デンソーで働く社員一人ひとりにフォーカスしたインタビューを動画とテキストでお送りする本企画。今回は、キャリア採用でデンソーに入社した3名を集め、前職での経験や、転職の経緯、デンソーでのやりがいについてお話を伺いました。他社を知るからこそ分かるデンソーの魅力や課題とは?
プロフィール
徐 昕
まちづくり企画室/情報トレーサビリティ開発課 所属。 前職は大手通信会社で音声技術をつかったサービス開発に従事。海外のスタートアップとの共同開発プロジェクトを多数こなした。デンソーでは、エンジニアとしてデータ交換基盤やトレーサビリティシステムの開発、事業企画を担当する。
古村 育子
AD&ADAS技術1部/第2技術室 所属。 前職では、大手自動車メーカーにてシートの開発に従事。先端技術を活用した自動車開発に携わりたいとデンソーに転職。2022年11月現在は主に、自動車の周辺監視カメラの開発を担当する。
由里 浩大
ソリューション営業グループ/ビジネスインキュベーション室 所属。 前職は、日本の機械メーカーでソリューション営業に従事。デンソーへの営業経験もあった。デンソーに入社後は、非車載領域の新しいビジネス開拓に挑戦している。
【動画公開中】ぶっちゃけ、デンソーってどうなの?他社経験があるキャリア入社の社員に聞いてみた!
※再生ボタンを押すと音が出ますのでご注意ください。
3名による座談会の様子を動画で観たい方は、ぜひYouTubeでご覧ください。
ここからは動画でお伝えしきれなかった内容も含め、対談の様子をお伝えします。
デンソーでのあらたな挑戦
──はじめに皆さんの経歴とデンソーでの職務内容を教えてください。
徐 昕(以下、徐):以前は通信会社に務めており、Andoroidのプラットフォーム上で動く音声検索や対話システムなど音声技術を使ったサービスの研究開発を担当していました。その後、ビジネス支援部門に異動して海外のスタートアップが日本進出する際のサポート業務に従事し、家庭用ロボットや無線充電製品など幅広い製品を手がけました。
こうしてさまざまなビジネスに触れるなかで、自動車業界やモノづくりに興味が湧いてきたのです。自動車業界は「CASE*」により100年に一度の大変革期を迎えていました。私もここに関わりたいという想いでデンソーに入社しました。
*Connected, Autonomous, Shared, Electricの略語
現在デンソーでは、ブロックチェーンの技術を活用した、トレーサビリティシステムの開発と事業企画を担当しています。自動車に使われている部品は、どこから出荷され、どこで使われているのか、あらゆる工程を追跡できる状態にしなくてはなりません。ただし、自動車部品のサプライチェーンは非常に長く、多くの企業が関与するために、データの信頼性や改ざんの可能性が問われることがあります。そうした課題にトレーサビリティシステムにブロックチェーン技術を用いることで、データの信用性を高めることが私の部署のミッションです。
実際に自動車と連動してデータが処理される様を目の当たりにすると、本当にロマンのある仕事だと感じます。実験を行うことが毎回楽しみです。
──由里さんも徐さんと関連のある業務を担当していると伺っています。どのようなお仕事なのでしょうか?
由里 浩大(以下、由里):徐さんのような部署が開発した先端技術をビジネスにするための仕事をしています。次から次へと生まれてくる多様な技術が、どういう市場でどのような顧客に求められるのかリサーチしたり、事業として成立するのかシミュレーションをしたり、時には顧客となるであろう企業の方と商談をしながらビジネスモデルを考えたりすることもあります。量産品ではなく試作品を取り扱うため、マーケティングや事業企画、営業を複合的にこなす必要があるのです。
この仕事をしていて印象的なのは、国の事業にも携わることができる点です。初めて霞が関の省庁に入ったときはちょっとドキドキしました(笑)。
──前職はどのような仕事をしていたのですか?
由里:2004年に、OA機器メーカーに新卒で入社し、2005年から自動車業界に対するソリューション営業を担当するようになりました。取り扱うサービスは、図面を出力する仕組みやオフィス関連の業務改善などです。実はこのとき、デンソーの担当でもあったので、愛知県で一人暮らしをしていました。2011年からは東京に異動して自動車のOEMメーカーを担当し、一貫して営業職を経験してきました。
──ありがとうございます。次に古村さんのご経歴を教えてください。
古村 育子(以下、古村):わたしは自動車メーカーでシートの開発を担当していました。どのような形・材質が、乗車するお客様にとって良いシートなのかという基準づくりをしたり、実際にできた製品が本当に快適か、壊れやすくないかといった観点で評価をしたりという仕事でした。
デンソーでは、周辺監視カメラの開発を担当しています。複数のカメラを組み合わせることで、車の周辺状況を上空から見下ろすように把握できるものです。表示される映像の見やすさを追求する“画づくり”の部分を担当しています。
──同じ自動車業界での転職ですが、担当する製品はずいぶんと違いますね。
古村:そこは意図して変えました。シート開発も奥深いもので、楽しく仕事ができていたのですが、業界にCASE時代による先端技術導入の波が来ているなか、自分もそうした製品の開発に携わっていきたいと思い、転職時はあえて違う分野に応募しました。
キャリア入社でも違和感なく溶け込めるフラットな組織
──前職の経験があるからこそ感じるデンソーの良さはありますか?
由里:役職や年齢を問わず、フラットに話せる雰囲気が良いなと思います。プロジェクトで動くと、立場も年代も異なる大勢の人と関わりますが、入社1年目であっても気兼ねなく話すことができますし、話してもらえます。全員が同じテーブルに着いて対等に話をするので役職や年代を意識せずに溶け込むことができています。
そういえば、入社3日目に担当役員のところに連れて行ってもらい、挨拶に伺ったのですが、「おお。よく来たね!」とすごくフランクに応対してくださったのを覚えています(笑)。
古村:フラットさは私も感じています。異なる業界からの転職だったので、当初は不安も多かったのですが、私の経歴に関係なく、皆さんが仲間として受け入れてくれました。会社の雰囲気としてわからないことは何でも聞きやすいという点も素晴らしいです。実際に「何か会社ルールでわからないことはない?」と周りのメンバーが頻繁に声を掛けてくれます。会社に溶け込んでいくうえで、本当に助けになりました。
また、フラットな組織だからこそ、他部署の方とのつながりも自然と強まっていると感じます。オンライングループチャットで、仕事からプライベートのことまでさまざまなことをテーマにした掲示板のようなものがあり、そこへは自由に参加・閲覧することができます。たとえば有志で開催するセミナーやイベント情報を得られることもありますし、自分が困っていることを書き込むと他部署の方から「自分の部だとこうしているよ」なんてアドバイスがもらえて役立つこともありますね。
──徐さんが感じるデンソーの良さはありますか?
徐:いくつかあります。ひとつは、扱う技術にバラエティがあり、専門人材も多いということです。それゆえ、私は元々ソフトウェアの研究開発をしていましたが、デンソーに入社してからは、前職の専門分野ではない“コネクティッド”に関連する車載器の設計や開発にも携わることができました。周囲に多様な領域の専門家がいて、忌憚なく議論できる環境があるので、自分で学ぶチャンスと専門家から教わる機会に恵まれていますし、自分のスキルがどんどん成長していると感じます。技術者としてすごく幸せです。
もうひとつは、世界と戦えるということです。デンソーは日本の自動車産業のなかでも群を抜く規模の会社なので、国際的なプロジェクトも多いです。アメリカのチームとの共同開発プロジェクトでは、夜通し意見をぶつけ合ったこともあります(笑)。しかし、意見は違えど見据える目標は同じなので良い議論ができますし、グローバルな環境で仕事ができているという実感が持てることはすごく嬉しいです。
最後にひとつ。つい最近感じたことは、より志を高く持って仕事に臨むことができるということです。担当するサービスや事業だけではなく、日本の自動車産業やサプライチェーン全体の課題について議論をすることも少なくありません。目の前の製品・サービスや事業だけを見るのではなく、より視座の高い課題に向き合う経験はなかなか得られないものですが、多様な技術を保有する会社であるからこそ、こうした視座で働くことができるのだと感じています。
デンソーに新たな代名詞を。時代のニーズに合わせ変化し続けるブランドへ
──デンソーの良いところを伺ってきましたが、キャリア入社という立場で外部の視点を持つからこそ気づく課題もあると思います。会社としてもう少し頑張るべきと思うこと、伸びしろだと感じることを教えてください。
古村:個人的に驚いたのは、意外と知名度が低いことです。(もともと自動車メーカー勤務の)自分としては有名な会社だと思っていたのですが、親にデンソーで働くと伝えたとき「それはどこ?」と言われてしまいました。デンソーには魅力的な製品が多いので、もう少し知名度が上がるといいなと思います。
──徐さんはいかがですか?
徐:デンソーは、長い歴史を持つがゆえに、トラディショナルな考え方をする人が一定数いると思います。今後も人材の確保・維持をするという観点では、そのような考え方・文化を一部変えていく必要もあると感じます。時代の変化を素早くキャッチアップして、評価や教育制度に素早く取り入れていく仕組みが必要かもしれません。
とはいえ、実際のところは優れた社内制度が多いという面もあります。それでもあえて人材確保への危機感を示すのは、デンソーの人材獲得競争のライバルにGAFAのようなグローバル企業も入ってきたからです。キャリア成長や働く環境を長い目で見て改善し、アピールポイントに変えていければと思います。
由里:私も従来の考え方にメスを入れる必要を感じることがあります。非車載領域、つまり自動車部品ではない領域で新しいビジネスを起こそうとしているのですが、従来の自動車部品ビジネスの考え方をそのままインストールしている状態です。そのために難しさを感じることもあります。非車載という新しい領域に挑むには、これまでのプロセス、考え方とは異なるやり方を導入し、ブレイクスルーする必要があると思うのです。
徐さんの立場だとGAFAを意識されていましたが、私が意識しているのはユニコーンと言われるようなスタートアップ企業です。そのスタートアップ企業特有のスピード感に追いつくために、社会のニーズをタイムリーに吸い上げ、判断のタイミングを逃さず、先手を打っていけるような体制が築ければと思っています。
徐:時代は変化しており、何をつくれば勝てるかは分からなくなっています。非車載領域では、時間をかけて丁寧に開発し世に出していては、ビジネスとして機を逃しかねません。お客様とのコミュニケーションと開発を並行して、お客様からのフィードバックをクイックに反映していくような仕組みが必要だと感じます。
──最後に皆さんのこれからの目標を教えてください。
徐:自動車産業のなかでもソフトウェア開発の比重がどんどん大きくなってきています。だからこそ、デンソーがやれることもたくさんあると思います。モノづくりにあこがれて入社してきた身としても、自動車の領域でIT技術をベースにした新しい製品を自ら企画して、グローバルに広げていきたいと常に思っています。
古村:さきほど知名度の話をしましたが、私自身もそこに貢献できるような仕事がしたいと思っています。昔からカーエアコンやパワートレインシステムがデンソーの代名詞でしたが、自動運転や周辺監視カメラの領域でも、デンソーの代名詞になるような製品をつくっていきたいですね。
由里:ちょうど昨日、われわれがやっているプロジェクトがプレスリリースされ、新聞にも載りました。直後に会社の株価がぐっと上がっていたのです。市場の期待の表れだと感じ、涙が出るほどうれしくなりました。非車載領域という新しい分野でのチャレンジには、デンソーの看板がかかっています。責任を感じる一方、挑戦のしがいも大きいものです。自分の夢と重ねて、この領域を切り拓いていきたいです。
──皆さんのように外部の視点を持った方が、デンソーに入ってくることで、ブランド価値が一層高まっていく予感を得ました。本日はありがとうございました。
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