決済基盤を支える、部門横断の調整。「正解がない」新規事業だからこそ大切なこととは
サービス開発事業本部 ペイメント商品本部 技術企画統括部 事業推進部に所属する堀江の役割は、決済ソリューション「PayCAS」事業をスムーズに運用・拡大するための仕組みづくりです。
「事業をより推進するための橋渡し役として、社内の関連部署、グループ会社の間に立って調整を行い、業務フローの構築やシステム化を推進しています。
PayCASは事業開始からまだ数年ということもあり、これまで人の手で対応してきた業務もあります。今後の事業拡大を見据え、既存の運用を整理しながら、必要に応じてシステム化や業務フローの見直しを進めていくことが、現在の主なミッションです 」
業務を進める中で堀江は、事業の拡大期ならではの醍醐味を肌で感じています。
「最初から完璧をめざすのではなく、アジャイル的に走りながら新しい課題を見つけて解決していくおもしろさがあります。その一方で、これまで明確に決まっていなかったルールを定めていく必要があり、『新しい事業を作るってこんなに難しいんだ』ということも実感しています。
たとえば、ある仕組みを1箇所変更すると、思わぬ業務や部署に影響することがわかったり。今までのキャリアで経験がない未知の連続だからこそ、驚きと難しさ、そしておもしろさを同時に感じています」
多くの関係部署が関わる業務を経験し、堀江が心がけていることがあると言います。
「関係者それぞれで立場や役割が異なるため、同じテーマでも重視するポイントが違うと感じています。
また、関係者と丁寧に関係を築くことも重要です。自分の考えだけで進めるのではなく、実際に運用される部署の方々に相談しながら意見を整理し、より良い進め方を考えることが大切だと意識しています」
多彩な経験で見出した「業務改善」という軸。強みを活かすためにSB C&Sへ
これまで、さまざまな業界・業種でキャリアを積んできた堀江。一見バラバラのようでも、そこには一貫した想いがあったと語ります。
「新卒時は、さまざまな業界や企業について知ることができる点や、お客さまの資産形成を支援しながら成長出来る点に惹かれ無形商材を扱う証券会社で個人向けのリテール営業を経験しました。
その後、自身の力をよりダイレクトに発揮できる環境を求めて転職活動を始めました。そこで出会ったキャリアアドバイザーに憧れて人材紹介会社へ。担当エリアの売上を拡大するための戦略を立てる中で、属人化の問題を解消し、チームとして再現できる仕組みをつくるおもしろさを知りました。
結婚を機に今後の働き方も考えるようになり、『仕組み化』を追求できる環境を求めて専門商社に転職。問い合わせ窓口やカタログ登録の業務の改善に取り組み、在籍中に出産も経験してワーキングマザーになりました」
顧客還元のために、どう業務を最適化できるかを考え抜くことにやりがいを感じる一方で、堀江の中には新たな仕事への渇望も生まれていました。
「コスト削減だけでなく、より前向きな施策で事業を広げる経験がしたいなと考えるようになっていって。ちょうど子どもが小学生になり、少しずつ自分でできることも増えてきて、私も新しい挑戦をしてみようと思えたことも転機になりました」
次のステップを模索する中で、偶然出会ったのが、SB C&Sの決済ソリューションでした。
「選考を受ける1カ月ほど前のことです。クリニックへの通院時や、自宅の洗濯機の故障修理を依頼した時に、PayCAS端末での決済を体験しました。何かと不便を感じていた現金払いの場面でスムーズに支払いが終わり、生活の不便を解消するインパクトに感動しました。こんなふうに、目に見える形で社会を便利にする事業に携われたらおもしろいだろうなとワクワクしました」
こうしてSB C&Sへの転職を志望したものの、一方で、家庭や子育てとの両立ができるかどうかの不安もあったと言います。
「面接の場で、子育てと仕事を両立する上で働き方に不安があることを正直に伝えたところ、『柔軟に働ける制度があるし、子育て中の社員も多いから大丈夫』と言っていただけたことが心強かったです。無理なく働き続けながら、しっかり貢献していけそうだと感じ、入社を決めました」
入社後は上司からサポートを受けつつ、着実に業務の領域を広げていきます。
「上司に丁寧に伴走してもらいながら、まずは二つの大きな案件を担当しました。それが一つ完了するたびに少しずつ任されるプロジェクトが増えていって。段階的にステップアップできる流れを作ってもらえたのはありがたかったです」
現場でプロジェクトを進める中で感じたSB C&Sの特長を、堀江はこう語ります。
「前職では、企画を細部まで固めてから実行に移す、確実性を重視する進め方が中心でした。SB C&Sに入社してからは、案件の性質に応じて進め方を変えるようになりました。すべてを同じやり方で進めるのではなく、状況に応じて進め方を使い分けることが、今の仕事では大切だと感じています。未完成でも試行錯誤しながら前に進められる自由度の高い環境だからこそ、スピード感をもって仕事ができます」
未払い防止の運用再構築からアワード受賞へ。対話が生んだ成果と挑戦をたたえる社風
入社して最初に堀江が携わった案件の一つ。それは、PayCAS提供スキームの抜本的な見直しを行うプロジェクトでした。
「これまで単発での対応にとどまっていた利用料未払い店舗への契約終了手続きを、恒常的に実行できるシステム運用へと再設計する取り組みです。未払いへの対応が整っていない状態のままにしておくことは関係企業の負債につながります。
一方で、コミュニケーションがスムーズにいかず、当社からの連絡に気づかないまま突然解約となることは加盟店側の機会損失にもなります。関わる全員の不利益を防ぐ仕組みをしっかりと構築する必要がありました」
加盟店と関係会社の双方が納得できるスキームを形にするため、堀江は一つずつ実行に移していきます。
「まずはグループ会社と議論して解約条件などについての方針を決め、郵送やメール、電話といった加盟店への連絡体制を整えました。その上で、『なぜ解約の連絡に気づいていただけなかったのか』『なぜ最近端末を使っていなかったのか』を深く分析すると、月額利用料の仕組み自体がきちんと伝わっていないなどの課題も見えてきました。そこで、周知方法の改善を図るとともに、従来はExcelで行っていた手作業の管理をシステム化し、管理手法の刷新も進めました」
新しいことを一から形にする取り組みは初めての経験だった堀江。これまでの職場で得た仕組み化の知見に加え、新たに学び直すことも多かったと振り返ります。
「立場や重視するポイントが異なる関係各所の意見や要望をもとに、最善の着地点を探る難しさと大切さを痛感しました。『なぜそう考えているのか』という背景まで理解した上で進める重要性も、このプロジェクトで身をもって学んだことの一つです」
数カ月にわたる協議を重ね、構築した運用体制は、社内表彰という形で光が当たることになります。
「上司からの推薦を受け、社内表彰制度である『SB C&Sアワード』へエントリーすることになりました。『私でいいのかな』という思いもありましたが、1人だけの力ではなく、多くの関係部署の皆さんと苦労して作り上げた成果だったからこそ、努力が評価される機会になればという気持ちでした」
関係部署・関係会社と連携しながら継続的に運用できる形へ整えたことに加え、加盟店からの声や行動を分析し、解約に至る要因を洗い出して対策につなげた点が評価され、受賞を果たします。
「驚きましたが、関わってくれた皆さんと4〜5カ月かけて形にしたプロジェクトだったので、すごく嬉しかったです。社歴や立場を問わず、大きな挑戦を後押しし、評価してくれるSB C&Sのカルチャーを実感しました」
大きなプロジェクトを成し遂げた経験を経て、堀江自身の仕事に対する向き合い方にも変化が表れています。
「これまでは自分の担当業務をより良くすることに目を向けることが多かったのですが、今は前後の工程や関係部署への影響まで考えながら進める必要があります。少しずつ、業務全体のつながりを意識して考えられるようになってきたことに成長を感じています」
さらに、柔軟な社内制度と周囲のサポートも、仕事での挑戦を支えていると続けます。
「子どもは今、小学2年生。少しずつ自分でできることも増えてきましたが、今も子育てと仕事の両立は大切にしています。そんな中で、スーパーフレックス制度を活用でき、上司やチームにも理解してもらえる環境に支えていただいています」
停滞することのない環境で、よりよい事業成長をめざして
入社から1年足らずで着実に実績を積み重ねてきた堀江。現状に甘んじることなく次のステップを見据えています。
「まだまだ知見が不足している部分もあり、現在は上司に相談しながら調整を進めている段階です。今後は自分1人で全体像を整理し、必要な関係者の洗い出しから順序立てた会議進行までを主導できるよう、知識と経験を深めていきたいと考えています」
個人のスキルを高めるだけでなく、チームや組織のあり方にも目を向けています。
「事業が拡大していくと、個人の力に頼るだけでは通用しない場面も増えていきます。前職で意識していた『特定の人に頼らなくても、誰もが同じように業務を進められる状態をつくる』ことをめざし、再現性のある仕組みを整えて、安定して業務を回せるようにすることが目標です」
自身も中途入社として正解のない環境に飛び込み、試行錯誤を重ねてきたからこそ、これまでの経験を踏まえ、この仕事に向いている人についてこう語ります。
「新規事業を推進していく部署なので、変化を楽しみ、完璧に決まっていないことに対しても周囲と相談し、考えながら動ける人が向いていると思います。私自身努力している最中ですが、新しいことを柔軟に取り入れながら、一緒に試行錯誤していける方と働けたらうれしいです。
また、他部署との連携も多いので、相手の立場を理解し、コミュニケーションを大切にしながら、一緒により良い形を考えていける方と仕事ができたらと思っています」
多彩なキャリアで培った知見を糧に、周囲への理解と仕組み化で事業を支える堀江の挑戦はこれからも続いていきます。
※ 記載内容は2026年8月時点のものです
