もっと大きな世界を見てみたい。桁違いのスケールの大きな仕事に惹かれて転職を決意
小杉のキャリアのスタートは、銀行でした。2023年春に転職するまでの5年間、配属先の支店で地元企業への融資業務を中心に、外国為替や個人向け金融商品提案といった金融の基礎を徹底的に叩き込む日々を過ごします。そうして一通りの業務を一人で回せるようになった頃、小杉はある思いを抱くようになります。
「当時はお客さまと1対1で向き合いながら、地元の経済を支える仕事に意義は感じていました。ただ、日々の実務に慣れていく一方で、『このまま同じルーティンを続けていていいのだろうか。私の視野はこれ以上広がらないのではないか』という、閉塞感を抱くようになりました。
『もっと大きな世界を見てみたい』と悶々としていたタイミングで、転職サイトを通じてJA三井リースを知ることに。世界を舞台に複雑で大規模なストラクチャードファイナンスという分野が存在することを知り、一気に心が動き出しました」
とはいえ、銀行文化に身を置いてきた立場からすると、プロパーではなく中途としてのキャリアへ切り替える決断には、相応の不安がつきまといました。
「外部出身の自分が新しい組織に本当に馴染めるのだろうか、という不安は強かったですね。でも、その懸念は選考を通して完全に払拭できました。面接でお会いした社員の皆さんがすてきな人ばかりで、非常に温かく、リラックスして本音を話せる雰囲気でした。
内定後も、私が承諾回答をする前にもかかわらず、部署の先輩(現上司)との個別の面談機会をいただき、部署の雰囲気や業務内容、大変な部分も含めて、包み隠さずに説明していただきました。この丁寧な対応や誠実さから、転職への不安は払拭され、『この人たちと一緒なら、安心して仕事ができる』と確信できました」
こうしてJA三井リースに入社した小杉は、入社前に感じた雰囲気と実際の社内の様子にギャップは感じなかったと言います。
「最初の半年間は毎日緊張の連続でしたが、先輩や同僚の方々に親身にお声がけいただいたり、丁寧に仕事を教えていただき、自然と部署に馴染めていけました。当部の温かい雰囲気には深く感謝しています。
現在のファイナンスソリューション部は部長含め15名の規模ですが、30代前半までのメンバーが多く、フレンドリーで活気があります。また、当部は私を含めて中途入社率の高い部署であり、さまざまなバックグラウンドを持つ新しい仲間を温かく受け入れてくれる雰囲気があります」
数百億の融資を動かす。 データセンタープロジェクトファイナンスを牽引する使命感
現在、小杉が主担当として最前線で対峙しているのは、北米向けのデジタルインフラ、とくにデータセンターを対象としたプロジェクトファイナンス。まさに時代の最先端を行く領域です。
「ここ数年、生成AIが急速に発展し、日常へ浸透しています。それに伴ってデータセンターの需要は世界規模で拡大し続けており、私自身も日々の業務でマーケットの活気と変化のスピードを肌で感じています。
入社当時はデータセンター含めデジタルインフラ分野はまったく未知の領域だったので、数字の単位や通貨が違うだけで資料の数字すらスムーズに読めない状態からのスタートでした。しかも数百ページに及ぶ融資契約書を含み、資料はすべて英語。慣れない言語で膨大な資料からプロジェクトのリスクを整理する作業には、本当に骨が折れました」
未知の専門知識と語学の壁という2つの大きな障壁。これらをいかにして乗り越えたのか、そのプロセスを尋ねると、そこには実直な努力の積み重ね、そして何より仲間の支えがありました。
「データセンターの知識やプロジェクトファイナンスの仕組みについては、既存案件の稟議資料や過去資料などを徹底的に読み込みました。とにかく量を重ねることで、一定の質は必ず伴ってくると実感しました。
英語については今も試行錯誤の連続ですが、オフィスには海外案件の経験豊富なメンバーが多く、日々学ぶ機会に恵まれています。現在の目標は、海外の取引先との面談を一人で対応できるようになることです。案件実務を通じて経験を積みながら、語学力と専門性の向上に取り組んでいます」
なによりも、銀行時代とは桁違いのスケール感で仕事ができることこそが、現在のモチベーションになっていると小杉は語ります。
「現在の部署では、1案件あたりの融資金額が50-100億円、場合によっては200億円超となる案件を取り扱っております。基本的には主担当と副担当のペアで動きますが、主担当として何百億円もの案件を任される大きな責任とともに、他では味わえないやりがいを感じています」
自分が携わったデータセンターが社会の発展に直結していることを、肌で実感できる点が大きな原動力になっていると言います。
「入社して1年目の冬、初めて案件の検討から契約締結まですべて担当した国内のプロジェクトが、本年の2月に無事完工いたしました。完成した現場を見学した際は、案件検討時のリスク分析が間違っていなかったという安堵と、大きな達成感が込み上げましたね。
大きな金額を取り扱う責任には不安も伴うため、自身が担当した過去の案件が順調に進捗しているか、定期的に資料を確認し、過去の分析や判断が正しかったか振り返りながら、日々の業務に向き合っています」
さらに、グローバルな最前線で得られる「刺激」も仕事の魅力になっています。
「世界の金融の中心地であるニューヨークに出張した際は、さまざまな金融機関の方々との面談や会食の機会がありました。なかでも、デジタルインフラファイナンス分野では著名な女性リーダーの方と会食させていただいた時が大きな刺激になりました。その風格や深い知見だけでなく、私の拙い英語での質問にも真摯に答えてくださる器の広さにも感銘を受け、『私も将来こういう人になりたい』と、憧れる存在に出会えた気がします。
こうしたハイレイヤーな方々と直接つながり、マーケットの生の情報に触れられるダイナミックさも、この仕事ならではの醍醐味ですね」
デットとエクイティのシナジーを間近に。 この部署ならではのキャリアの広がり
ファイナンスソリューション部には小杉の所属する融資を担うデットチームと、出資・投資を行うエクイティチームが席を並べています。
「隣のエクイティチームの動きを見ていると、本当にダイナミックな仕事していると、刺激を受けます。2026年1月にはNTT リミテッド・ジャパン株式会社や住友商事株式会社と組んで、アジア圏での『海底ケーブル事業』への参画を発表しました。
私たちデットチームは、プロジェクトに対して融資をするかどうかを判断するといった『デット・ ファイナンサー』としての仕事が中心ですが、『事業者目線』でプロジェクトをゼロから作り上げていくエクイティチームのダイナミックな業務の裏側を間近で見られるのは、この部署ならではの大きな魅力です。大規模な事業開発がどう進むのか、そのプロセスを知るだけでも大きな学びになりますね」
デットとエクイティという金融における両輪が、同じ1つの部署に共存していることこそが、キャリアの広がりを生む環境になっています。
「利益相反(コンフリクト)が発生しない範囲内で、チーム間の情報共有や事業者への紹介などが活発に行われています。案件で行き詰まった際には、『エクイティ側でこの事業者とつながりがあったよね』と、面談の機会をセッティングしてもらうこともあります。
また、本人の希望や適性に応じてチーム間を異動することも可能で、幅広い視点を持てる環境のため、一つの領域に留まらず、常に新鮮な気持ちで働けるのではないでしょうか。私自身は今後もデットチームにおいて、LBO(買収ファイナンス)など、さまざまなストラクチャードファイナンス分野への知見やスキルを身につけたいと考えています」
舞台を最先端のグローバルファイナンスへと変えた今でも、銀行員時代に培った5年間のスキルは、確かな「武器」として小杉を支え続けています。
「銀行時代に身につけた『リスク感覚』は、今の仕事に活きています。銀行員時代には『自分のお金だとしても貸せる案件でなければいけない』とよく指導を受けており、いまでもこの感覚は大切にしております。
取り扱う金額規模は銀行時代と大きく異なりますが、案件のリスク整理や本質の見極めることは同じですし、私の大きな強みになっていると感じます。前職の経験が無駄にならないということは、中途採用で入る方にとっては、大きな安心感につながるはずです」
挑戦を支える、風通しの良いチームカルチャー。あえて出社を選ぶ理由
JA三井リースでは、一体どのような人物が活躍しているのか。その特徴について小杉はこう語ります。
「自発的、積極的に新しいことに挑戦し、自分の意見をしっかりと言える人ですね。当社では『出る杭は打たれる』『とりあえず空気を読む』といった窮屈な雰囲気は一切ありません。むしろ若手であっても、業務の進め方や部署の運営に対して思ったことを自由に発言できる環境がありますし、挑戦する人が正当に評価されて応援される風通しの良さがあります」
さらに、小杉が何よりも熱を込めて語るのが、日々の職場の「居心地の良さ」と「会社に行く楽しさ」です。
「プロパー・中途問わず、多様なバックグラウンドを持ったメンバーを互いにリスペクトし合う空気感があります。当社は在宅勤務制度も整っていますが、そんな仲間のいるオフィスだからこそ、私は敢えて出社を選択しています。
部署内では気軽に相談や雑談ができる雰囲気があり、困ったことがあれば周囲へ声を掛けやすい環境だと感じています。少し業務に疲れたときの他愛ない雑談が、在宅勤務には無い心地よいリフレッシュになっていて、この心理的安全性があるからこそ、結果的にチーム全体の業務効率やパフォーマンスの向上にもつながっていると思います。
また働き方も柔軟で、フレックスタイムを活用して、お子さんの送り迎えをしてから出社している方もいます。私もフレックスと在宅勤務を併用して、早めに業務を切り上げたり、時にはそのまま海外旅行に行くこともありますし、プライベートも楽しみながら働けるのが嬉しいですね。当部は案件が動いているときは相応に残業もありますが、皆メリハリを意識しながら働いています」
入社から3年。小杉は未経験だったデータセンターやプロジェクトファイナンスの領域で経験を重ね、今では数百億円規模の案件にも携わるようになりました。仕事もプライベートも充実する現在の心境について、率直に語ります。
「実はもうすぐ入籍を控えているのですが、プライベートのイベントもしっかり両立できています。今後のキャリアプランについては、私自身としてはあまり作り込みすぎず、その時々の思考やライフプランに合わせて柔軟に変えていきたいと思っています。そのためにも、どのような分野や環境でも通用する専門性とスキルを磨き続けていきたいですね。
未経験から1歩を踏み出そうか迷っている方には、声を大にして『やってみれば、なんとかなる』と伝えたいです。私自身、英語もデジタルもプロジェクトファイナンスも未経験でした。最初は大変でしたが、案件を一つひとつ経験する中で知識や視野が広がり、気づけば仕事の全体像を捉えられるようになっていました。
新しい環境へ飛び込む不安もあるとは思いますが、当部には互いに支え合いながら挑戦できる風土がありますので、安心して挑戦していただければと思います」
※ 記載内容は2026年6月時点のものです
