映像制作への情熱と就職活動、そしてJ:COMとの運命的な出会い
学生時代、私は総合情報学部で、経済・経営、映像制作、コンピューターなど幅広い分野を学んでいました。その中でも、特に心を奪われたのが映像制作です。もともとテレビや映画を見ることが大好きだった私にとって、大学の授業で本格的な機材を使い、撮影や動画編集を体験できたことは、まさに新しい世界への扉を開く瞬間でした。実際に手を動かしながら作品を作り上げていく過程で、映像制作の楽しさを心から実感することができました。
特に印象深かったのは、短編ドラマの制作です。好きな女の子に告白するフレーズを47都道府県の方言で表現し、一番人気の方言で告白するというユニークなストーリーを考案しました。若干のユーモアと面白さを重視しながら動画の構成を練り、大学内で地方出身の学生に声をかけて人気方言投票を実施するなど、企画から実行までをすべて手がけました。この作品が優秀賞を受賞したときの喜びは、今でも忘れられません。この成功体験が、映像制作への興味をさらに深めるきっかけとなりました
また、ゼミ活動では、オーストラリアの小学生に日本文化を紹介する映像を制作する機会もありました。異なる文化背景を持つ子どもたちに向けて、どのように日本の魅力を伝えるかを考えながら作品づくりに取り組む経験は、映像制作の奥深さを教えてくれました。こうしたさまざまな制作体験を通じて、自分自身が本当に好きな分野を見つけることができたのです。
就職活動では、自然と通信や映像に関連する業界に目を向けるようになりました。通信・制作会社を中心に企業研究を進めていましたが、正直なところ、大手制作会社の多くが東京に集中しており、就職活動にかかる費用面で不安を感じていました。華やかな業界で働きたいという強い憧れがある一方で、果たして自分がその世界で生きていけるのかという不安も同時に抱えていたのが当時の心境です。
そんな中で転機が訪れました。愛媛県出身の私は、J:COMの存在をそれまで知りませんでしたが、友人がJ:COMを紹介してくれたのです。友人は「映像制作もやっていて、通信インフラも担っている会社で、あなたの興味にぴったりだよ」と教えてくれました。事業内容を詳しく調べてみると、ケーブルテレビの会社として華やかな業界でありながら、エンタメとインフラの両方を手がけている点が、まさに自分の関心と一致していることがわかりました。
入社を決めた理由は複数あります。まず、エンタメとインフラに関する事業内容が自身の興味と完全に一致していたこと、そして映像制作に携われる可能性があると感じたことです。学生時代から情熱を注いできた分野で仕事ができるという期待感が、大きな決め手となりました。さらに、友人もJ:COMへの入社を決めていたことも、私の背中を押してくれました。一緒に入社した友人とは、一次面接・二次面接で聞かれた内容をお互いに共有し、面接対策を一緒に行ったことも、今では良い思い出です。
全国の同期との絆と個人営業での実践的な学びの日々
入社後の研修は、私にとって社会人としての第一歩を踏み出す貴重な経験となりました。社会人としての基本知識から始まり、J:COMのサービス内容やプラン、料金体系について詳しく学びました。特に印象深かったのは、局(個人向け営業の地域拠点)やコールセンター、技術センターの見学です。実際の現場を見ることで、これから自分が働く会社の全体像がより鮮明に見えてきました。
全国研修では、20~30名ずつのクラスに分かれて実施されるため、全国各地から集まった同期との交流が深まりました。同じ志を持って入社した仲間たちと過ごす時間は、不安な気持ちを和らげてくれる貴重なものでした。特に関西出身の同期とは、東京でのホテル生活を共に過ごし、夜遅くまで語り合ったり、将来への想いを共有したりして、強い絆を築くことができました。この時に生まれたつながりは、その後の困難な時期を乗り越える大きな支えとなりました。
研修を終えて配属されたのは、東大阪エリアの支局のお客さまサービス推進部です。1年目は、アフターサポートとしてご加入者さま向けの訪問営業を担当しました。お客さまのお宅を訪問し、お困りごとの相談に乗ったり、オプションサービスの提案を行ったりする日々でした。研修で学んだ知識を実践に移すことは想像以上に難しく、一人ひとりのニーズに合わせた提案をするために試行錯誤を重ねました。
2年目には営業部に異動し、集合住宅向けサービスを担当しました。物件オーナーさまへの営業から新しく入居されるお客さま対応まで幅広く経験しました。この時期は本当に忙しく、対応件数の多さに圧倒される毎日でした。
営業の厳しさは想像を超えるものでした。数字に追われる日々は大変で、何度も辞めたいと思ったことがあります。しかし、営業活動を通じて顧客ニーズの変化や業界の動向を肌で感じることができたことは、今振り返ると自分にとって大きな財産になっています。
全局への展開と成長の軌跡~MaaS事業推進の現場から
現在、私はビジネス開発部に所属し、MaaS(Mobility as a Service)事業の拡大に向けた取り組みを担当しています。この部署のミッションは、社内で運用してきたMaaS事業を、お客さま向けにサービスとして提供することです。
私の具体的な業務は多岐にわたります。全国の営業拠点へのMaaS導入推進のため、打ち合わせ調整やアプリ操作説明会の実施を行いました。また、アプリベンダーとのシステム保守管理、MaaS利用者満足度のアンケート実施・集計、さらにお客さま向けサービスの検討など、幅広い業務を担当しています。特に、営業車へのMaaS導入推進・サポートをメインで担当し、概要説明から問い合わせ対応、導入後のレビューまで、一連のプロセスを管理してきました。
これまでの取り組みで最も誇りに思っているのは、全国45の営業拠点へのMaaS導入を成功させたことです。このプロジェクトを通じて、各地域の担当者との密なやり取りを重ね、全国のスタッフとの強固なネットワークを築くことができました。さらに、MaaS利用者アンケートのNPS(顧客満足度やロイヤルティを測る指標)が向上していく過程を見ることに、大きなやりがいを感じています。この成功の要因は、各拠点の協力と、明確な導入計画・スケジュール調整にあったと考えています。
一方で、多くの苦労も経験しました。MaaS導入プロジェクトを推進する中で、各拠点に準備内容やアプリの仕組みを十分に理解していただく必要がありました。また、各拠点のエリア特性が異なるため、利用者満足度やKPIに差が生じ、その拠点に合わせた運用提案が求められました。 導入までの説明会は複数回に分けて実施し、アジェンダや資料構成を何度も見直しました。現場担当者からの問い合わせややり取りを通じて、説明が不足している箇所や重点を置くべきポイントを洗い出し、理解しやすさを意識して資料を修正しました。
これらの経験を通じて、事前準備の重要性と、先を見据えて業務に取り組むことの大切さを再認識しました。同じ失敗を繰り返さないよう、継続的な改善に努めています。学生時代と比べて、専門知識やスキル、そして責任感が大きく成長したと実感しています。特に、これまで知識がなかったモビリティ分野について理解が深まり、MaaS事業を拡大する上で必要な道路運送法や他社配車システムなどの知識も身につけることができました。責任感については、チームでプロジェクトを推進する中で、指示されたことだけをこなすのではなく、自身の役割を理解し、主体的に業務に取り組めるようになりました。
MaaS業務を通じて、全国のスタッフとのつながりができたことは、私にとって大きな財産です。
MaaSから新規事業創出へ、地域社会を豊かにする未来への挑戦
今後のビジョンについて
短期的には、お客さま向けにMaaSの新サービスをできるだけ早く提供したいと考えています。そのために、サービスの仕組みづくりや基盤をしっかり整えることが、今の私の目標です。
ただし、MaaSサービスの実現には課題もあります。最大のハードルは法規制、特に道路運送法です。有償でお客さまを送迎するサービスは、交通事業者なら可能ですが、J:COMのような民間企業では現状難しい部分があります。この規制をどう乗り越えるか、あるいは規制の範囲内でどんな価値を提供できるかを、日々模索しています。
中長期的には、MaaS事業だけでなく、会社全体で展開できる新しい事業を生み出したいという大きな目標があります。そのために、私は次の3つを意識しています。
①お客さまの課題を中心に考えること ②トレンドや変化を予測すること ③競争の少ない市場を見つけること
普段の生活でも、「こんなサービスがあったら便利だな」と思う瞬間を大切にしています。通勤中や買い物中、家族との時間など、日常の中で見つけた小さな不便をビジネスのヒントにする習慣を身につけました。この視点こそが、新しいアイデアの源になると信じています。
J:COMで働く魅力は、テレビ・ネット・電話だけでなく、電気・ガスなどの生活インフラやメディア、新規事業など、幅広い分野に挑戦できることです。入社時にやりたいことが決まっていなくても、働きながら新しい挑戦を見つけられる環境があります。この多様性が、私自身の成長を支えてくれています。
私たちが求めているのは、課題に立ち向かえる人です。難しい状況でも自分で解決策を考え、行動できる人。そして、固定観念にとらわれず、新しいアイデアを提案できる柔軟さを持った人です。お客さま目線でサービスを考え、満足度を高めるために最善を尽くす姿勢、地域社会を支える存在として生活を豊かにしたいという思い、変化を楽しみ、学び続ける姿勢を持った方と一緒に働きたいと思っています。 入社前後のギャップは、どの会社にも多少あります。でも、それを「不安」や「失望」と感じるのではなく、新しい環境に飛び込む面白さや、自分の成長のチャンスと捉えることが大切です。 変化を恐れず、お客さまのために新しい価値を創りたいという情熱を持った方々と、一緒に未来を描いていけることを楽しみにしています。

