情報の背景や目的を理解しながら、現場の数字を経営層に「翻訳」する
グループ会社やパートナー法人の業務支援を行っているCHCPコーポレートソリューションズ。柴田はコーポレートマネジメント部の経営管理チームでマネージャーを務めています。
「主な仕事は、パートナー法人である病院や薬局の経理部門が作成した損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)をとりまとめて分析し、CHCPグループの経営層が意思決定するための報告をすることです。そのほか、パートナー法人の取締役会や経営会議に向けた資料作成や報告、事業計画の策定支援といった機関運営に関わる業務もしています」
柴田が担当するのは、およそ20の病院や薬局。P/L、B/Sの分析をするだけでなく、さらにKPI(重要業績評価指標)との整合性も見ていきます。その際に必要になるのは、経営層の考えと現場の事情の両方を理解する視点です。
「経営層は限られた時間で意思決定をしなくてはいけませんから、『意思決定のためにはどんな情報が必要なのか』を考えることが大切です。一方で、数字の正しさを担保するためには、病院や薬局の業務を理解して『なぜこの数字になったのか』を知ることが必要です。どちらの背景も理解した上で間に立つ、いわば『翻訳者』のような役割が私たちなのです」
それは、P/L、B/S、KPIに限ったことではないと言います。経営層から「この情報がほしい」と依頼されることがあれば、「なぜ、その情報を求めているのか」という背景を考え、必要であれば周辺情報も含めて提出する。相手や状況に応じて目的を理解することが重要だと続けます。
「数字は、現場と経営層の一番確かな共通言語だと思うのです。でも、同じ数字を見ていても、立場が違えば読み取るものは変わってしまう。 だからこそ、向き合う相手によって言葉の選び方や渡すべき情報量、粒度は変わります。機械的に作業するのではなく、目的と手段を切り分けながら適切に翻訳することを心がけています」
経理の専門性を活かし、意思決定に関わりたい。人と事業の魅力が入社の決め手
柴田が社会人となってはじめに勤めたのは、介護施設などを運営する社会福祉法人。経理業務を中心に、給与計算や備品管理、時には利用者の送迎まで、幅広い業務を担当しました。その後、経理担当として専門性を高めたいという想いから、不動産テックサービスを展開する上場企業に転職します。
「商業高校出身で簿記の資格を持っていたこともあり、専門的に経理の仕事をやってみたいと思うようになったのです。社会福祉法人は会計基準が一般企業と異なるため、次は事業会社で経験を積みたいと考えました。
不動産業界へのこだわりはなく、選ぶときに見ていたのはどこまで経理に向き合えるかという点。上場企業なら、開示や監査も含めて経理の全体像に関われると思ったこともあり、ご縁のあった企業に入社しました」
5年ほど勤務し、有価証券報告書の作成など上場企業ならではの経理業務も一通り経験。しだいに、もっと上流から意思決定に携わる仕事に挑戦したいと考え始めたことが、CHCPグループに入社するきっかけになりました。
「経理の仕事は非常に専門性が高い業務ですが、受動的な側面があると思っています。例えば、現場からの『モノを買いたい』という要望が上がり、上位層が購入を承認したら、発注して、支払いをします。ここで初めて経理の仕事が発生します。そこから一歩先に進み、数字を使った意思決定をしたり、分析をしたり、経理の知識を活かしながら少し違うことに挑戦してみたくなったんです。
CHCPグループのことは、求人サイトを通じて届いたスカウトメッセージで初めて知りましたが、カジュアル面談で仕事内容を聞き、自分の求めていることができそうだと感じました」
複数の企業の選考が進む中でCHCPグループに入社を決めたのは、それ以外の理由も。
「大きかったのは、人の魅力です。選考過程で出会った方たちが、とてもいい人だなと感じて。この人たちとなら安心して働けると思いました。また、もともと社会福祉法人で働いていたこともあり、地域に根ざしたヘルスケアを支えるという社会的意義のある事業にも惹かれました」
ビジネスモデルや事業構造から理解する。新しい挑戦がたくさんある環境がやりがい
事業会社の経理担当から、他法人の数字を分析して報告する仕事へ。次なる挑戦に足を踏み入れたと感じる出来事は、入社してすぐに経験できたと、柴田は振り返ります。
「CHCPグループでは、新しいパートナー法人が加わると、PMI(経営・業務・意識を統合するプロセス)を実施します。パートナー法人の現場に常駐するメンバーがハンズオンで支援を進める一方、私たちも報告する数字の流れを設計する段階から関わります。
今まで自社の経理しか経験してこなかった私が、病院の事務長や経理担当者と連携しながら報告の仕組みを一からつくっていく。しかも、他法人が積み上げた仕訳からKPIまで、背景を読み解かなければいけない。その時に、キャリアチェンジしたことを実感しました」
もちろん、新たに身につけなければならない知識もたくさんあります。
「仕事を進めるうちに、数字の背景を知るためにはビジネスモデルや事業構造から理解しなければいけないと感じました。たとえば、患者数や診療単価といったKPIも見ていくのですが、医療機関の場合、診療単価は国が定める診療報酬制度で決まります。そのため、制度そのものを知っておく必要があるのです。こういった資料は社内にたくさんあるので、上司にアドバイスをもらいながら学んでいきました」
知らなかったことを一つずつ知り、できることが増えていく。そうした小さな挑戦の積み重ねに、この仕事のおもしろさを感じていると柴田は話します。
「数字に関わる仕事ですから、ルーティン業務を安定させることも私たちのミッションです。けれどそれだけではなく、経営層から依頼される臨時のタスクなどで、新しいことにチャレンジする機会も多々あります。それに対応しながら、できなかったことができるようになる。その環境が楽しいですね。
あとは、間接的ではあるものの、ヘルスケアを支えていることもやりがいにつながっています。病院に行ったことがない人、薬を飲んだことがない人は、ほとんどいないと思うんです。絶対に必要な地域医療というインフラに関われることも魅力です」
「柴田に相談すれば大丈夫」。皆に頼られる存在をめざして
成長を実感できる環境はもちろんのこと、入社の決め手となった人の魅力も、CHCPグループでの働きやすさの一つだと柴田は話します。
「以前、グループの代表の国沢が、『“自分が頑張ったから成果が出た”ではなく、“誰が頑張ったかわからないけれど良い成果が出ているね”という会社の方がいい』と話していたのですが、その言葉がとても好きなんです。
『自分が、自分が』と主張したり、足を引っ張りあったりするのではなく、困っていたら助け合って、皆で成果を出す。でも、自分がやるべきことをしっかりやっていれば、きちんと評価もしてくれる。入社前に持っていたイメージは、今も変わりません」
そして、自身と同じように挑戦への一歩を踏み出そうとしている人の背中を押すアドバイスも。
「経理が数字を正確に締めてP/L、B/Sを作ることは、会社にとって重要な仕事です。そして、その数字を経営判断や現場改善に活用することで、数字の価値をより高めることができます。もし、さらに能動的に数字を活用することに挑戦したいと思っている方がいれば、CHCPグループの経営管理はとてもやりがいのある仕事だと思います」
「数年前は、自分がこういった仕事をしているとは想像もしていなかった」と新たな挑戦を楽しんでいる柴田。次は、皆に頼られる存在をめざします。
「私たちの部門は経営に関する情報が最も集まりやすい場所のひとつです。何か困った時に、『とりあえず柴田に聞いてみよう』『柴田に相談したら物事が進むだろう』と思ってもらえる存在になりたいと思っています」
※ 記載内容は2026年7月時点のものです
