自治体の課題を解決するエンジニアの仕事とは?
現在、私はJ:COMのソリューション技術部でSEとして働き、自治体向けサービスの企画・設計・導入支援を担当しています。自治体が抱える課題をデジタル技術で解決し、業務効率化や住民サービスの向上をサポートすることが私の役目です。この仕事でおもしろいのは、全国各地の自治体を訪問し、それぞれの地域特有の課題に触れられることです。行ったことのない土地に出向き、地元職員の方々と一緒に地域の問題を考えていく過程では、新しい発見や気づきがたくさんあります。
各自治体に行くときに大切にしているのは、「現場の課題を主体的に聞き取る」ことです。たとえば職員の方が「どんな作業に時間を取られているか」「どこを改善したいと思っているか」など、実際の困りごとを丁寧に聞き出します。しかし、単なる御用聞きに留まるわけではありません。その課題が本当にお金を払って解消したい価値のあるものかを冷静に見極め、事業として成立する使いやすいサービスに落とし込むことが重要です。
提案の際には、最新技術を無理に押し付けるのではなく、職員の方々が「これなら私たちでも使える」と感じてもらえる仕組みづくりを特に重視しています。技術的に理想的だからといって、実際に現場で浸透するとは限りません。現場で役立つ、分かりやすい仕組みを提供することが、私のやりがいでもあります。
また、プロジェクト全体を支える役割として、社内の営業や企画担当者向けに技術的知識を共有する勉強会を開いたり、協力企業を見定めるため展示会やイベントに参加したりすることも、重要な活動のひとつです。2025年は海外の展示会にも参加しました。技術だけでなく、プロジェクト推進役として多方面に関わりながら、自治体DXの市場を形作る仕事をしています。
エンジニアからビジネスを生み出す挑戦
私のキャリアは「アプリケーションのSE」としてスタートしました。設計や運用に携わるだけでなく、進行管理や顧客の目標調整など、プロジェクト全体を統括する役割も担ってきました。
その中でターニングポイントとなったのが、前職で参加した社内ビジネスコンテストです。新規事業を企画・提案し、実際に利用者がどんなことに困っているのかを現場で調査し、経営層へのプレゼンテーションを行いました。この経験を通じて、企画力やリーダーシップが大きく向上したと実感しています。
新規事業立ち上げを通じて学んだのは、ビジネス視点で物事を捉える重要性です。技術者として培ってきたスキルを、より大きな事業につなげる醍醐味を知り、「もっと大きなスケールで市場開拓に携わりたい」という気持ちが芽生え、転職を考えるきっかけになりました。
また、これまでアプリケーションを中心にキャリアを積んできた中で、ネットワークに関する知識やスキルも磨く必要性を感じ始めました。技術者としてより広い幅でプロジェクトに貢献できる人材を目指したいという強い思いが、新たな挑戦への原動力となっています。
失敗から学ぶ自治体関係構築と入社後の成長実感
J:COMに入社してから最も印象に残っているのは、自治体向けにスマートキーを導入したプロジェクトです。ある自治体では公共施設の管理において、鍵や人件費の管理コストが課題となっていました。このプロジェクトでは、施設のドアにスマートキーを設置することで、利用者が自治体窓口に鍵を取りに来る手間や職員の負担を大幅に削減できる仕組みを提案しました。
提案する際には、施設管理の実態を丁寧にヒアリングし、自治体ごとの業務フローに適した柔軟な仕組みを設計しました。この取り組みは、デジタル技術を活用しながら地域のニーズに応えるやりがいを実感したプロジェクトです。J:COMは通常メディアや回線を中心としたサービスを提供していますが、このプロジェクトでは初めて施設管理業務の効率化に挑戦し、デジタル化を進める取り組みに関わることができました。
一方で、失敗から学んだ貴重な経験もあります。当初、自治体が抱える具体的なニーズを十分に共有する前に、自社サービスを紹介したことで、コミュニケーションに難しさを感じた場面がありました。そうした問題を解決するためには、サービスをうまく紹介しようとするのではなく、自治体の現状や職場環境を深く理解しようとする姿勢が不可欠です。自治体職員と同じ目線に立ち、「どのような問題があり、どのように解決していくべきか」をともに考えながら進めることで、職員の方々の信頼を得ることができると思います。
地域社会に貢献できるプロジェクトに関わることで、仕事そのものへの責任感も大きく高まりました。自分の携わる仕事が地域の人々に良い影響を与えられると考えると、日々の業務に一層やりがいを感じられます。
地域と未来をともに作るエンジニアを目指して
この仕事の最大の魅力は、地域社会と深く関わりながら課題を解決し、それが自治体や住民の方々に目に見える形で役立つ瞬間に立ち会えることです。全国各地の自治体とプロジェクトを通じて関わるため、多くの「まだ見ぬ地域」や「その土地ならではの課題」に触れられます。いろいろな地方に足を運び、その地域独特の空気に触れるというのも、この仕事ならではの楽しみの一つです。
また、提案やプロジェクトの進行では「裁量」が非常に大きく、自ら考えたアイデアで地域や社会を動かしていける感覚を味わうことができます。自分の判断や工夫が、実際に目に見える形で成果として結実するというのは、大きなやりがいを感じられるポイントです。
J:COMはこのような挑戦を、営業・企画と協力しながら支える文化が根付いている会社です。新しい技術や取り組みへのチャレンジを歓迎し、裁量の大きい環境で自らのアイデアと技術力を試したいと思う方をお待ちしています。私たちと一緒に、技術を通じて地域の未来を創り上げていきませんか?

