野球をきっかけに友人となった大学時代。卒業後はそれぞれの道へ
渡部と永井の出会いは、大学時代に遡ります。共に情報理工学部に所属していたふたりは、入学してすぐに開催されたワークショップで知り合います。渡部は中学校まで、永井は小中高、そして大学でも野球をしていたことで意気投合。気の合う友人として過ごすなか、3年生の時には同じ専攻のクラスになり、勉強面でも助け合うなどさらに仲が深まったと言います。
当時の互いの印象を、こう話します。
永井:渡部くんは理論派で、“探究心が強い人”という印象でした。レポートも、自分が納得しないと書き始めない。今の仕事の話を聞いていても、納得感を大切にしていると感じるので、当時から変わらないなと思っています。
渡部:そう言うととてもしっかりした人のようですが、むしろ永井くんがすごく真面目で、物事をきっちり進めるタイプなのです。専攻のクラスでも永井くんが書いたレポートを参考にさせてもらうなど、頼りにしていました。
卒業後、渡部は新卒でHondaへ。学生時代にHondaのバイクに乗っていたことが選考を受けたきっかけです。入社後は商品の開発現場に携わり、現在はNV(Noise・Vibration/振動・騒音)性能の向上に取り組んでいます。
渡部:たとえば、ゴツゴツした路面を走るとタイヤから振動が伝わり、車室内で騒音が発生します。この騒音を低減するためにはクルマ全体にどういった改善が必要であるかを検討し、他部門の開発担当者や開発チームと調整しながら商品を開発しています。
一方の永井は、大学で半導体の研究をしていたことがきっかけで電機メーカーに就職。経験を活かし、長野県にある拠点で太陽光発電や風力発電に使う次世代パワー半導体モジュールの設計開発に携わります。
その後、コロナ禍に入ったこともあり、子育てしやすい環境を求めて栃木県に帰省。地元の市役所に転職します。
永井:市役所では水道局に配属され、技術職として電気・機械設備更新のプラント設計などを担当していました。それまでは電気領域での設計だったのですが、機械設備全般に関わるようになりました。
半導体の経験を活かして新しいことに挑戦したい──渡部の紹介でHondaに応募
電機メーカーから公務員へとキャリアチェンジした永井でしたが、次第に転職を考えるようになります。それは、自らのキャリアのスタートである半導体分野で再び挑戦したいという想いからでした。
永井:当時自分が取り組んでいた仕事は、浄水場などの設備を新しくする仕事でした。しかし、できるだけ今ある設備と同じものを再導入しようという考え方で、新しいことにチャレンジしづらい環境でした。そのため、もう一度新しいものを生み出す仕事をしてみたいという気持ちが湧いてきました。
新たなキャリアを求めて転職活動を始めた永井。転職エージェントへの登録と並行して相談した相手が、渡部でした。
永井:エージェントには、今の住居から通勤できて、私が望む研究開発ができる会社という希望を出していて、その候補としてHondaが出てきました。また、実は最初の転職の時から、Hondaに半導体を用いたパワーエレクトロニクス部品の開発をする職種があることは知っていたんです。
渡部くんとは卒業後も定期的に会っていて、Hondaにリファラル制度(※)があることを聞いていたので、制度を使わせてほしいと相談しました。
※ リファラル制度とは
Hondaに勤める知人・友人の方を通じて、選考にエントリーできる制度です。Hondaはキャリア採用において、リファラル採用(社員紹介採用)を積極的に実施しています
永井から相談を受けた時のことを、渡部はこう振り返ります。
渡部:会う時は仕事の話をすることが多かったのですが、だんだんと「もっとチャレンジできる環境に身を置きたい」「パワー半導体の設計開発の経験を活かしたい」という話が多くなっていたんです。
パワー半導体はクルマを作る上で欠かせない分野ですし、彼の真面目で根気強く取り組む性格はHondaにも合っているのではないかと感じました。というのも、この規模の会社だと仕事を進める上で多くの人とコミュニケーションをとる必要があります。関わる人が多いぶん、根気強さが求められるのです。
地元を拠点に生活していきたいというライフプランもあったので、次にキャリアを積むならHondaがいいんじゃないかと話していました。
面接対策でのアドバイスが自信に。リファラル制度だけの電話面談で安心感も増加
もともと友人同士という関係性。「友人が働いていることが、Hondaを選ぶ/紹介する決め手になったのか」と聞いてみると、「それはあまり関係ない」と口を揃えます。
永井:仕事の領域も全然違いますし、専門分野も異なりますから、仕事上で関わるというイメージも湧かなかったんです。それよりも、自分のやりたい仕事ができる環境があるということが一番の決め手でした。
渡部:私も、「ぜひ紹介制度を使ってほしい」というより、「必要なら紹介するよ」くらいの気持ちでした。彼自身が見つけたルートで選考を受けるのか、リファラル制度のほうが良いのかという判断もできませんでしたから、彼の意思に任せました。
応募に関しては「たまたまリファラル制度があったから」と話すふたりですが、選考においては渡部が心強いサポーターだったと言います。
永井:エントリーシートを見てもらい、「この書き方では伝わらないよ」といったチェックをしてもらいました。また、面接の練習にも付き合ってもらったことで、自分の中で整理できていない部分がよく理解できました。
私のことをよく知っているぶん、伝わるはずだと思って話すのですが、全然伝わらない。自分のことを知っている人に伝わらないなら、もっと深掘りして考えないといけないと気がついたんです。
渡部:エントリーシートだけで彼の情報がすべて伝わるわけではありませんし、面接でノイズが入ってしまって魅力が半減するのももったいないですよね。そこで、「なぜそう考えているのか」を追求していくHondaのスタイルをベースにアドバイスしました。
もちろん、リファラル制度ならではのメリットも。その一つが、書類選考前に実施されるリクルーターとの電話面談(※)。この面談は、リファラル制度活用の際に実施されるフローです。
※ 電話面談とは
リファラル制度応募者のうちご希望いただいた方には、電話面談を実施しています。面談内で伺った専門性や志向をもとに、数多くのポジションの中からマッチングできるよう採用事務局からご提案させていただきます。Hondaへの理解が進んだ状態で選考に進むことができます
永井:パワー半導体製品の開発をしていたことがあるといっても、転職活動時の肩書きは公務員。直近のキャリアを重視されてしまうと書類選考に通らないのではないかと不安だったので、電話面談でこれまでのキャリアをしっかり伝えられたことは、とても安心感がありました。
また、公開されている部署以外も紹介できると聞いたので、ミスマッチも減るのではないかと感じました。
背中を押してくれる友人の存在で、やりたいことに挑戦できる環境へ
入社後は、希望通りパワー半導体部品の研究開発に携わっている永井。望んでいた「挑戦できる環境」を手に入れた喜びを感じています。
永井:自動車業界全体が電気自動車へと転換している時代ですから、電気自動車向けのパワー半導体など、私の得意分野を活かせる仕事を任せてもらえています。この分野はHondaの中でも取り組んでいる人が少なかったこともあり、自分が先頭に立って切り拓いているという手応えもあります。
新たなステージで早くも活躍している永井ですが、実はこの裏にも、渡部のサポートがあったと言います。
永井:自分の希望している仕事があると知り、手を挙げて担当させてもらえることになりました。このときに背中を押してくれたのが渡部くんです。
渡部:Hondaはやりたいことができる環境なので、挑戦できるタイミングがあるなら早めに手を挙げたほうがいいとアドバイスしました。
大学の友人からスタートしたふたりの関係。現在では、社内の同じ野球チームに所属するなど、仕事以外でもHondaでの生活を充実させています。これからは同じHondaの社員として、それぞれのキャリアを築きながら未来を描いていきます。
※ 記載内容は2023年12月時点のものです
