誤った拠点に製品を送るミスを誘発……。相手に確実に伝え、連携する大切さを痛感
社内外の拠点やHondaの工場などの間で行われる「部品輸送」を担う輸送課。Yは配車業務を任されています。
「勤務時間が早番、遅番とある2交替で勤務しております。その中で、各拠点へ運行している一日あたり約70車の車両管理を行い、部品を確実に届けるのが役目です。仮に車両管理に問題があれば全国各地の工場がストップしてしまうのだと考えると、責任の重さを感じます」
今の業務に関わって1年あまり。仕事する上でもっとも大切だと感じるのは、社内外との「連携」だと言います。
「製品を確実にお客様に届けるには、私が乗務員に仕事を託し、その人がまた次の人につなげるという連携が必要です。ポイントは『確実に相手に伝えること』だと思っています。
そう考えるようになったのは、配属2カ月後にあるミスをしたことがきっかけです。お客様から受け取った製品をある地域へと出荷する業務が定期的にあるのですが、その日はたまたま行き先が変更されていました。
ところが、私は『今日も製品が出るのでお願いします』と伝えるにとどまり、乗務員は誤っていつもの地域へと運びました。各所と連携しなんとか生産に影響はなく届けられたのですが、お客様に大変なご迷惑をおかけしてしまったのです。この時 『いつ、どこから、どこへ』などの基本情報を明確に伝え、どんなに小さな変化点も共有するのが大事だと痛感しました」
失敗を糧として一歩一歩階段を上るYは、職場で唯一の20代。周囲の雰囲気については「自分が成長していくために、これ以上ない環境」と実感しています。
「わからないことがあった場合、まず自分で考えた上で先輩に質問すると必ずフィードバックをくれます。親身になって答えてくれるので、とても相談しやすいです。和気あいあいとした雰囲気も好きですね。職場では誰かが先に帰る時、他の人が冗談で『もう帰るんですか』とつっこみ、次に全員で「おつかれさまでした」と声をかけて暖かい雰囲気を作っているんです。毎日、こういったたわいもないコミュニケーションを日常的に取り合うことで、チームワークをもって前向きに仕事ができ、結果的にミス防止にもつながるように思います。
一方で、入社2年目を対象に、別の部署の先輩とコミュニケーションをとる『メンター制度』が設けられており、心の支えになっています。担当してくれる先輩と毎月1回話すのが、とても楽しみなんです。仕事のことはもちろん、プライベートを含め、こういう制度がなければ話さなかったような内容を相談できるので、ありがたいですね」
人と人がつながって初めて成立する「物流」。今後も消えない業界と確信し、入社を決意
Yが入社したのは2022年春。就職活動では「人を大切にする会社がいい」と考えていたと言います。その軸を持った上で保険や住宅、建築などさまざまな業界の説明会に参加。最終的にホンダロジスティクスを選んだのは、幼いころの記憶が決め手でした。
「親族がHondaグループで働いていた影響で、私も子どものころからHondaが企業チームとして出場している都市対抗野球大会やニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝)の応援に足を運んでいました。一丸となって声援を送る従業員の姿を目の当たりにし、温かみのある会社というイメージを抱きました。その印象は、入社後もまったく変わりません。
中でもなぜホンダロジスティクスなのかというと、物流は世の中からなくならないだろうと思ったからです。荷物が荷主から荷受人へと届くのは、人と人がつながって初めて成立するんだと実感したんです。この先デジタル化が進み、ロボットや自動運転が増えてもそれは変わらない部分かなと。私は大学までサッカーというチームプレーをしてきたので、物流業界でも人とのつながりを大事にして働きたいと考えました」
入社後は半年の現場実習を経て、2022年10月に現在の部署に配属。慣れない仕事ばかりで戸惑うことも多かったと話します。
「まずメールでどのような文章を打てばよいのかがわからず、参考書を手に学びましたね。次に、荷物を載せるトラックの寸法や積載量を暗記しないと仕事になりません。日々接する乗務員の顔と名前を覚えるのにも、時間を費やしました」
もっとも苦労したのは、荷量に対してどの大きさの車両を用意すればよいのか、その感覚をなかなかつかめなかったことだと言います。
「軽自動車から中型車、大型車まで、どの車両を手配すべきなのかが最初はまったくわからなくて。たとえば、4トン車の量の荷物に対して10トン車を手配したら、利益が下がったり赤字になったりします。そこで荷物やトラックのサイズ感をつかもうと、各トラックの乗務員に荷台を見せてもらうようにしたんです。メジャーで測ったり、積載する様子を見たりして『このトラックにはこれぐらいの荷物が乗るんだな』と把握する作業を繰り返しました。
配車に携わって1年が過ぎたところですが、最近ではお客様からどの車両が適切かというご相談をいただくこともあります。そのときに『この荷量でしたら4トントラックに載せられます』などと提案できるようになったのは、自分でも成長を感じる点ですね」
仕事もプライベートも、めいっぱいチャレンジ。より滑らかに回りだす「人生の歯車」
入社後は、子どものころの思い出とリンクするような、感慨深い業務にも携わりました。
「普段の業務とは異なるのですが、夏の都市対抗野球大会に出場するHondaの応援グッズを会場の東京ドームに搬入する仕事があったんです。幼いころから観戦してきた大きな大会に業務で関わることができたのは、本当に誇らしかったですね。当社が実にさまざまなものを運んでいることを肌で感じましたし、とても興味深い経験ができました」
このほかにも、大きなやりがいと喜びを味わう場面がたびたびあると言います。たとえば、お客様から短期日程での輸送を依頼された時のことです。
「関東から熊本へ、あさってまでに荷物を運んでほしいという依頼を受けました。このような急な対応が必要な依頼は、よりプレッシャーを感じる仕事です。この場合、私のいる拠点だけでは対応できないので、当社の各拠点の担当者と連携をとることになります。困難なことでも限られた時間で手を尽くし、無事にやり遂げられたような瞬間には手応えを感じますね。
後々、お客様から『無理なお願いを引き受けてくれて、ありがとうございました』というお礼をいただくと、この仕事をしていてよかったなとしみじみ思います」
一方でワークライフバランスを整えることも、生きていく上での大切なテーマです。そのあたりの社内環境は、入社前に想像していた以上に良かったとYは感じています。
「学生時代の友人らと仕事の話をする際にも実感するのですが、当社は入社間もない従業員でも有休を取得しやすい会社だと思います。私も入社後の現場実習時代から有休を取っていましたし、その後も自分の計画通りに取得できています。
おかげで、プライベートも存分に楽しむことができています。友人らとサッカーの大会に参加したり、社内の先輩らとフットサルをしたりと、体を動かしてリフレッシュしていますね」
仕事とプライベートの双方を充実させることで、「人生の歯車」はより滑らかに回りだします。
現場の安全が第一。小さな「違和感」を見逃さず、トラブルを未然に防ぐ管理者に
Yが今、胸に宿しているのは「向上心」と「誇り」です。
「入社前は『社会人になったらあまり勉強しなくていいのでは』と想像していたのですが、入社後の方が学ぶことが多いと気づきました。自分の仕事に誇りを持つことで、自然と『もっと勉強しないと』と思うようになります。『必ず何かを吸収してやるぞ』という向上心を抱き、毎日の業務に臨むのが大切なのではないでしょうか。
私は帰宅したら、その日を振り返る時間をつくっています。今日できたこと、できなかったことを頭の中で整理するんです。疑問点があれば自分なりに仮説を立て、翌日に先輩に伝えて回答を受けとるなどし、解消に努めています」
Yが自身の将来像をイメージする時、もっとも大切にしたいのは「現場の安全」だと言います。
「業務を行う上で一番重要なのは“安全”であり、ふとした“違和感”を大切にしなさい、といつも上司に言われます。違和感を覚えるのは、自分の今までの経験と照らし合わせ、何かがおかしいと『変化点』を教えてくれているということなんです。
いつもと違った荷物の輸送や作業が発生すると、トラブルが起こりやすく、とくに注意が必要です。こうした違和感を大切にして、トラブルを未然に防ぎ、安全な現場づくりができる管理者になりたいと思います」
物流業界の今後に目を向けると、トラックドライバーの時間外労働に規制が適用される「2024年問題」への対応など、さまざまな課題があります。
「2024年問題については私も現在、乗務員の運行ルートの見直し作業などに関わっています。この課題をはじめ、今後難局に直面したとしても逃げることなく、全員で一致団結して乗り越えていきたいと思っています。
これから新たに入ってくる皆さんとも、助け合い、高め合いながら取り組んでいきたいです。当社にはそういった連携や団結がしやすい土壌があります。学生の皆さんには、一日の仕事内容や職場の雰囲気を具体的にイメージしながら就職活動を進めてほしいですね。その上で、一緒に働く機会に恵まれたらうれしいです」
※ 記載内容は2023年12月時点のものです
