建設に向けて土地所有者とやりとり。初めての挑戦も、前職の営業経験を生かし奮闘
開発本部開発第三部のD氏が携わる、風力発電プロジェクト。風車の建設に向け、用地調査や許認可取得などを進めてきました。
「私が開発に携わっているのは東北地方に計画しているプロジェクトになります。入社後3カ月間の研修を経て、現在までおよそ2年間、東北地方の事務所に毎週出張して業務に従事しております。開発しているプロジェクトには、開発当初から参加しているのでなく、開発の途中から加わっています。
最初に私が携わった仕事は、風車の位置を確定させることでした。風車の位置を確定するには、風況、地形や土地所有者などを精査し選定する必要がありました。
現在では、風車の位置も確定し、風車基礎構造物設計に必要なボーリング調査を終えました。これからは、風車建設に必要な許認可申請手続きや工事用地の取得に向けて準備しています」
開発第三部では、上司と2人でこの現場に張り付いているというD氏。自身にとっては初めて挑戦する仕事ですが、土地所有者との交渉では「前職の営業経験が生きている」と語ります。
「地元の同意を得ていくプロセスは、前職に近いものがあります。かつては飛び込みで飲食店に伺い、『こういうサービスを導入しませんか』と勧めていました。今の仕事でも、土地所有者宅に伺い、『風車を建てるために土地を使わせていただけませんか』とご訪問する機会も多くあります。双方の仕事には、少なからず共通するものがあります」
面識のない人への訪問を繰り返すのは、度胸のいる作業。それでもクリーンエネルギーの普及を図りたい思いはぶれることなく、D氏は力強く歩みを進めています。
釣りで目にした風車群。雄大な景色に心惹かれ、転職を決める
D氏が当社への転職を考えたのは、海辺の雄大な景色に心を揺さぶられたのがきっかけでした。
「私が生まれ育った地元の青森県でよく釣りをしていたのですが、風車が海沿いにたくさん建っていました。それが目に入って『ああ、いいな』と。釣りに行くたびに、ずっと風車を眺めていました。あのような大きなものを建てる仕事に携わって、自分もクリーンエネルギー推進の一端を担いたい。そういう思いが次第に湧き上がってきました」
念願叶って、日本風力開発に入社。その3カ月後から現在の風力発電プロジェクトに関わるようになると、あることで苦労するようになったと言います。
「よく忘れられてしまいます、私の顔や名前を。私は計画をしっかり説明してご理解を得たと思っていても、後日、『え、何のことだっけ?』と言われることがあります。また、一からご説明するようなケースもあります。
そのため、自分が説明した事実を相手に印象づけるように、名刺をきちんと渡した上で書類に日にちや名前をしっかりと書き込むようにしています。見た目の印象も大事ということで、私自身、髪形をずっと一定にしておくなど、人から忘れられない存在になるためにいろいろと意識しています」
腐心しながらも、地元の人々と話す取り組みには手応えを感じているというD氏。
「世間話などをして相手と心を通わせる時間が、私にとっては大切なひとときです。そうして少しずつ信頼を得ることで、風車建設の合意形成にもつながると思っています。
風車建設に当たっては風車を建てる場所そのもののみならず、風車の部材を運ぶための道路拡幅も必要。そういう意味では、やはり多くの土地所有者に交渉する必要があります」
自らの関わった風車の完成をめざし、地域に提供できるメリットを模索
前職の営業で培った経験を生かして邁進するD氏ですが、今の仕事ならではの課題もあると感じています。
「住民の皆さんにどんなメリットを提供できるのかを考えなければならない、と肝に銘じています。前職時代はただ、『この商品をぜひ買ってください。そうすればこんな良いことがありますよ』と言えばよかったのですが、今はそう単純なお話ではありません」
地元説明会などの際には、住民側から建設のメリットを問われることもあると言います。
「風車建設によって地元にどんな還元ができるのか。例として、保守メンテナンス要員の雇用創出や風車の部材を運ぶために山中の道路を拡幅、整備することで、非常時の避難経路として利用いただくなど……」
難しい課題と向き合いつつも、D氏は真っすぐに前を見据えています。
「この地に風車が建設され、地元の皆さんも喜んでいる、というのが最終的な目標です。達成できる日をめざして、これからも突き進んでいきます。
自分の携わった風車が初めて完成した時に、ようやく『成功した』という実感を味わえると思います。それが今、私の最大のモチベーションになっています」
エネルギー開発を担う一員として。視野を広げ、さまざまな立場から考えられる人間に
D氏が現在の取り組みに関わるようになり、約2年。職場の雰囲気については、こう実感しています。
「どのメンバーも日々、別の現場に散らばっていて、週に1度集まって進捗を報告し合う形ですね。メンバーそれぞれにプロ意識を持って、目の前の業務に取り組んでいます。各案件に対して、自分なりのこだわりを持って進められるのが、この仕事のいいところかなと思います。
私自身、入社後間もない時期から大規模なプロジェクトに関われて、大きなやりがいを感じています」
D氏が仕事をする上で、大切にしている価値観とは。
「いい意味で、楽観的であるようにしていますね。もちろん最悪のケースも想定しておくなど、悲観的な視点を持ち合わせることも必要だと思いますが、悲観的になりすぎては大きな物事は前に進みません。常に希望を胸に抱き、困難な状況も打破していきたいと思っています」
エネルギー開発に携わる一員として今後を見通した時、必要なのは、視野を広げていくことだと語ります。
「私自身、ひとつの物事を掘り下げるのは得意なのですが、その一方で全体を見渡すような視野の広さも持つように今後はより心がけたいです。現在進めるプロジェクトについてもそうですが、さまざまな人の立場になって物事を考えられる人間になりたいですね。たとえば土地所有者だけでなく、住民や、町役場の職員など。そうすることで、何を行うにしてもより多くの人たちから理解が得られるようになると思っています。
思い起こせば、前職時代はそのような発想がありませんでした。今の会社に入って、考え方は確実に変わったと思います」
D氏は、当社で共に働く仲間の参画を心待ちにしています。
「クリーンエネルギーとして近年、いっそう注目されている風力。地域の人々と手を携え、未来をつくる風力発電プロジェクトに携わる喜びは、何にも代えがたいものがあります。今後も続いていくこの取り組みを一緒に推進できる仲間、とくに私と同じ年代の同志が増えたら、とてもうれしいです」
※ 記載内容は2024年3月時点のものです
