「この人たちと働きたい」が、入社の決め手
就職活動を始めた頃は、最初から特定の業界に絞っていたわけではありませんでした。大学では、地球環境問題やSDGsなど、未来に関わるテーマを学んでいたこともあり、将来の社会や暮らしに自分がどう関わっていけるのかを考えながら、幅広く会社を見ていました。
アルプスアルパインを知ったのも、企業研究をしていた時です。何年も先の車や暮らしを見据えた製品開発に取り組んでいることを知り、未来を見据えたものづくりをしている会社なんだと興味を持ちました。ただ、最終的に入社を決めた一番の理由は、そこで働く「人」でした。
面接で本社を訪れた時、他社とは少し違う印象を受けました。それまでに受けた他社の面接は、採用活動として決められた質問を順番に進めていくような、どこか形式的・事務的なものに感じることがありました。一方、アルプスアルパインの面接では、私自身をきちんと見ようとしてくれていることや、一つひとつのやり取りに丁寧に向き合ってくれていることが伝わってきました。そうした面接官の方々とのやり取りを通じて、この会社で働く自分の姿を自然に思い描くことができました。
内々定後には、先輩社員2人から実際の業務について話を聞く機会もありました。仕事への理解が深まり、入社後の働き方を考えるうえでも貴重な機会になりました。面接や先輩社員との交流を通じて接した人たちに惹かれ、「この人たちと働きたい」という思いが、入社の決め手になりました。
入社前に感じた「人の良さ」は、入社後も変わっていません。わからないことがあればすぐに相談できて、何気ない雑談もしやすい。仕事を続ける中で楽しいと思えるのは、やっぱり人がいいからだと思います。
見えないところで、会社の動きを支える
現在は人事部人事企画課で、人事異動や組織変更に関する業務を担当しています。各本部や拠点から集まる情報を取りまとめ、会議で決定された内容に沿って、組織の新設や廃止、社員の異動を人事関連システムへ反映します。変更の内容によって登録方法が異なるため、各拠点の担当者と連携しながら、影響する範囲を確認し、一つひとつ正確に進めていく仕事です。
普段、社員の皆さんから直接見える仕事ではありません。けれど、組織が変わり、人が異動し、その情報が社内の仕組みに反映されていく裏側には、必ず誰かの確認や登録作業があります。自分が登録した情報は、社員の所属表示や人事情報として社内に反映され、内容によっては給与にも関わります。一見すると画面上の一つの入力でも、その先には社員一人ひとりの働く環境があります。だからこそ、簡単には扱えない仕事だと感じています。
とくに4月の組織変更に向けた2月、3月は忙しい時期です。各拠点の担当者と連携しながら、期限までに正確に進めていく必要があります。入社2年目の後半から3年目にかけて、ほぼ一人で主担当として任せてもらうようになりました。最初から自信があったわけではありません。実際、間違えながら覚えてきた部分もあります。それでも、先輩に教えていただきながら一つひとつ理解していくうちに、この仕事の責任の大きさやおもしろさが少しずつ見えてきました。
言葉の奥にある、本当の困りごとを知る
この仕事で大切なのは、正確さだけではないと思っています。各拠点にはそれぞれ事情があり、人数や規模も違います。質問を受けた時に、ただ制度上の「正しい答え」を返すだけでは、本当に相手の役に立てないことがあります。
以前、各拠点の人事担当者から、人事異動や組織変更について質問を受けた時、私は本社の事務局として正しいと思う答えを返しました。でも、相手が本当に困っていたことは、その答えだけでは解決できない内容でした。その時、先輩から「なぜその質問をしてきたのか、背景まで聞かないと、本当に必要な答えはわからないよ」と教えていただいたんです。
それ以来、相手が何に困っているのか、どういう状況でその質問をしているのかを、できるだけ丁寧に聞くようにしています。本社から見えていることだけで判断するのではなく、拠点や現場のリアルにも目を向けたい。制度や仕組みを正しく扱うことはもちろん大切です。でも、その先には必ず人がいます。だからこそ、相手がどんな状況にいるのかまで想像できる人事でありたいと思っています。
最近はDE&Iの推進活動にも一部携わっています。DE&Iとは、一人ひとりの違いを尊重し、それぞれが力を発揮できる職場づくりをめざす考え方です。当社ではDE&I推進の取り組みとして、2023年から毎年「DE&I EXPO」を開催しているほか、管理職層向けの研修なども実施しています。すぐに変化が見える取り組みではないからこそ、まずは知ってもらうこと、考えるきっかけをつくることを大切にしています。
今も変わらない、音楽への思い
仕事を離れた時間にも、長く大切にしてきたものがあります。それが吹奏楽です。中学でクラリネットを始め、大学時代は社会人の吹奏楽団に所属していました。コンクールをめざして土日も練習するなど、本格的に活動しており、振り返ると、学生時代はひたすら吹奏楽に打ち込んでいたと思います。
入社後は、周囲から「人前に出て話すことが得意そう」と言われ、新人研修の一部で講師を務めたり、採用活動のサポートとして一次面接官を担当したりする機会がありました。自分では得意だと思ったことはありませんが、振り返ってみると、吹奏楽で何度も舞台に立ってきたことで、人前に出ることに自然と慣れていたのかもしれません。学生時代に打ち込んだ吹奏楽の経験が、思いがけないかたちで今の仕事にもつながっているように感じます。
最近では、中学校の吹奏楽部のOBOG会で、総勢55人による演奏会にも参加しました。中には7年ぶりに楽器を手にする人もいましたが、一緒に音を出してみると、次第に演奏がまとまっていきました。久しぶりに同じ舞台に立てたことがとても楽しく、あらためて音楽が好きなのだと実感しました。母の影響で、昭和のアイドルやアーティストのライブに足を運ぶこともあります。演奏することから聴くことまで、音楽は今も私にとって大切な存在です。
これからの目標は、人事の中でさらに知識の幅を広げていくことです。社員制度、人事考課、採用、社会保険など、人事の仕事は本当に幅広い分野です。人の声に耳を澄ませ、相手の背景を想像しながら、いつか「清水さんに聞けば大体わかるよね」と言ってもらえるような人事をめざしていきたいです。
※記載内容は2026年6月時点のものです
