理想の自分に近づくために貪欲に学び続けた
小学生の時にサッカーを始め、高校からは親元を離れ、大学までひたむきに続けてきました。
実力がすべてで努力するのは当たり前。うまくなければ認められない。スポーツの世界は、弱肉強食ともいえる実力社会でした。
社会人となってもそういった環境で成長したいと願い、就職活動では実力で評価されることを企業選びの軸にしました。その上で、最先端のテクノロジー企業の中でも自社プロダクトを持つメーカーに魅力を感じたんです。
モノを所有するということは、物理的に人生をともに歩んでいくということ。身近にある、必要不可欠で自分の一部にもなるモノに携わりたい──ビジネスパーソンにとって、パソコンは戦友ともいえる存在ではないか。そう考えて、デル・テクノロジーズを選びました。
入社当時は営業職希望でした。「たくさん売るぞ」と意気込んでいたところ、研修を経て方向転換。
せっかく技術の世界に入ったのなら、テクニカルな知識を身につけてみたい。営業するためにも、まずは技術そのものを知りたい。そう考えて、法人向けのテクニカルサポートとして最初のキャリアをスタートさせました。
ところが、入社早々壁にぶつかりました。高校、大学とサッカーの特待生枠で進学した私は、正直これまで勉強と向き合ったことがありませんでした。毎週受ける技術テストの成績は、同期の中でも最下位。赤点を取って再試験を受けることも……。外資系企業で働くビジネスパーソンのキラキラしたイメージと、実際の私の姿はかけ離れていました。
そんな状況が悔しくて、負けず嫌いな性格が燃えましたね(笑)。出退勤の時間や就寝前にはロールプレイングの音声を聞いたり、業務後にオフィス近くのカフェで毎日勉強したり。勉強に付き合ってくれる同期の支えも大きかったです。
とにかく貪欲に学び続けた結果、テクニカルサポートとして表彰されるまでに実力をつけることができました。
常に一つ先のキャリアを見通して動く
入社間もないころから、「マネージャーになりたい」という目標を持っていました。早く目標を叶えるために必要なのは場数を増やすこと。
テクニカルサポートの場合、単純にお客様への対応時間を短縮して受ける件数を増やせば良いわけではありません。お客様がお問い合わせされる時、事態はマイナスな状況です。そのため、どれだけスムーズかつ正確に技術的な回答ができるか。どれだけ早く障害が復旧するか。説明力が十分に伴った上でのスピーディさが求められます。
どちらかが欠けてしまっては、テクニカルサポートとしてのバリューを出せていません。安心と信頼が与えられてこそ、お客様に高く満足してもらえるという点を踏まえて、効率性の伴うプロフェッショナルな対応を徹底しました。
そして2018年。現場担当からひとつ上がった、クオリティリードに昇進。クオリティリードとは、自分がお客様に直接 対応せず、現場を担うメンバーたちを管理して一歩引いた立場でチーム全体のサポート品質を上げることがミッションです。マネージャーまで、あと一歩のポジション。
いざマネージャーとなった時に即戦力となれるよう、クオリティリードの枠を超えて仕事のスコープを広げて取り組みました。15名のメンバーそれぞれに合わせたコミュニケーションを取り、一人ずつのパフォーマンスを上げるなど積極的にプレ・マネージャーの仕事を進めました。
しかし、実際にマネージャーとなることには躊躇いがあったんです。新卒4年目の自分に、とくに年齢や年次が上の人たちをマネジメントできるのだろうかなどの葛藤を抱く私の背中を押してくれたのは、妻でした。「今の時点で一部やっているなら、今すぐなるべき!」だと。
振り返ってみれば、実力不足が原因でできなかったことに対して後悔はありません。一方、自分の意志でやらなかったことに対して後悔が残ることがありました。後悔こそ自分にとっての失敗。妻の言葉にハッとさせられ、正式にマネージャーにチャレンジすることを決意。そうして、2021年に26歳で14名のメンバー見るチームマネージャーとなりました。
あの時、妻の一言がなければ踏み出せず、次のチャンス到来は数年先だったかもしれません。
チームマネジメントを超えて──「今」と「将来」の2つの視点で個人の成長を考える
覚悟が決まれば、あとはやるだけです。
テクニカルサポートの仕事には定性的なイメージがありますが、すべてのプロセスは数字で可視化できるんです。数字をベースに、現状と理想についてチームみんなで共通意識を持ち、一丸となって取り組む。そのために、ローデータを解釈して課題を見つけるのがマネージャーの仕事だと捉えています。チーム単位で動かそうとするほど、数字で語るのが大切です。
チームマネジメントとは別に、新たなチャレンジもめぐってきました。テクニカルサポートのグローバル組織全体のパフォーマンス改善プロジェクトが始まり、私はジャパン全体のサービス品質と生産性向上を担当するオーナーとなりました。
対象者は100名以上のメンバー。
ステークホルダーもアジア・パシフィック地域の各国にいるので、現状把握や解決策の妥当性を示すためにこれまで以上に数字の重要性が高まりました。また、それだけ大きな単位で人を動かすには、オペレーションやツールなど仕組みから変えていかなければなりません。
大規模な変革にネガティブな意見が出ることも、そして、影響範囲が広いことを進めるには思わぬところが原因で想定した効果が得られないことも……。さらに、日本市場の商慣習を踏まえて、日本の組織運営として譲れない部分を本社にアピールする姿勢も欠かせませんでした。
入社時に思い描いたマネージャー像よりも、もっと大きな範囲で組織運営に携わることができています。組織としての最適解を模索すると同時に、メンバー個人の幸せを考えることも大切にしています。
一人ひとりの意見を聞き、「今」と「将来」の2つの視点で個人の成長にどうサポートできるか。組織としてのサポートと並行して、私がマネージャーとしてできることを両軸で考えるようにしています。
「温かさのある実力主義」の環境で──準備力と、自ら手を上げる勇気
やりたいと思ったことをやらせてもらえる今の環境が好きで、会社のカルチャーも好きなんです。だから私はここで働き続けています。26歳でマネジメント職に就けましたし、グローバルを舞台にすれば当社にはさまざまなロール(職種)があります。社内転職と表現できるような、ロールチェンジ(異動)も可能です。
研修やフォローアップが充実しているので、自分のやる気さえあれば大丈夫。私が新卒時代を過ごした宮崎県には温かい人が多く、地方ならではの人との距離感にも癒され、支えられて、歩んでこられたと感じます。
次の大きなキャリアゴールは、ファイナンス知識を身につけて、さらに大きな視点で組織マネジメントに携わっていくか。それとも、持っている技術知識を生かして営業などの新しい業務にチャレンジするか。まだ考えているところです。
いずれにせよ、当社を最大限楽しむために必要なのは「自ら手を上げる勇気」と、そのための「準備力」。望めばすべてが叶うわけではなく、選ばれる必然性を自分でつくっていく必要があります。
「マネージャーになったとしたら、初日から自分は何ができるのか?」。自分への信頼と期待が具体的になるほど、チャンスがめぐってくる確率は高まるはず。
当社を表現すれば、温かさのある実力主義だと思っています。チャレンジしたいことがあれば周りがたくさん助けてくれ、見放されることはありません。
テクニカルサポートの部署では、「お客様の声を聞く」と同じくらい「社員の声を聞く」ことが大切にされています。ディレクタークラスとの距離が近く、組織の課題や自分自身のキャリアの悩みなど、役職者と直接話すことができます。組織としてとても良い循環だと感じます。実際に、メンバーから上がった要望を受けて変化を起こした事例はいくつもあります。
スポーツに没頭してきた私が感じるのは、当社の環境やテクニカルサポートという仕事は、厳しい部活動をやってきた方にとても向いているなということ。技術や英語の勉強など、勉強の仕方を覚えるまで、最初は苦労があるかもしれません。でも、学びのプロセスをつかめば大丈夫。部活動で培った継続力は、立派な武器になるはずです。
※ 記載内容は2024年1月時点のものです
