発注者であり施工者。コミュニケーションを軸に、刺激的な環境で学んでいく
2023年に前田建設に入社した沖。現在、建築事業本部営業第3部で主にデベロッパー案件を担当しています。
「発注者や設計事務所などから案件情報をいただくところから、営業の仕事が始まります。建物の概要や施工時期といった基本的な情報をお聞きして、それを社内に展開。取り組むかどうかを検討した上で、お客さまに回答します。
取り組むことが決定した際には、各部署と連携しながら、提案資料や契約書、見積書などの書類の作成をします。社内決裁を受けた後は、お客さまに見積書を提出。その後も、着工から竣工後のアフターフォローまで一貫して携わっています」
沖が担当する案件は、マンションやホテル、データセンターなど多岐にわたります。
「案件によって竣工・引き渡しまでの期間は大きく異なります。案件をいただいてから着工するまで5年以上かかるものもあれば、昨年にお話をいただき、すでに竣工している案件もあります。そのため、営業担当は複数の案件を並行して進めています」
営業として大切にしているのは、周囲とのコミュニケーションです。
「案件が動き出すと、建築部や設計部、経理部、法務部など、さまざまな部署と連携が必要になります。自分1人でできる仕事はないからこそ、社内はもちろん、社外の方とも積極的にコミュニケーションを取り、わからないことは素直に質問するようにしています」
「脱請負」に惹かれて入社。現場と本店を経験して、辿り着いた部署
沖が建設業界を志望したきっかけは、高校生時代にさかのぼります。
「国際交流プログラムに参加し、ウガンダでナイル川の橋建設現場を見学しました。そこで、橋が1つかかることで3時間かかっていた移動時間が1時間に短縮され、貿易が活発になっていくと教えてもらったんです。建設によって地域が豊かになっていくと知り、感銘を受けました」
その衝撃は、4年経っても薄れることがありませんでした。
「自分も建設業界に入りたいと思い、就職活動ではゼネコンに絞って企業を探していきました。各社の選考を受ける中で、前田建設を選んだのは長年取り組んできた建設工事の請負事業に加えて、 『脱請負』というキャッチフレーズのもと、インフラの企画立案からつくった建物や構造物の維持管理、運営までインフラのライフサイクルを一気通貫で手がける総合インフラサービスを実現しようとする姿勢に惹かれたから。
他社にはない新たな方向性に向けて、積極的にチャレンジしている風土に魅力を感じました」
こうして前田建設に入社をした沖。入社当時は仕事内容にこだわりがなかったと言います。
「どんな仕事がしたいか明確に決まっていなかったので、先輩方からも、いろんな部署を経験した方がいいとアドバイスを受けていました。仮配属期間があるため、その経験を通して、自分の適性に合った部署に配属されるだろうと考えていたんです」
入社後は約10カ月間の研修を経験。事務系社員として入社した沖は、社会人としての基礎研修を受けた後、現場と本店へ仮配属され、それぞれ業務を学んでいきました。
※ 前田建設における仮配属とは、新入社員研修の一環として、現場の実務を経験するため各部署や現場に数か月間配属されることです。仮配属の詳細は教育長インタビュー記事をご覧ください
「事業の最前線である現場では何が行われていて、どのような人がどんな働き方をしているのかを知ることは職種に関係なく必要であるため、事務系として入社しながらも土木の知識を学び、約1カ月ほど施工管理者として現場に入りました。
私が仮配属されたのは、シールド工事と呼ばれるトンネルを建設する現場でした。先輩について測量などの作業を経験しながら、現場の方々とコミュニケーションを取っていきました。
この土木現場での仮配属で印象に残ったのは『利益を生み出しているのは現場だからこそ、現場の声を忘れないでほしい』という言葉。今でもそのスタンスは大切にしています」
その後も、本店で人事部と法務部への仮配属で経験を積んだ沖。最終的に配属となったのは、営業部でした。
「もともと女性が少ない部署だったので、自分が営業になるとは思わず驚きました。でも、選ばれたのであれば自分に合っているのかもしれないと考えたんです。『まずは、やってみよう』という前向きな気持ちでしたね」
社内外のつながりから育まれる想い。皆で一つのものを作り上げていく喜び
営業としてのキャリアを歩むことになった沖。最初は、さまざまな会議に出席することから始まりました。
「議事録を取る役割だったのですが、難しい建築用語ばかりで、ついていくのに精一杯でした。そこで、会議でよく出る単語を調べ、先輩に教えてもらいながら、勉強していきました。
営業部の会議だけでなく、設計部が行っている定例会議などにも自主的に参加して、建物の施工の流れを学び、だんだんと理解が進んでいきました」
その後、先輩や上司のサポートを受けながら案件を担当。取り組む中で成長実感を得たと言います。
「最初のうちはお客さまも、私ではなく先輩や上司を頼っていました。何かあったときにも、私の方には電話がかかってこなかったんです。でも、案件について理解を深め、自分からも発信する機会が増えていくにつれて、状況が変わっていきました。
お客さまから直接電話をいただき、『この部分について確認していいですか?』と言われた時は、自分が担当として認識されていることを実感でき、とても嬉しかったです」
入社2年目に担当したデータセンターの建設プロジェクトは、沖にとって挑戦の機会になりました。
「2023年12月にお話をいただき、そこから設計図を作成し、翌年の9月には工事を始めるという短い期間での案件でした。私はまだ見積書を提出してからの一連の流れを担当したことがなかったため、この案件の中ですべて学びました」
初めての経験だったからこその、苦労と成長があったと振り返ります。
「同時進行で営業側から動かなければいけないことがあり、お客さまが何かを検討している間にもやるべき仕事がたくさんあるのだと知りました。短期間で学びながら、無事に竣工を迎えるために、奮闘する日々でした」
そして、2025年2月にデータセンターが完成します。
「お客さまには『ご迷惑をおかけしました』と伝えたのですが、『いやいや、沖さんがいたからうまくいったよ』と言っていただけました。優しさからの言葉だと思いますが、そう言っていただけたことが、何よりのモチベーションになりました」
若手のうちから挑戦できる環境。今後はより頼られる存在をめざして
お客さまとの信頼関係を築きながら、成長してきた沖。営業の醍醐味について語ります。
「営業の仕事を通じて、社内外のつながりが増えていくことが私の楽しみです。そういったつながりがあるからこそ、案件を成功させたいという思いも生まれていきます。皆で力を合わせ、一つのものを作り上げていく過程は、この仕事ならではのやりがいですね。
また、他社では10年程度の現場の事務担当者を経験してから営業職になるケースが多いと聞きます。当社では新卒から営業として配属される機会があるため、早くから挑戦できることにも魅力を感じています」
入社してから体感している、風土や働き方についてはこう話します。
「営業部は比較的年齢も近く、上下関係も厳しくありません。質問もしやすいですし、意見も伝えやすいです。上司とも、先輩社員と変わらない距離感でコミュニケーションをとっています。また、女性は少ないですが、性別による差を感じることもありません。
案件によっては忙しい時期もありますが、その分、落ち着いているときはプライベートの時間もしっかり確保できるので、メリハリのある環境ですね」
今後の展望について、沖は直近の目標と中長期的な目標を描いています。
「入社当時、3年目の先輩社員はとても頼もしく感じていましたが、自分はそこにたどり着いていないと感じています。周囲に助けられることが多いため、自立して仕事ができるようになりたいです。
中長期的には、まだ明確ではありませんが、私に任せれば大丈夫だと思ってもらえるような存在になりたいです。今後、部署異動などもあると思うので、幅広い経験も積みながら、自分が一番やりたいことを見つけていきたいです」
※ 記載内容は2025年4月時点のものです
