農業への思いから工業の道へ - 新たな一歩を踏み出すまで
高校時代、私は佐伯鶴岡工業高校の施設園芸課で学んでいました。果樹、野菜、園芸、食品流通といった様々なコースがある中で、食品加工を専攻し、イベントで販売するクッキーなどの製造に携わっていました。
就職活動を始めた当初、私の中で明確だったのは「農業関係の仕事に就きたい」という思いでした。これは、祖父の影響を強く受けていたからです。具体的には、野菜を育てる仕事といった漠然としたイメージでしたが、その方向性で就職活動を進めていきました。
しかし、就職活動を進めていく中で農業関係の仕事だけではなく次の一手を模索していたとき、先生から大和冷機工業を紹介されました。当時は農業系の求人が少なく、多くは食に携わる企業がほとんどでした。そんな中で、先生からの勧めもあり、大和冷機工業を受験することを決意しました。工業という新しい分野に挑戦することには不安もありましたが、これも私の人生における新たな可能性なのではないかと考えるようになりました。
これまで学んできた分野とは異なりましたが、”ものづくり”という観点では共通する部分があるのと考え、前向きな想いで入社を決めました。
知識と経験を積み重ねた入社後の日々
最初は製氷機課に配属となり、製造ラインを担当することになりました。
「ただネジを打って製品を作る仕事なのだろう」と単純に考えていましたが、実際に作業に携わっていく中で、”どれだけ効率よく作業を行い、一台でも多く製品を作れるか”を意識し、考えることが求められていました。その認識の違いには大きなギャップを感じましたね。
また、他の部署の業務が忙しいときには、組立作業や梱包作業、扉の取り付け作業などを手伝うこともありました。 私の中では「製造作業を全て覚えること」を目標にしていましたので、舞い込んできたチャンスは積極的に活かすようにしていました。新しい作業をするにも、作業時間を計りながら、早く終わらせることを心掛け、別の作業時間を作り出せるようにしていました。作業効率を上げるためには、使用頻度や重要度に応じて作業しやすい環境を整えること、物の配置や動作を考えることが大切だと学びました。 もちろん、中には失敗することや怒られることもありましたが、諦めずに続けられたのは、明確な 「目標」 があったからだと思います。
プレハブ製品の組立を一時的に手伝ったことがきっかけで、もともと所属していた製氷機の製造部門からプレハブ製品の製造部門へ正式に異動となりました。翌年には、その部署で課長代理という管理的な役職を任され、現場作業だけでなく、チーム全体の進捗管理や人員調整など、これまでとは異なる視点で仕事に取り組むようになりました。
指示を受ける立場から作業員に指示を出す立場として、安全面や作業効率を今まで以上に考える日々が続いています。この経験を通じて、仕事に対する姿勢がさらに大きく変わりました。様々な部署で経験を積み、多くの作業工程を学ぶことで、製造現場全体を見渡せる視野を身につけることができました。失敗や苦労を重ねながらも、一つひとつの経験が今の自分を作り上げてくれたのだと実感しています。
日々の成長を実感しながら、部下とともに歩む製造現場
現在はプレハブ製品を扱う部署に所属し、課長代理としてチームをまとめています。
主に担当しているのは、コンビニエンスストアなどで使用される飲料用の冷蔵庫や、店舗や施設に設置される大型の冷蔵・冷凍庫の製造工程です。これらの製品は、実際の納品先で組み立てる必要があるため、現場の状況に応じた柔軟な対応が求められます。
現在の業務の中心は、製造現場におけるマネジメント業務と各種資料の作成です。 特に力を入れているのは、作業員から寄せられる製品に関する意見や提案への対応です。現場で直接製品に携わる作業員の声は、製品改善に繋がる貴重なヒントが多く含まれています。
たとえば、部下から製品に関する改善提案があった際には、まず内容を丁寧にヒアリングし、必要な情報を記録します。その上で設計部門と連携し、実現に向けた調整を行っています。こうした取り組みは、製品の品質向上だけでなく、作業員のモチベーション向上にも繋がっていると感じています。
マネジメントの立場となってからは、課題に直面することも多くなりました。ですが、日々の業務や作業員とのやりとりを通じて、自分自身も多くの学びを得ています。常に「どうすれば効率が上がるか」「品質が向上するか」といった視点を持ちながら業務に取り組むようになりました。
このような変化は、現場での経験や作業員との日々のコミュニケーションから得られたものです。困難な状況にも直面しますが、周囲のサポートを受けながら、一つひとつ乗り越えてきました。これからも製造現場のリーダーとして、現場の声に耳を傾け、より良い製品づくりに貢献していきたいと考えています。そして、自分自身の成長とともに、チーム全体の成長にも寄与できるよう努めてまいります。
未来への展望と後輩たちへのメッセージ
今、私が取り組んでいる大きな目標は、「生産性の向上」です。
具体的には、作業効率を上げるための工数削減に挑戦しています。例えば、ネジ打ち作業において、30cmと80cmの部品に対してネジを打つ箇所を統一できないかといった改善提案を行っています。また、仕様に対して現在の作業工数が妥当かどうかを検証し、効率化を図ることも重要なポイントです。
一つひとつの作業を見直し、簡略化できれば、その分生産量の向上にもつながります。そのためにも、プレハブ課で製作している製品への理解を深め、より質の高い改善提案を目指していきたいと考えています。まだ学びの途中ではありますが、知識を積み重ねることで、確実に成長していけると感じています。
当社の大きな魅力は、何と言っても社員同士の良好な人間関係です。
当社には、会社公認の「公式野球部」があり、定期的に練習や試合が行われています。さらに、フットサルやバレーボールなど、さまざまなスポーツ活動も活発に行われており、部署を越えた社員同士の交流の場となっています。組合主催のボウリング大会なども定期的に開催されており、仕事以外でも仲間とのつながりを深められる環境が整っています。
また、基本的に土日祝日は休みで残業も少なめのため、プライベートの時間を大切にできます。自分のやりたいことに時間を使える労働環境も魅力の一つです。
当社では、特別なスキルや経験は必要ありません。むしろ、これから学び活躍したいという意欲のある方、未経験でも前向きに考えられる方を歓迎しています。考え方や動き方次第で、誰でも十分に活躍できる環境があり、仕事に対する向上心やチームの一員としての意識を持って取り組むことで、やりがいや成長を実感できるはずです。私たちと一緒に、新しい価値を創造していける仲間との出会いを楽しみにしています。
