社内のデータ利活用を支え、お客様の声に真摯に向き合う日々
私は現在、日立建機のIT部門に所属し、データ利活用グループの一員として働いています。私たちの部門のミッションは、ITで日立建機グループ全体の業績と付加価値向上に貢献すること。その中でも私が所属するデータ利活用グループは、各ビジネスユニットのデータ利活用を支援し、革新的なソリューションにつなげていくことを目指しています。
グループ全体では11名のメンバーが在籍しており、データサイエンティストチームが6名、データコンシェルジュチームが5名という構成です。私はデータコンシェルジュチームに所属し、データ利活用の支援やデータの可視化といった業務を担当しています。
私の仕事を一言で表すなら、データ利活用に関する包括的な支援です。日々、社内のさまざまな部署から相談を受けるのですが、特に多いのが「データを活用して分析を行いたいが、そもそも社内システムのどこに必要なデータがあるか分からない」というご相談です。こうした方々に対し、必要とするデータの所在を明らかにし、データ利活用の第一歩を手助けすることが私の重要な役割となっています。
最近では、BIツールを使ったデータの可視化にも力を入れています。これは、さまざまな案件を通じて気づいたことなのですが、各ビジネスユニットの中で「まずはデータを可視化して現状を正確に、そして分かりやすく把握したい」という需要が非常に高いのです。データは存在していても、それが見える形になっていなければ活用のしようがありません。可視化することで初めて、現状の課題が明確になり、次のアクションにつながっていくのです。
仕事をする上で私が最も大切にしているのは、目の前のお客様――私の場合は社内の方々になりますが――のご要望に真摯に寄り添うことです。私が相対している方の、さらにその先には日立建機のお客様がいらっしゃる。そのことを常に頭に置いて仕事をしています。
データの所在を明らかにしたり、可視化したりする際には、クライアントがより使いやすく、より分かりやすくデータを活用できるように提案することを心がけています。基本的に業務システムのデータはクレンジングなどがされておらず、クライアントが求めるデータの形に沿っていない場合が多いのです。そうした時には、最適な抽出方法や加工方法を提案し、支援を行っています。
こうした支援を通じて、各部署の業務効率化に貢献できていることは大きな成果だと感じています。また、データの取り扱いに関するITリテラシーの向上を推進できていることも、私にとって大きなやりがいです。そして何より、クライアントからいただく感謝の言葉は、何物にも代えがたいモチベーションとなっています。その一言一言が、私の仕事への情熱を支えてくれているのです。
コロナ禍をきっかけにIT業界へ、そして本当の意味での「お客様」を求めて
私のキャリアは、コロナ禍という大きな転換点から始まりました。文系出身でありながらIT業界を志望したのは、まさにあの時期の経験が大きく影響しています。様々な活動が抑制される中で、オンラインミーティングツールによって授業が行われたり、就職活動の面接がオンラインで実施されたりと、ITが世界のインフラとして欠かせないものであることを肌で感じました。こうした経験から、社会を支えるIT業界に関わりたいという強い思いを抱くようになったのです。
最初のキャリアは、SIerでクレジットカード会社の基幹システム更改に伴うデータウェアハウスの開発を担当していました。文系出身という背景もあり、最初は戸惑いもありましたが、データベースを扱う業務の中で多くの知識と経験を積むことができました。特に印象に残っているのは、とある案件をほぼ私一人で担当したときのことです。テストを実施すると様々なエラーが発生し、その対応には本当に苦労しました。しかし、そのエラーに真正面から向き合うことで、多くの知見を得ることができたと感じています。労力は必要でしたが、時にはあえて困難な状況に自分から飛び込んでいくことも、自身の成長には大事であると学びました。
ただ、技術的な成長を実感できる一方で、次第にやりがいを感じづらくなっていきました。私が携わっていた業務は二次受けという立場で、何かしらの成果を出してもお客様から直接感謝されることはありませんでした。また、客先常駐という働き方のため、自分の所属する会社に対する帰属意識を持つことも難しかったのです。誰のために、何のために仕事をしているのか分からなくなってしまったことが、転職を考える大きなきっかけとなりました。
転職活動では、いくつかの明確な軸を持っていました。前職のシステムインテグレータでの経験を活かしたい、帰属意識を持って仕事をしたい、そしてお客様と密にやり取りできる環境で働きたいという思いです。基本的には社内SEとしてメーカーを選択肢として検討していました。その中で日立建機と出会い、データコンシェルジュという職務に強く心を惹かれました。前職で経験したことや培った技術が活用できると感じましたし、何より社内のユーザーさんと密に関わって仕事ができるという点に大きな魅力を感じたのです。
さらに日立建機という会社自体にも魅力を感じました。建設機械というインフラに欠かせないものを作り出しているだけでなく、ただ機械を売るのではなく、バリューチェーン事業を通じてお客様に寄り添う真のソリューションプロバイダーを目指す姿勢に、私の「お客様と密に関わり、課題解決のお役に立ちたい」という思いと一致するものがあると感じました。このシンパシーが、入社を決断する大きな決め手となりました。転職に対する不安は特にありませんでした。むしろ、新しい環境で自分の理想とする働き方を実現できるという期待の方が大きかったのです。
データ活用基盤の構築という挑戦と、日々の相談業務から学ぶ成長の日々
入社後、特に印象に残っているのは、データ活用に関する一連のプロジェクトです。あるクライアントから相談を受けた際、必要なデータがどのシステムに存在しているかは把握できていました。しかし、そこには大きな壁がありました。データの容量があまりにも大きく、クライアント側では取り扱いが困難だったのです。さらに、データが煩雑で、クライアントの要件に合うように加工することも難しい状況でした。結局、せっかく所在が分かっていたデータであるにもかかわらず、活用を断念せざるを得ないケースがあったのです。
この経験を通じて、私は業務側がもっと気軽に、そして簡単にデータを活用できる環境を整える重要性を痛感しました。データは存在するだけでは意味がなく、実際に使える形で提供されなければ価値を生み出せません。そこで重要になるのが、業務システムからのデータ収集の仕組み、クライアント側が簡単にデータを活用できるようなデータモデルの設計、そしてそのデータモデルをクライアントが簡単に使えるようなサービスの選定です。実際に、私たちの部署ではこのようなデータ活用基盤の構築に取り組んでいます。この取り組みに関わることで、単なる技術提供ではなく、真の意味でのソリューション提供とは何かを学んでいます。
日々の業務の中で、私が最もやりがいを感じる瞬間は、相談をいただいた方から「ここまでやっていただいてありがとうございます」とお礼の言葉をいただいた時です。この言葉は、自分の仕事が誰かの役に立っているという実感を与えてくれます。前職では、目の前のプログラムに向き合い、テストをして、うまくいけばそれでよいというスタンスで仕事をしていました。しかし今の環境では、依頼者と直接会話できる機会が豊富にあります。
一方で、苦労することもあります。様々な部署の方から相談をいただきますが、入社してまだ日が浅いため、その業務内容がよく分からないことがあるのです。そういった時には、部内の会社歴が長い方に相談するようにしています。ありがたいことに、私の所属する部署には、質問をすると快く答えてくれる方が多くいます。この環境の中で、自分も何か聞かれた際には親切に答えようという心持ちが自然と育っているように感じます。このような風土が、チーム全体の成長を支えているのだと思います。
前職で培ったIT技術は、現在の仕事において確実に役立っています。特に、データベースの扱いに関しては前職での経験が活きています。現職ではそれなりに大きな規模のデータを取り扱うこともあり、そういった場合はデータベースを操作することになります。前職でもデータベースを扱っていたため、戸惑うことなくスムーズに作業ができています。技術的なスキルは、会社が変わっても確実に自分の武器になるのだと実感しています。
グローバルDXの推進を目指して、そしてこれから共に歩む仲間へ
短期的な目標としては、まずデータの可視化を支援することに力を注ぎたいと考えています。現在、多くの方が「データを可視化して現状を把握したいけれど、具体的なやり方が分からない」という課題を抱えているように見受けられます。そうした方々の力になりたいと思い、さまざまな部署に伺って可視化のワークショップを開催する予定です。データという資産を適切に活用するための第一歩を、多くの仲間と一緒に踏み出していきたいのです。
中長期的には、海外のグループ会社と密に連携し、足並みを揃えてDXに取り組んでいくことに関わっていきたいと思っています。会社としても海外での事業に力を入れていく方針があると認識していますので、グローバルな視点でのDX推進は今後ますます重要になってくるでしょう。そのためには、海外グループ会社の業務をきちんと理解すること、語学力の向上、より高度なIT知識、そして業務に結びつけてデータを見る能力を高めることが必要だと考えています。現在は、海外から来た案件には極力関わるようにして海外グループ会社の業務理解を深めるとともに、プライベートでは語学の勉強や、IT知識をつけるための資格取得に取り組んでいます。一歩一歩、着実に準備を進めているところです。
この会社で働く魅力を、採用候補者の皆さんにお伝えしたいと思います。何かをやりたいと提案しても、否定されることが少ないという風土があります。また、社員の成長を促す研修にも力を入れており、特に英語の研修が豊富です。資格取得に際して試験費用の補助もあり、とても有難いと感じています。自分の成長を会社が後押ししてくれる環境があるのです。
街を歩いていたり、テレビを見ていたりすると、弊社の機械が動いているところを時折目にすることができます。私の仕事はバックオフィス系のため、機械に直接関わる部分ではないかもしれませんが、やはり自社の商品が頑張って働いているところを日常的に見られることは、普段の仕事のやりがいにつながっています。
この会社で活躍できるのは、「基本と正道」をきちんと守れる人だと考えます。一見、基本的で簡単なことのように思われるかもしれませんが、AIの発達などで個人のできることが拡張されている昨今、特にこの言葉が重視される局面だと思います。面倒を惜しまずに正道を行くこと、つまりやってはいけないこととやっていいことを適切に判断し、もしくはきちんと他人に相談することができる方は、足元がしっかりしており、活躍はその先にあると思います。
特に、正しい倫理観を持った方に仲間に加わっていただきたいと思います。私の所属するデータ利活用グループでは、社内の機密情報を取り扱うこともあります。DXの重要性が叫ばれ、データを活用することでできることが増えていく中で、データを適切に扱うことに細心の注意を払える方がいると、企業としての信頼性も高まり、真のソリューションプロバイダーという姿にも近づくことができると考えています。
最後に、日立建機への入社を検討している方々へお伝えしたいことがあります。日立建機の機械は国内外を問わず、インフラ整備に使われたり、災害時の復興に使われていたりします。それをお客様が安全にかつ最大限に活用できるように支援することで、世界のインフラを整え、多くの人々が日々を安全に過ごせるよう毎日取り組むのだという、まっすぐな気持ちを持って臨んでいただけたらと思います。私たちの仕事は、世界中の人々の暮らしと安全を支えているのです。

