「空を飛ぶ感動」を仲間と分かち合いたくて、サークル長として奮闘した日々
子どもの頃から、人を笑わせることが大好きでした。学校での会話はもちろん、授業中の発表の場でも「どうすれば場が盛り上がるか」「みんなが楽しんでくれるか」を常に考えていたように思います。自分が笑わせることで周りが喜んでくれる、その瞬間がたまらなく好きだったんです。
勉強の中では歴史が特に好きでした。各地で起きた様々なできごとが互いに絡み合い、やがて大きな時代の流れを作っていく——その連なりのおもしろさに夢中になっていました。ゲームはチームに分かれて対戦するアクションシューティングゲームにハマっていて、友人と一緒に夜更かしして遊んでいたのも懐かしい思い出です。
大学では、パラグライダーサークルの活動に最も力を入れました。パラグライダーとは、エンジンを使わず風と気流を利用して空を飛ぶスポーツです。きっかけは、初めて一人で空を飛んだときの体験でした。眼下に広がる景色、自分の手で操作しながら風を感じて飛ぶあの感覚——言葉では言い表せないほどの感動でした。「この素晴らしさを、もっと多くの人に知ってほしい」と強く思ったのが、サークル活動に注力した理由です。
ただ、サークルを運営していく中で気付いたことがありました。パラグライダーの魅力を伝えたくても、活動が続かず離れていくメンバーが一定数出ていたのです。そこでサークル長として取り組んだのが、パラグライダー以外のイベントを積極的に開催することでした。特に印象に残っているのは、メンバーと一緒に新潟県の長岡まで足を運んだ花火大会です。フライトとは関係のないイベントでしたが、この前後を境にサークルに残るメンバーが大きく増えました。「一緒に楽しむ時間」がメンバーの結束を生むのだと、身をもって感じた経験でした。
サークル長を務める中で、周囲をよく見て行動する力も身に付いたと感じています。初心者のメンバーや、なかなか輪に入れないメンバーにも自然と気を配るようになりました。子どもの頃から持っていた「人を楽しませたい」という気持ちが、サークル運営の場でも自分を動かす原動力になっていたのだと思います。
「未経験からでも通用するのか」不安の中で選んだゲーム業界という道
就職活動を通じて、ずっと頭から離れなかった問いがあります。「本当に未経験からゲーム開発の職に就けるのか」。その不安を抱えながらも、自分の軸だけははっきりと決めていました。
私が就職活動で大切にしていたのは、「幅広いプロジェクトに携われ、裁量を持って働ける環境」そして「プランナー(ゲームの企画・仕様設計などを担う職種)として着実に成長できる場」です。この2点を軸に会社選びを進めていました。学生時代はゲームに関連する学びを専攻していませんでしたが、それを補って余りある向上心と成長意欲には自信がありました。だからこそ、「多くを吸収できる環境かどうか」を何よりも重視していたのです。
エントリー先は、ゲーム業界の開発会社に絞っていました。会社ごとの得意分野や開発環境を一つひとつ比較しながら、自分が成長できる場所を探していました。その中でC&R社が気になった一番のポイントは、様々なクライアントのプロジェクトに携われるという点です。特定のタイトルや分野に限らず、幅広いジャンルや業務を経験できる環境は、プランナーとして早く、そして多彩な分野で成長できる場だと感じました。
選考を進める中で特に印象深かったのが、最終面接の前に採用担当の方に設けていただいた面談の時間です。実際の仕事内容や配属後の働き方、研修制度など、入社後の具体的なイメージが持てるような話を丁寧にしてもらいました。採用がまだ決まっていない段階で、ここまで真摯に向き合ってくれる会社があるのかと、正直驚きました。
「知識やスキルがなくても大丈夫だろうか」という不安は、就職活動を通じてずっと心の中にありました。それでもこの面談を経て、不安よりも「ここで働いてみたい」という気持ちの方が大きくなっていったのを今でも覚えています。
「人を大切にしている」と感じた対応が、入社を決めた一番の理由
入社を決めた一番の理由は、採用担当者のみなさんの対応でした。選考が進む中で、会社のことや実際の働き方について、聞く前から丁寧に説明してくれたのです。「こんなに親身になって教えてもらえるんだ」と率直に感じました。他にもいくつかの企業の選考を受けていましたが、ここまで丁寧に向き合ってくれる会社はなかなかありませんでした。採用が決まる前からこれだけ大切にしてもらえるなら、入社後も安心して働けるだろうと思えたのが、最終的な決め手になりました。
内定後も会社のサポートは続きました。内定者向けの懇親会や研修、面談など、様々な機会を設けてもらえました。入社前に同期や先輩社員と交流できたのは、本当に心強かったです。話してみると、みなさんとても相談しやすく、温かい雰囲気の人ばかりで。特に自分が配属されることになった部署の人たちと話したとき、「この環境なら安心して働けそうだ」という確信に近いものを感じました。不安が少しずつほぐれていくような、そんな時間でした。
実際に入社してみると、想像していた以上に若手でも実際の業務に関われる機会が多いと感じました。入社して間もない時期から、実際に運営されているゲームのレベルデザインやデータ作成(ゲーム内のステージ設計やパラメータ調整など、ゲームの体験を作る工程)に関わらせてもらいました。「もう少し慣れてから」ではなく、早い段階から本番の仕事に携わるのは、緊張もありましたが、それ以上にやりがいを感じられましたね。
分からないことが出てきた時も、周囲に相談しやすい環境がありました。特に印象に残っているのは、入社後の環境構築作業(パソコンや開発ツールを業務で使えるよう設定する初期作業)を進めている時のことです。手が止まって困っていると、隣に座っていた先輩がマンツーマンで教えてくれたのです。しかも、こちらから声をかける前に、先輩のほうから「大丈夫ですか?」と話しかけてくれて。そのさりげない気遣いがとても嬉しくて、入社前に感じた「人を大切にしている会社」という印象が、改めて確かなものになった瞬間でした。
新規ゲームの企画に挑戦したい。「引き出し」を増やし続けるプランナーの展望
現在は、C&R Creative Studiosのプランニングチームに所属し、長期運営タイトルのキャラバランス調整やレベルデザイン(ゲーム内のステージや難易度の構成・設計)、各種発注業務を担当しています。
キャラバランス調整の業務は、細かな数値の変化がゲーム全体の体験に直結するため、常に緊張感があります。そんな中でも特にやりがいを感じたのは、担当した仕事を評価してもらえ、以前よりも責任範囲の広い仕事の担当を任された時です。自分の成長を実感できた瞬間でもあり、「もっと上を目指したい」という気持ちがとても強くなりました。
将来的には、新規ゲームの企画や立ち上げに挑戦したいと思っています。そのためにも、まずは現場での経験を積み重ね、ゲーム全体を俯瞰して考えられるプランナーを目指しています。そのために日々の業務で意識していることが二つあります。一つは、自分の担当範囲だけに視野を狭めず、周囲の業務についても積極的に知ろうとすることです。チーム全体の動きを把握することで、自分の仕事がゲーム全体にどう影響するかを考える習慣がつきます。もう一つは、日報をつけることです。学んだことや失敗を記録しておくことで、同じミスを繰り返さず、着実に成長できると感じています。
\就職活動中のみなさんへのメッセージ/
ゲーム業界を目指す方が学生時代にぜひやっておいてほしいのは、できるだけ多くのゲームに触れることと、AIをしっかり勉強しておくことです。 複数のゲームに触れることは、単純に「引き出しの多さ」につながります。引き出しが多いほどアイデアの幅が広がりますし、ゲームについて説明する時に他作品を例として挙げると格段に伝わりやすくなります。プレゼンや日常の会話でも、共通言語として役立つ場面が多いです。AIについては、まだ扱える人材が少なく、今後さらに必要とされる分野だと感じています。今のうちから学んでおくことが、入社後に必ず強みになるはずです。
