勉強とゲームに打ち込んだ学生時代。現在のルーツもそこに
学生時代に頑張ったことは「勉強」と語る齋藤。勉強以外の時間はゲームばかりやっていた、と少し照れ臭そうに振り返ります。
「周りがみんなそこそこ勉強ができる子が多かったので、それにつられて勉強したというところもありますね。中学生から高校生のころは、勉強以外の時間にはひたすらロールプレイングゲームをやっていました。ロールプレイングゲームって進め方によって別の展開があったりするので、ひとつのゲームを10回くらいプレイすることもありました。
そのころからゲームの攻略本を読むのがすごく好きだったんです。攻略本の中でシステムの解説ページを見るのが大好きで、あとはキャラクターやアイテムのデータの数字を覚えたりもしていました。覚えても何の役にも立たないんですけど、そういう秩序立ったものが昔から好きだったのかもしれません」
ゲーム好きが高じてゲームを作るならプログラミングだ、とエンジニアに興味をもったものの、工業大学進学前は建築デザインの方面が本命だったと語ります。
「本当は建築デザインに興味があったんですが、当時入るのが最も難しく、情報技術を学ぶことになりました。実際建築デザインを学んでいたバイト先の後輩はいつも大変そうでしたね。
エンジニアの仕事自体は、今後の業種で伸びていくのはIT情報系だろうという気持ちがあって、情報技術を学んでおけば今後のキャリアも柔軟に対応できるかなという気持ちのほうが大きかったですね。興味をもったきっかけはゲームでしたが、結局ゲームを作る仕事には就きませんでしたね」
就職を考える時期には漠然と「地元に貢献できるような仕事がしたい」と考えていた齋藤。学生時代に学んだことを活かせる地元のIT企業に就職しました。
入社数年で任せられた大きな責任。大変だった思い出も現在の糧に
齋藤が1社目の地元IT企業に入社して2~3年目に参画したホテルの業務システムのプロジェクト。顧客対応の難しさに苦労した思い出だと言います。
「基幹システムのリプレースのプロジェクトだったのですが、入社数年でサブシステムのチームリーダーのような役割になってしまって、まだシステムの全容も、どうやって開発運用していけばいいのかということもわからない中でとにかく必死に進めていましたね。業務時間もかなり長かったです」
業務時間の長さは若さで乗り切れたものの、ホテル業という特性上、リリース後の対応に苦労したと言います。
「社用携帯と保守用のパソコンで対応していたのですが、ホテル業なので宿泊のお客様がチェックインした後の深夜やチェックアウト前の早朝に操作されることがほとんどなので、こちらも深夜や早朝に対応しなくてはならなかったのがとくに大変でした。ただ、大学の研究室ではもっとハードなスケジュールをこなしていたので、そのころを思い出して逆にハイになっていましたね」
だんだんと深夜の対応にも慣れていった齋藤でしたが、当時は適した対応ができずにお客様から怒られることもあったと言います。
「いま思うとその経験も活きているとは思うのですが、改修後のリリース対応やお客様からのクレーム対応への心構えは備わったのかなと思います」
その後、旅客船の運用基幹システムのプロジェクトに参画し、他社への提案やプレゼンなど担当。入社して5年ほどでの大抜擢で活躍しました。
「経験が少なくてもどんどんやらせてみよう、というような形でさまざまな業務をさせてもらえたのはありがたかったですね。8年勤めて、一度転職してみたいなという思いがあって、そのときに知り合いからアスノシステムのことを聞きました」
当時アスノシステムでは名古屋エリアの体制を強化していこうという動きがあり、齋藤がアスノシステムへの入社を決めたポイントのひとつとなっていました。
「やはり名古屋エリアを強化するタイミングということで、責任のある立場で仕事に携われるかなというところに魅力を感じました。あとはお話しをさせていただいたときの雰囲気がやわらかかったのが好印象でした。殺伐としている現場がけっこう多かったので、そういった雰囲気がパフォーマンスを下げるという経験をしたこともあり、そうではない雰囲気が魅力的に感じました」
ただ優しいだけではない、本当に相手を思いやるとはどういうことか
アスノシステムに入社してから現在まで、電気料金請求システムのリプレースプロジェクトに参画している齋藤。要件定義のフェーズから関わり、現在はリリースも終えてその後の対応をしています。
「電力小売という業種自体は初めてだったのですが、他のドキュメントなどを見てキャッチアップして自分なりに解釈をして、お客様に業務効率化につながるような機能要件を提案できました。プロジェクト自体は10人ほどで動いていて、製造工程のコーディングから単体テストまではオフショアでベトナムのパートナー企業さんが担当していて、そちらのメンバーも10人ほどいらっしゃる形です」
20人規模のプロジェクトでハンドリングに携わっている齋藤ですが、オフショアのメンバーもいるプロジェクトで苦労したこともあると言います。
「やはりリモートやチャットだけでのやりとりだとニュアンスが伝わらなかったり、言わなくてもわかるだろうと思っていたことがわかってもらえなかったりしました。あとは、これまで導入・改修・リリース後の保守運用と一通りすべての工程をやってきたので、そういった部分を誰かに託すというのが初めてで、その難しさも感じました」
リリース後の対応段階まで進んでいる現プロジェクトで一番成長したと感じているのは「文章力」だと語る齋藤。仕事をする上で大切にしていることもそれに通じています。
「私は名古屋で勤務していますが、ほかのメンバーがほとんど東京勤務でオフショアのメンバーはベトナムなので、現地にいたら自分が動いて話してというので済むものを文章としてまとめて指示依頼したり確認したりというのが必要になってくるので、そこが苦労しましたね。
ただ反対に、ドキュメントやチャットで文章が残るので、言った言わないというのが防げるという点ではメリットもあると感じます。相手に伝わりにくい文章を書かないようにしようと工夫したり、長すぎる文章は読み飛ばされてしまうのでできるだけ簡潔にしようと改善していきました。
あとは、前職に比べていまは若手のメンバーと接する機会も増えて、自分が当然だと思っていた前提知識がなかったり、依頼したものができていなかったり確認が漏れてしまったり、というところで苦労がありました。相手の前提を考慮して、自分のすり合わせを意識していかないとコミュニケーションがうまくいかない。
そういった意味で、仕事をする上で大切なのは相手のことを思いやることだと考えています。思いやるというのは優しくするとかそういうことだけではなくて、相手の知識や立場をくみ取って、自分の尺度ではなく相手の尺度に合わせることが大切だと思います。
社内だけではなくお客様と接するときも、相手に必要な情報を取捨選択して伝えたり、専門的すぎることは伝わらないということを理解した上で会話をするように気をつけていますね。相手の持っている知識などを前提に、相手が欲している情報を目的に合わせて回答する、ということが思いやるということのひとつなのかなと思います」
馴染みやすい環境が魅力のアスノシステムで、さらなるキャリアの積み上げを。
前職も含めこれまでキャリアを着実に積んできた齋藤がアスノシステムに入社してから4年。今後について尋ねると「向いているかはわかりませんが……」と言いつつ答えてくれました。
「アスノシステムに転職してきた当初の目的どおり、責任のある立場でいわゆるマネジメントの部分を経験してみたいですね。あとはリプレースだけでなく新しいものを作る仕事をしてみたいと思います。これまでも小規模なものはあったのですが、もう少し規模の大きいものにチャレンジしたいです」
前職とアスノシステムの2社を経験して、アスノシステムの魅力は「受け入れられやすいところ」と話す齋藤。
「中途で入社する人も多いので、馴染みやすいと思いますね。私自身初めての転職だった中で入社して1年経っていないころに『齋藤さんって入って何年目だっけ?』『1年です』『まだ1年?』みたいなやりとりがあったほどすぐに馴染んでいましたね。
あとは主体的に、いまやっていることより少し範囲を広げたことをやってみたい、というような考えができる人やチャレンジしたい人が多い印象なので、そういった人には合う会社なのかなと思います」
語り口が落ち着いており物静かな印象もある齋藤。ですがその中には、相手に寄り添う思いやりの心とキャリアを積み上げていくチャレンジ精神という熱さが秘められていました。ロールプレイングゲームが大好きだった齋藤の“冒険”は、アスノシステムというフィールドでこれからも続いていきます。
※ 記載内容は2023年6月時点のものです
