住む人の視点に立ち、見えない細部までこだわる。品質と安全を担保する徹底した確認体制
2027年1月の引き渡しをめざして進行中の「海老名駅間C棟マンション計画」。敷地面積約6,000㎡、最高高さ100m以上の超高層マンションを建設するこのプロジェクトで、石川は施工管理を担当しています。
石川:私が担当しているのは、マンションの内装工事における段取りと施工の確認です。具体的には、壁や床の位置や場所などにずれがないか、安全面や品質に問題がないかを細かくチェックし、必要があれば協力会社の方々に修正を依頼する役割を担っています。
今回のプロジェクトのように、更地の状態から1つの建物が完成するまでを一貫して見届けられる機会はそう多くありません。そのため、どのように建てられていくのかが学べることにワクワクしながら、日々仕事に取り組んでいます。
一方、入社1年目でこの現場に配属されたアニク。母国のバングラデシュで学生時代に学んだ知識を、実践の場で深めています。
アニク:私は大学で土木工学を専攻し、とくに免震技術に強い関心を持っていました。研修で初めてこの現場を訪れた際、実際に免震装置を設置する基礎工事の様子を見ることができ、プロジェクトに携われる喜びを感じたのを今も覚えています。
現在は主に測量や断熱材の管理を担当していますが、難しいのはどんな細かい部分にも正確さが求められる点です。それでも建物が少しずつ形になっていく過程を見ると、自分の仕事が安全な建物づくりに直接つながっているというやりがいを感じます。
建物の安全と品質を担保するため、厳格な確認が求められる施工管理の仕事。その中で、2人が心がけていることがあります。
石川:内装の確認にあたっては、「もし自分が住むとしたら」という視点を大切にしています。たとえば、完成後には隠れてしまう点検口の奥や床下の配線状態まで詳細なチェックを欠かしません。建物を引き渡した後、実際に住んだ人が不快な想いをすることがないよう、見えない細部まで確認を徹底しています。
また段取りの業務では、職人さんが手戻りなく工程通りに作業を進められるよう、前後の作業を把握した上で調整することが重要です。そのため職人さんをはじめ周囲とコミュニケーションを丁寧に取り、相手への敬意を忘れないようにしています。
以前、職人さんから「石川さんは段取りが早くてやりやすい」「前後の職人のことも考えてくれている」と言われたことがあり、貢献できていると感じてうれしくなりました。
アニク:私は日本に来てから、安全管理と「報告・連絡・相談」の大切さを学びました。現場で指示を正確に理解し、自分の状況を適切に伝えることは、ミスを防ぎ全員の安全を守るために非常に重要です。
そのため少しでも判断に迷うことがあれば、必ず石川さんに相談するようにしています。石川さんは、何度質問してもいつも丁寧に教えてくれる、とても頼りになる先輩です。その安心感があるからこそ、わからないことがあれば正直に伝えることができ、粘り強く業務と向き合うことができています。
「この会社で働きたい」と心が動いた瞬間。人の温かさと技術力に惹かれて選んだ道
それぞれ異なる経歴を歩み、三井住友建設で働くことを選んだ2人。石川がこの道を志すことを決めたのは、小学生の時のことでした。
石川:きっかけは、道路工事で働く女性の現場監督を描いたドラマを見たことです。それ以来、将来は現場監督になりたいという夢を持つようになり、大学では構造系の研究室で学びました。そして就職活動では、「地図に載る仕事がしたい」という想いを軸に企業選びを行っていました。その中でアウトレットや商業施設など多くの人が訪れる建物の施工実績がある当社に興味を持ち、インターンシップに参加しました。
長年培った免震・制振といった地震に強く、居住性の向上も実現する確かな技術力に加え、石川の入社を決定づけたのは、インターンシップで触れた社員の温かな関係性でした。
石川:業務説明が行われていた最中に、機材トラブルによりパソコンの画面がつながらなくなるハプニングがありました。その際、若手社員の方から上位職の方まで全員で協力し、解決しようとする姿を目の当たりにしたのです。社員同士で支え合う温かい雰囲気がひしひしと伝わり、「この会社で働きたい」と強く思いました。
一方のアニクは、母国バングラデシュで三井住友建設が手がけるインフラプロジェクトに触れたことが、入社のきっかけとなりました。
アニク:大学時代に、都市鉄道の駅やジャムナ川に架かる巨大な鉄道橋を建設している様子を見て、そのスケールの大きさと技術力の高さに感銘を受けました。自分もこうした大規模プロジェクトに携わりたい。そうした想いから、三井住友建設への入社を決めました。今は帰省のたびにその鉄道橋を使うのですが、いつも「自分の会社がこの橋を建てたんだ」と誇らしい気持ちになります。
子どもの頃から日本のアニメや製品に親しみ、いつか日本で働きたいと願っていたアニク。しかし日本での就労にあたっては、言語の壁を乗り越える必要がありました。
アニク:内定をいただいた時は、ひらがななどの文字もまったくわからない状態でした。日本語はとても難しいため習得できるか不安でしたが、会社からの手厚いサポートに助けられました。内定後に教材が提供され、大学在学中にオンラインで日本語や日本の文化についての授業を実施してくれたのです。約10カ月の期間をかけて勉強し、日本語能力試験のN3に合格することができました。
就業に向けた言語学習の支援だけでなく、日本に到着した後も、会社によるサポートは続きました。
アニク:入社後は1カ月間の研修を受け、日本の建設基準や安全管理の基礎について学びました。その中で印象的だったのは、工事が始まるずっと前から細かく丁寧に計画と準備を行っているということです。研修を通じて日本ではどのように仕事を進めているのかを実践的に学ぶことができ、現場に出る前の安心感につながりました。
互いの文化や価値観を尊重し、高め合う。チームの多様性によって生まれる現場の一体感
研修を通じ、建設の基礎について学んだアニク。実際に現場へ出るようになってからは、周囲に支えられつつ、日本のビジネス習慣や文化の違いに対する理解を深めていきました。
アニク:配属当初に苦労したのは、建設の専門用語や日本のビジネスマナーを覚えることです。たとえば名刺を渡す際の手の位置やお辞儀の角度など、細かなルールを覚えるのに苦労しました。しかし、石川さんをはじめチームのみんながとても親切に説明してくれて、何度も丁寧に教えてくれたので、徐々に適応することができました。
外国籍の仲間が日本の環境に馴染めるよう、チームとして支えること。それは今回が初めてではなく、ごく自然なことだと石川は話します。
石川:同期にも外国籍の仲間が何人もいますし、現場でも技能実習生が多く働いているため、アニクさんが外国籍であることを特別視することはありません。ただ、アニクさんには宗教上食べられない食材があるほか、お祈りの時間や場所を確保する必要があるなど、今までにない対応が求められました。
だからこそチームでしっかりとコミュニケーションを取り、宗教や文化の違いについて理解を深めようとする姿勢が自然と生まれています。その結果、互いの価値観を尊重し合う意識が高まり、これまで以上にチームとしての結束が強くなっているのを感じます。
こうして仲間に支えられながら日本での働き方に少しずつ慣れ、着実に成長を重ねているアニク。その丁寧な仕事ぶりは、現場で共に働く石川からも高く評価されています。
石川:アニクさんはとても真面目で、与えられた業務を確実にこなしてくれます。とくに私が感心するのは、確認作業の緻密さです。品質に関わる断熱材の付着厚を検査する際も、すべての部屋の隅から隅まで丁寧に確認してくれます。そのおかげで厳格な基準に基づく施主さまの検査で指摘が出ないこともあり、現場としてとても助かっています。
アニク:石川さんは時間の管理を徹底しながらも、私が困っている時は必ずサポートしてくれます。何度質問しても優しく教えてくれる姿勢など、技術だけでなく仲間を支える思いやりを石川さんから学びました。その教えを胸にもっと成長できるよう、不明な点があればまずは自分で調べ、一人でできることを増やしていきたいと考えています。
後輩であるアニクに仕事を教えることは、石川にとっても新たな成長の機会になっています。
石川:入社2年目になり、私自身が先輩という立場になったことで、業務を任せる際に「この業務は自分が1年目の時にできていたか」「アニクさんにもできるだろうか」と考えながら進めることが増えました。後輩ができたことで、相手の視点に立って仕事の教え方や進め方を意識できるようになったと感じています。
高度な技術力と働きやすさを兼ね備えた環境で。これからも誇りを持って成長し続ける
先輩と後輩として、互いに学び合いながら成長を重ねてきた2人。プロジェクトに取り組みながら、次の目標も見つめています。
アニク:現在は断熱材や測量といった現場の基本をマスターすることに集中していますが、さらなる成長をめざし、MEP(機械・電気・配管設備)など他分野の仕事についても学習を進めています。将来的には日本語を完全にマスターして資格試験にも挑戦し、石川さんのように後輩に優しく、頼りになる先輩になりたいと思います。
石川もまた、現在の担当領域を越えてキャリアを広げていきたいと意気込みます。
石川:今の現場では一部の工程を担当していますが、今後は対応できる範囲を広げることが目標です。今回の現場で学んだことを記録し、次の現場で活かすことで、さらに手際よく段取りができるようになりたいと思います。
また、当社は海外にも多くの支店を持っていますので、日本で経験を積んだ後は、海外での監督業務に携わることも視野に入れたいと考えています。
それぞれが思い描く目標に向かい、研鑽を重ねている2人。若手として成長できるのは、大規模なプロジェクトと先進的な技術に関われる環境があるからだと話します。
アニク:私が思う当社の魅力は、社会インフラを支える大規模なプロジェクトに関わることができる点です。入社前から良い印象を抱いていましたが、今はもっと社風や技術力の素晴らしさを実感するようになりました。海外から学生を迎え入れ、丁寧にサポートしてくれる環境があることも、長くキャリアを築く上で大きな魅力です。三井住友建設で働いていることを、母国の先輩や家族もとても喜んでくれています。
石川:当社の魅力は、耐震設計や免震・制振技術、PCa(プレキャストコンクリート)工法など、先進的な建設技術に直接触れながら仕事ができることです。そしてわからないことは上司にすぐ相談でき、支店間の交流もあるなど、コミュニケーションが活発で横のつながりがあることも魅力だと感じます。
また、事前に調整すれば有給休暇も取りやすく、プライベートも大切にできる環境です。そのおかげで趣味の旅行を楽しめています。
成長のしやすさと働きやすさを兼ね備えた現場で、充実した日々を送る石川とアニク。2人と同じように、これから建設業界をめざす学生に向けてメッセージを送ります。
アニク:大規模なプロジェクトに関わりたいという目標があるなら、三井住友建設はそれがかなえられる理想的な環境です。新しい言語や文化を学ぶという課題はありますが、周囲のサポートがあるので心配はいりません。自分の仕事が形になるやりがいはとても大きいので、ぜひ一緒に働きましょう。
石川:建設業は決して1人で完結する仕事ではありません。専門知識以上に、「仲間と協力して建物をつくりたい」という意欲や、周囲と意思疎通を図るコミュニケーション能力が現場では重要になります。チームで仕事をすることが好きな方、当社の社風が合うと感じてくださった方と、一緒に働けることを楽しみにしています。
※ 記載内容は2026年3月時点のものです
