留学先に選んだ日本。祖国を離れて過ごした充実の学生時代
ベトナム出身のアインが留学先に日本を選んだのは、食文化などが似ていたことと、高校時代の経験がきっかけでした。
「留学するまで日本には来たことがなかったのですが、高校時代に日本語の勉強をする授業の中で日本の学生と交流する機会があり、もっと日本語を勉強してみたいなと感じたことが来日するきっかけになりました。留学先を検討するときには、日本とベトナムの食文化が似ていることも後押しになりました。米や麺をよく食べるところが似ていますよね。やっぱり食事は大切ですから」
日本への留学では、日本語を学んだ後は営業について学びたいと思っていたアインでしたが、実際の授業を見学して興味を持ち、プログラミングを専攻することに。大変ではあったものの、充実した学生生活を送ります。
「日本に来たばかりのころは、まったく日本語が話せず大変なことも多かったです。けれど諦めずに、授業を頑張ったのはもちろん、たくさんの人と日本語で話すことで上達するのではないかと考えて、レストランとカフェでアルバイトして学びました。
日本語学科で学んだ後は、IT学科に入りプログラミングを勉強しました。ビジネス系の学校だったので、同じ留学生の友人の中には営業を専攻する人もいました。
私も来日当初は営業について学ぶつもりでしたが、高校時代にプログラミングの授業を受けていたこともあり、少し気になっていたIT学科を見学したらおもしろそうで、そちらを選びました。IT学科の授業は、日本語で授業が進むので内容を理解するのが難しく大変でしたが、楽しかったです」
さまざまな苦労がありながらも、語学にプログラミングにと一生懸命学ぶ姿勢は、子どものころに培われたものでした。
「ベトナムの子どもは、遊ぶより勉強しているほうが多いんです。実際子どものころを思い出すと勉強していた記憶が多いですね。子どものころの思い出の中で、夏休みに家族と旅行に出かけたことも覚えています。
初めての海外旅行でタイに行った時のことです。言葉は通じなかったものの、料理がとてもおいしかったのと、ベトナムにないものがたくさんあっておもしろかったのが印象に残っています。振り返ると、そのころから海外に興味があったように思います」
いつもみんなが寄り添ってくれる。温かく優しい職場だから頑張れる
専門学校の卒業を控えたアインは、就職活動でベトナムに関係している会社を調べる中で、ベトナムでオフショア開発を行うアスノシステムと出会いました。
「アスノシステム以外の会社も受けていましたが、他の会社は入社にあたって全国転勤の可能性があるということで、大阪から離れたくなかったというのもアスノシステムに入社した理由のひとつです。
何より決め手になったのは、緊張しながら臨んだ面接の第一声で、面接官の方がベトナム語で挨拶してくださったことです。緊張が一気にほぐれましたね。採用候補者にも丁寧に向き合う会社の空気感が自分に合うなと感じました」
アスノシステムに入社してからは、受託案件の開発・保守をメインに行う部署で開発部門を主に担当しているアイン。母国ベトナムのオフショア案件では、日本とベトナムの働き方の違いで大変な思いをすることもあったと言います。
「働き方に対する認識が日本とベトナムで違っていたのが原因で、スケジュールに遅延が出てしまったことがあり、リカバリーのために大変な作業が発生して苦労しました。
私は日本でしか働いたことがないので、ベトナムの働き方への認識はあまりわからないのですが、『こんなことまで伝えなくても当たり前にわかるだろう』と日本の人が思っていても、ベトナムの人はそこまで考えていない、というような認識のズレがあったり、通訳できないニュアンスがあったり。オフショア案件はいろいろと文化の違いがあることに気づかされました」
大変なことがありながらも頑張れるのは、周囲の人の優しさのおかげだと語ります。
「作業に追われて大変な思いをしていると、自然と周りの上長や先輩がいろいろ手伝ってくださるので助かっています。入社したばかりのときは不安でいっぱいでしたが、皆さん自分の仕事をしながら周りを気遣って助け合う人ばかりなので、安心して働けています。優しい人ばかりの会社だなと感じますね。
自分から話しかけるのはあまり得意ではないのですが、皆さんがどんどん話しかけてくれるのでうれしいです。皆さんと一緒に飲みに行ったり食事に行ったりするのも楽しいですね」
まずは周りにいる人を大切に。職場もプライベートも楽しく過ごす
会社が予算を用意して社員がやってみたい企画を募集する「アスノチャレンジ」という制度の中で、アインは「アスノエクササイズ部」に参加しています。
「アスノエクササイズ部はオンラインでエクササイズのレッスンを受けて健康体をめざしている部活です。じつは学生時代と比べて、アスノシステムに入社してから体重が増えてしまっていて。仕事柄座りっぱなしにもなりますし、運動もふだんあまりしなかったのでエクササイズ部に参加することにしたんです。自分でも週4回のペースでジムに通っています」
休日は学生時代の友人とでかけることが多いというアイン。
「いまは大阪に住んでいるのですが、京都にも出かけたりします。服を買いに行くことが多いですね。やっぱり仲のいい友人と出かけるのが一番のリフレッシュになります。仕事でもそうですが、自分の周りにいる人との人間関係を大事にしたいなと思っています」
留学先を決めるポイントとして食文化を挙げていたアインですが、料理も得意だと言います。
「食事は自炊をしています。作るのは主にベトナム料理ですね。揚げ春巻きも作りますよ。日本料理だと寿司が好きで、外食するときにはつい寿司を選んでしまいますね 」
未来を見据えてできることをコツコツと。心持ちひとつで楽しさだらけの毎日
仕事もプライベートも充実して過ごしているアインに、仕事をしていく上で大切にしていることを尋ねるとすてきな考え方が返ってきました。
「仕事の中に楽しみを見つけることです。自分が作ったものを相手にわかってもらえるように工夫して説明したり、何か課題があったときにそれを解決する方法を探したりすることって楽しいなと感じるので、そういった楽しみを見つける心を大切にしています」
2024年の春には入社から6年目を迎えるアイン。インタビューの最後に、今後の目標や夢について少し照れながらもはっきりと答えてくれました。
「いまは技術者として案件に参加していますが、今後はオフショア案件でベトナム側と日本側のブリッジとして自分の役割を担いたいです。そういった経験を重ねて、将来はベトナムに帰って起業したいと考えています。そのときにはアスノシステムで経験したことを生かして、日本の会社とのオフショア案件を受けられたらいいなと思います」
何事にも真摯に、一所懸命に取り組むアインの挑戦は、海の向こうの夢までこれからも続いていきます。
※ 記載内容は2023年10月時点のものです
