一から作り直すことで、 コードが“なぜ”こうなるのか アルゴリズムをどう分解するのか 実装の手順と検証の勘所はどこか を体で覚えていきました。これは単なる知識の暗記ではなく、問題解決力そのものを鍛えるトレーニング。与えられた課題をこなすだけでは“実務”で通用しないことを痛感し、自分で学び方を選び、手を動かし続ける姿勢の大切さを深く理解しました。
アルバイト先で、シフト提出用のWebアプリを独学で作ったことがあります。ところが不具合で一時的に使えなくなり、多くの方に迷惑をかけてしまいました。小さなコミュニティの出来事ではあっても、システムが止まると“人の動き”が止まるという現実を目の当たりにしました。 そこから、私の就活の軸が 「ITの力で、信頼性と安定感のあるサービスを通じて、たくさんの生活を支える」に定まりました。見える成果だけでなく、“当たり前”を当たり前に保つことこそ価値だと考えるようになったのです。
就活サイトで偶然見つけたのがJ:COM。正直、「初めて聞く会社名=小さな会社?」という先入観があり、最初は良い印象を持っていませんでした。地元の愛知県ではサービスを身近に感じる機会が少なく、J:COMの実態を知らなかったのです。 しかし、オープンカンパニーに参加して認識が一変。「・TV/NET/Phoneという生活インフラを多くの世帯に届けていること」「障害発生から復旧に至るまで、日々“安定稼働”を支え続けていること」「地域とつながり、暮らしの基盤を守る使命があること」 を知り、事業の広がりと社会への影響力の大きさに驚きました。まさに、私が大切にしたい「信頼性」「安定性」を実現し続けている現場が、ここにある——それがJ:COMを志望する決め手になりました。
充実した研修プログラムから始まった新しいキャリア
入社前の私は、大学で模写を通じてプログラミングの型は学んだものの、通信・放送という社会インフラの現場で通用するのか不安がありました。けれども、J:COMの段階的で手厚い研修を経て、その不安は「分かる」へ、さらに「できる」へと確実に置き換わっていきました。
まず基礎研修で、TV・NET・Phoneの提供仕組みやSTB/モデム/ルーターの役割、信号の流れ、IPアドレスなどの要点を、座学と実習で体系的に整理しました。点在していた知識が線でつながり、サービス全体像が立体的に見えるようになったのが大きな転機です。
トレーニングセンターでは、同軸ケーブルの加工や測定器での信号測定、宅内工事を想定した接続訓練を反復。光ファイバーの取り扱い、安全講習、フルハーネスの扱いまで、現場の基礎動作を体で覚えました。続く技術センター・本部横断研修では、内製班に同行してお客さま宅の作業に参加やサーバ仮想化や作業の自動化体験、ルーティングの実習やデータセンター見学、端末の検証、セキュリティオペレーションセンターのインシデント対応、運用の“流れ”と“役割分担”を俯瞰できるようになりました。節目ごとの小テストと質疑で理解度を可視化できたのも安心感につながりました。
配属は技術運用本部・運用システム開発部。最初は既存システムの設定変更のダブルチェックに入り、確認観点や手順の意味を実務の流れの中で掴みました。並行して更改プロジェクトの契約書作成にも携わり、正確で伝わる文章を意識。技術だけでなく、品質やコミュニケーションが業務を前に進める鍵だと実感しました。
入社後のギャップもありました。大企業でもすべてがマニュアル化されているわけではなく、現場では“人に聞き、見て、やって覚える”比重が大きいということ。マニュアルは出発点であり、再現性ある品質を出すには自分の言葉で理解し、振り返りと改善を積み重ねる必要があります。わからないことがあれば、すぐに相談しやすい職場と同期のつながりが心強い支えになりました。
振り返ると、知識がつながり、手で確かめ、現場で小さな「できた」を積み上げるほどに、不安は薄れていきました。分かるからできる、できるから任され、任されるからまた学ぶ――その循環が、運用の現場に価値を返す力になっています。
システム運用の現場で掴んだ成長と、未知の領域を切り拓く日々
現在は運用システム開発部・運用自動化グループで、運用チームとして業務に携わっています。現在の業務は大きく三つ。社内システムの更改プロジェクトに参画し、要件定義・設計など上流工程を進めること。サービス終了するシステムについて、セキュリティリスクや利用者への影響を最小限に抑えながら、安全で確実に運用停止を実施すること。 そして、既存システムの安定運用を守る日々のオペレーションです。いずれも「止めない」「正しく止める」「より良く回す」を軸に、現場のリズムに合わせて進めています。
最初に大きなやりがいを感じたのは、システムのメンテナンス作業に必要な一連の業務を自分主導で完了させたときのことです。具体的には、作業の手順をまとめた手順書を作成し、作業の背景や目的、詳細内容を責任者に説明して事前に許可を得る「作業申請」のプロセスを実施。その後、実際の作業を計画通り安全に遂行し、完了後は結果を報告するまでを一貫して行い、業務が「作業」から「責任ある実務」へと変わる手応えを得ました。
一方で、配属直後は議事録作成に苦戦しました。専門・社内用語の理解が追いつかず、正確な文章化に時間を要したからです。設計書を読み込みながら手順化する準備を重ね、分からない点は先輩に即質問する——この積み上げで仕様理解が進み、会議内容が立体的に把握できるようになりました。会議での「不明点の放置」は、次回以降の理解遅れに直結する。早期にその痛みを知れたことは、以後の学びを加速させる大きな教訓でした。
社会人になって最も伸びたのは、タスク管理と優先順位づけです。複数案件が並行する中、初見業務は所要時間の見積もり自体が難しい。私は「期限より少し早く終える」ことを原則に余白を確保しつつ、必要に応じて先輩に優先順位を確認し、スケジュールを細分化して可視化していきました。重要度と緊急度のバランスを見ながら柔軟に組み替える習慣が、この一年で確かな武器になっています。
ビジネス基礎や技術面も、実務と学習の往復で底上げされました。更改プロジェクトの契約書作成では、自分の文書力の課題を自覚しつつ、生成AIを活用して、正確さ・分かりやすさ・抜け漏れのない構成を意識。J:COM UNIVERSITY(社内研修)でビジネスマナーや技術基礎を学び、翌日の業務で試す小さなPDCAを重ねています。
何より支えになっているのは、人に相談しやすい職場環境です。上司・先輩は疑問に丁寧に向き合ってくれ、同期とも仕事の連携に加えて気軽にランチや飲みに行ける関係ができています。こうしたつながりが、業務の精度と成長の速度を上げ、時に気持ちのブレーキを外してくれます。
運用の世界は派手さこそありませんが、生活の“当たり前”を支える最前線です。手順の一行、申請の一文、ログの一行が安定という価値に直結する——その実感とともに、任される範囲に応じて責任と視野を広げ、日々小さな改善を積み上げています。
新しい技術への好奇心と、自分次第で広がる未来への期待
いま私が掲げている短期目標は、システムの主担当として必要な業務を一人でやり切れるようになることです。機能改修や設備増強といった開発業務に加え、機器・システムの正常性維持、ヘルプデスク対応、インシデントの受付と初動、ワークアラウンドの策定と実行、さらにEOSL(サポート終了)への検討・対応まで——運用に必要な領域を幅広くカバーできる力を身につけたいと考えています。
そのために意識しているのは、先輩の仕事の“観察→仮説→質問→復習”を徹底することです。作業手順やトラブル対応の判断軸、優先順位の付け方を細かく観察し、気づきをその場で質問して解像度を上げます。教わった内容はそのままにせず、メモや自作ドキュメントに落とし込み、後から同じ状況で再現できるレベルまで復習する——この地道な積み重ねが、自走力につながると実感しています。あわせて、基礎の底上げのために資格学習も継続し、用語や概念を現場の文脈と結び付けるようにしています。
一方で、打ち合わせで飛び交う専門用語に理解が追いつかない場面もまだあります。だからこそ、今は基礎の穴を計画的に埋める時期だと捉え、学習と実務の往復で語彙と構造理解を増やしています。目標は、業務を一通り回せるだけでなく、後輩に“伝えられる人”になること。システムの仕組みや運用の勘所を自分の言葉で説明し、質問に的確に答え、次の一手を具体的に助言できる状態を目指しています。
J:COMで活躍するのは、物事を多角的に捉えられる人財だと思います。申請や承認プロセスが多い運用の現場では、資料や提案を承認側の視点や懸念を想像しながら準備する力が成果を左右します。実務面の妥当性はもちろん、コスト・効率・将来の運用性といった観点を織り込むことで、納得感のある提案に近づきます。また、言語化する力も重要です。意図や前提、リスクと代替案を明確に言葉で伝えられるほど、関係者の理解が揃い、合意形成がスムーズになります。
これから仲間になってほしいのは、好奇心が強く、最新の技術や情報を自ら取りに行き、実際に使ってみる人です。現場は設計・開発から運用まで広く関わるため、技術の変化に敏感であること、そして“試し、使い、改善する”姿勢が大きな武器になります。吸収力と応用力を兼ね備えた方は、チームの成長を加速させる存在になれるはずです。
最後に、採用候補者のみなさんへ。J:COMには、やりたいことに手を挙げれば、先輩がしっかりフォローしてくれる環境があります。私自身、専門知識がほとんどない状態でのスタートでしたが、業務と学習の往復で少しずつできることが増え、いまは確かなやりがいと手応えを感じています。明確なキャリアビジョンが決まっていなくても大丈夫。挑戦したい気持ちに応える機会がたくさんあり、経験を重ねる中で自分の“やりたい”を磨くことができます。学び続ける意欲さえあれば、プロジェクトを動かす側にも、後輩を導く側にもなれる。一緒に成長し、暮らしの“当たり前”を支える現場で、価値を生み出していきましょう。
