よさこいサークルと労働経済学から始まった企業への憧れ
学生時代の私は、よさこいサークルに全力で取り組んでいました。週3日の練習はもちろんのこと、講義の合間に時間があれば自主練習やミーティングを行うほど熱中していました。サークルにここまで注力するようになったのは、仲間たちの熱量に心を動かされたからです。サークルを運営するために、日々の練習を考える部署や祭運営と連絡をとる部署など、様々な役割がありました。その仲間たちが、サークルのために各々の役割と責任を持って対応している姿を日常的に見ていたことで、私もこうありたいと強く思うようになったのです。
全国各地のイベントに参加する中で、最も印象に残っているのは単独公演です。私は舞台構成班で班長を務めることになりました。約半年にわたって班員と会議を重ね、公演で使用する曲の選定から、公演のコンセプトや演出、衣装まで、すべてを一から作り上げていきました。時には深夜まで作業が及ぶこともありましたが、みんなで一つの目標に向かって協力していく過程に大きなやりがいを感じていました。そして本番当日、私たちのアイデアに観客の方々が良いリアクションを見せてくれたり、OB・OGの方が感極まっている姿を目の当たりにしたとき、みんなで頑張って本当に良かったという気持ちとともに、人生で一番の感動を味わうことができました。
学業面では、労働経済学のゼミに所属していました。このゼミを選んだ理由は、「企業で人が働く」という、今後自分自身が経験していく環境について学ぶことができるという点に強い興味を抱いたからです。また、労務知識はどの業界でも必要となるものなので、将来どの業界に進んでも通用する人でありたいという思いから、ぜひ身に着けたい知識だと感じていました。研究テーマとして障がい者雇用や女性の働き方について取り組む中で、企業で社員が平等に働くことができる環境を作るにはどうするべきなのかを考え続けました。この研究を進める過程で、理論だけでなく、いつか本当の企業で実務を経験してみたいという気持ちが自然と生まれていったのです。
就職活動が始まった当初は、世界中の人を繋ぎ、大きな感動体験を得る機会を提供できる航空業界を志望していました。しかし、コロナウイルスが流行し始めたことが大きな転機となりました。人と人とのコミュニケーションがオンラインを介して行われるようになる中で、いつでも人と人が繋がって交流できる環境を支えている通信業界の重要性を実感したのです。はじめは、人が様々な場所に移動することでいろんな繋がりや感動体験を作りたいと思っていましたが、通信業界の方がいつどんな環境でもより多くの人を繋げることができると気づき、志望するようになりました。この軸の変化は、時代の変化と共に自分自身の価値観も柔軟に変えていく大切さを教えてくれた貴重な経験でした。
新人研修から始まった労務厚生部での多彩な業務経験
入社後の4月は、同期と共に1ヶ月間の新人研修を受けました。その中でも特に印象に残っているのが、研修の最後に行われたJ:COMの新規事業を考えるグループワークです。20名という大人数で一つの課題に取り組むのは想像以上に大変でした。それぞれが異なる意見を持っているため、一つにまとめるだけでも一苦労です。話し合いを重ね、パワーポイントの資料を作成し、最終的に発表まで行いました。大変でしたが、この経験を通じて同期との絆が深まり、今でもメンバーと交流が続いているほど親交を深めることができました。
研修を終えて配属されたのは労務厚生部の労務管理グループでした。最初に任された業務は勤怠管理の業務でした。勤怠管理システムの運用や毎月の勤怠締め作業、時間外手当や欠勤控除などの計算確認を行うのが主な業務内容です。新人の私にとって、これらの業務は全てが新鮮であり、同時に責任の重さを感じるものでもありました。従業員の皆さんの労働時間や給与に直結する重要な業務だからです。
勤怠管理業務と並行して、労務厚生部の福利厚生グループで同性パートナーシップ制度の細則制定にも携わる機会をいただきました。この業務に関わることができたのは、上司が私に様々な業務経験をしてほしいと考えてくださったからです。新人でありながら制度作りに関わることができ、会社の多様性推進に貢献できたことは大きな経験となりました。
入社2年目になると、社内の勤怠管理システムが大きく変更されることになりました。この変更は私にとって大きな試練となりました。新しいシステムについての知識がほとんどない状態で勤怠管理システムの担当になったため、全国の事業所から寄せられるお問い合わせに対して、一つ一つの回答にかなりの時間がかかってしまいました。時にはデータ集計のミスにより従業員にご迷惑をおかけしてしまうこともあり、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。しかし、この経験が最も自身の成長に繋がったと考えています。システムをたくさん操作してお問い合わせに向き合い課題解決をしたからこそ、最後は社内の誰よりも勤怠管理システムを熟知していると自信をもって思えるほどになりました。
入社3年目からは労務厚生部の給与グループへ異動することになりました。この異動は私自身が希望したものです。労務厚生部の業務をひと通り経験したいという思いがあり、入社後は労務管理グループで勤怠管理業務を通じて労務知識を学んだ後、他の業務も経験したいと考えていました。実際に働いてみると、勤怠業務と給与業務は密接で、自然と給与業務にも興味が湧いてきたのです。給与グループでは給与・賞与計算や入社手続き対応、証明書発行業務を担当することになりました。さらに従業員表彰などのイベント業務にも携わる他、人事・労務に関する外部研修で他社の同年代の人事担当者と交流でき、業務の幅が大きく広がりました。
入社後に感じた大きなギャップの一つは、専門知識の継続的な習得の必要性でした。勤怠業務も給与業務も専門知識が必要なことは理解していましたが、法改正があるたびに知識をアップデートする必要があり、想像よりもはるかに日々の情報収集や勉強が重要だということを実感しました。
毎月の給与支給を支える責任と、同僚から感謝される喜び
現在私は、労務厚生部の給与グループに所属しています。グループのミッションは非常にシンプルでありながら重要です。それは「毎月正しい給与を社員へ支給すること」。この言葉の裏には、会社で働くすべての人の生活を支えるという大きな責任が込められています。
日々の業務内容は多岐にわたります。給与賞与計算をはじめ、各種申請承認業務として住所変更や連絡先変更、通勤手当の申請、新入社員などの入社手続きなどを担当しています。さらに人件費データの作成や支払処理、年末調整、各種証明書の発行まで幅広く対応しています。具体的には、毎月の給与計算が正確に行われているかを確認するためのデータを作成し、入社者や通勤手当を支給する社員の支給額に問題がないかを細かくチェックしています。また、社員の皆さんからの申請を承認したり、保育園の入園手続きで必要となる就労証明書を作成したりと、社員の生活に直結する業務を数多く担当しています。
グループ内での私の役割は、給与計算の確認業務が円滑に進むよう全体を見渡すことです。自分が担当している業務だけでなく、他の担当者の確認状況も含めて把握し、全ての給与項目の確認作業が完了しているかを確認しています。正しく給与支給ができるか、処理状況を最終的にチェックする重要な役割を担っているのです。
最も印象に残っている出来事は、賞与計算の際に誤支給を未然に防いだことです。賞与計算では、労務厚生部内で項目を分けて確認作業を行います。自分の確認項目だけを見ると正しく支給されているように見えましたが、勤怠業務を担当していた経験を活かし、他の担当者が確認を行う勤怠控除の金額に誤りがあることに気づくことができました。すぐに正しい金額に修正し、誤支給を未然に防ぐことができたのです。
この経験を通じて、労務厚生部内の業務一つ一つが密接に繋がっていることを実感しました。以前勤怠業務を担当していたからこそ、勤怠控除の誤りに気づくことができたのです。正しい賞与を支給することは、働いている社員の皆さんの生活を支え、日々の頑張りを目に見える形で評価してモチベーションアップにつなぐ効力があります。自分の業務が会社全体、そして一人ひとりの社員にどれほど大きな影響を与えているのかを改めて認識できました。
一方で、苦労した経験もあります。社員の方からの社会保険に関する質問にすぐに答えられないことがあり、自分自身の知識不足を痛感しました。この経験をきっかけに、より専門的な知識を身につけるため社会保険労務士の勉強を始めました。常に学び続ける姿勢の大切さを実感しています。
現在の仕事で最もやりがいを感じる瞬間は、グループ内で協力しながら給与計算確認を完了させることです。外からは毎月のルーティン業務に見えるかもしれませんが、実際は毎月対応事項が変化し、イレギュラーな事案も発生します。そんな中で緻密に業務を進め、チーム一丸となって正確な給与支給を実現できた時の達成感は格別です。また、同期など身近な人たちの支えとなっていることも大きなやりがいに繋がっています。実際に同期から「今月も給与ありがとう!」と言われた時は、本当に嬉しく感じました。自分の仕事が直接誰かの役に立っていることを実感できる、素晴らしい瞬間でした。
人事のスペシャリストを目指して:未来への挑戦と後輩へのメッセージ
労務厚生部での経験を積む中で、私には明確な目標が見えてきました。短期的には、まだ経験していない産休・育休や健康診断などの業務を一通り経験したいと考えています。そして、その後は採用業務や人事制度に関わる業務など、人事領域の幅広い業務に挑戦していきたいです。これまで給与業務を中心に経験を積んできましたが、人事という分野の奥深さを知るにつれ、より広い視野で業務に取り組みたいという思いが強くなっています。
中長期的な目標として掲げているのは、他部署からも頼られるような人事領域のスペシャリストになることです。この目標を持つようになったきっかけは、グループの上司の姿を見たことでした。他部署の社員から給与に関する相談を受けた際、上司が専門性を活かして的確に応えている姿を目の当たりにして、「私もこんな人になりたい」と強く思ったのです。その姿は、まさに私が目指したい人事のプロフェッショナルそのものでした。
スペシャリストになるためには、まだまだ学ぶべきことがたくさんあります。特に重要だと感じているのは、労務厚生部の業務が他の部署でどのような影響があるかなど、包括的に業務を理解することです。人事の仕事は単独で完結するものではなく、会社全体の運営に深く関わっているからこそ、全体像を把握することが不可欠だと考えています。また、引き続き社会保険労務士の資格勉強を通じて、社会保険の知識を身につけていく必要があると感じています。法律や制度は常に変化していくため、継続的な学習が求められる分野でもあります。
今後J:COMで一緒に働きたい方は、身近な人の役に立ちたい方、さまざまな人と関わりながら仕事をしたい方、そして頼りにされることが好きな方です。 労務厚生部の業務は、社員にとって“当たり前”に対応されるものが多く、直接感謝される機会は少ないかもしれません。しかし、社内で最も多くの部署と関わり、社員の生活を直接支える業務がほとんどです。
人事・労務領域を目指す方には、この点を心構えとして知っておいていただきたいと思います。表立って評価されることは少ないかもしれませんが、会社を支える重要な役割を担っているのが人事の仕事です。さらに、J:COMでは個々の力を合わせて一つの目標を達成する機会が多く、チームワークを感じながら楽しいと思える瞬間もたくさんあります。 人の役に立つことにやりがいを感じ、専門性を高めながら成長していきたいと考える方には、きっと充実したキャリアを築いていただけると確信しています。

