「メーカーで働きたい」。その思いから始まった新たなキャリア
キャリアのスタートは、金属系の商社でした。営業として約8年間、30社ほどのお客さまを担当し、金属メーカーと製造業のお客さまの間に立ちながら、金属材料の提案や価格・納期の調整を行い、お客さまの課題解決を支援してきました。
商社営業として多くの経験を積むことができた一方で、次第に「自分たちで製品をつくり、お客さまへ価値を届けるメーカー側の仕事に挑戦したい」という思いが強くなっていきました。
転職活動ではメーカーを中心に検討し、その中で出会ったのがアルプスアルパインです。
もともと車が好きで、自分の愛車にもアルパイン製のカーナビやスピーカーを取り付けていたこともあり、会社名には以前から親しみを感じていました。
入社後は宇都宮営業所で自動車メーカー向けの営業を担当することになりました。そこでまず驚いたのが、一つの案件に関わる人数の多さです。
商社時代は営業主体で進める案件が多かったのに対し、メーカーでは営業だけでなく、設計、品質、生産など多くのメンバーが一つのプロジェクトに関わります。営業はお客さまと社内をつなぐ最前線の存在です。責任の大きさを感じる一方で、多くの人と協力しながら価値を生み出していく仕事に大きなやりがいを感じました。
また、自動車業界特有の開発プロセスや専門用語を理解することにも苦労しました。しかし、わからないことは積極的に周囲へ相談しながら、一つひとつ知識を身に付けていきました。
中国駐在で広がった視野。異文化の中で得た成長
アルプスアルパインでの10年間のキャリアの中で、最も大きな転機となったのが中国駐在です。
入社後約6年間、日本で自動車メーカー向け営業に携わった後、中国・広州へ赴任しました。現地では営業活動に加え、中国人メンバーのマネジメントも経験しました。
海外駐在には以前から興味がありました。しかし、当時はコロナ禍の真っただ中であり、さらに中国は私にとって初めて生活する土地だったこともあり、大きな不安を感じていました。
実際に働き始めると、日本との文化や価値観の違いを数多く実感しました。
日本では、ある程度相手の意図を汲み取りながら仕事を進める場面が多くあります。一方、中国では、やってほしいことや期限を具体的に伝えることが重要でした。
苦労することもありましたが、現地メンバーから学んだことも多くありました。とくに印象的だったのは、中国の方々の勤勉さです。赴任先の拠点では日本語でコミュニケーションを取る場面がほとんどでしたが、日本語を独学で習得しているメンバーも多く、その学ぶ姿勢には大いに刺激を受けました。
言語や文化、商習慣が異なる環境に身を置いたことで、自分の価値観だけでは通用しないことを実感しました。
この経験を通じて、多様な価値観を受け入れながら、相手の立場に立って考える力が身に付いたと感じています。
また、マネジメントの難しさも経験しました。当時はマネジメント経験がほとんどなく、部下との接し方や組織運営について悩むことも少なくありませんでした。しかし、その経験があったからこそ、現在はリーダーとしてチーム運営にも活かされていると感じています。
成功体験だけでなく、試行錯誤を重ねた日々も含めて、中国駐在は私自身を大きく成長させてくれた貴重な経験でした。
お客さまとの信頼を積み重ね、チームで成果を生み出す
現在は広島営業所で、自動車メーカー向けのスイッチやセンサー関連製品の営業を担当しています。
自動車メーカー向け営業の特徴は、3年から5年先の車両開発を見据えながら仕事を進めることです。お客さまと将来の車づくりについて議論を重ね、開発段階から量産まで長期間にわたって伴走していきます。
営業のおもしろさは、お客さまと社内のさまざまな関係者をつなぎながら、一つの目標に向かってプロジェクトを推進できることです。
とくに印象に残っているのは、長期間にわたって提案活動を続けた大型案件です。その案件では、お客さまの要求に応えるために、営業だけでなく設計や品質、生産など多くの関係者と何度も議論を重ねました。技術的な課題やコスト面での調整も多く、一筋縄ではいかない案件でしたが、社内外のメンバーと協力しながら一つひとつ課題を解決していきました。
最終的には競合メーカーとの競争を勝ち抜き、案件を受注することができました。一人では決して成し遂げられない仕事だからこそ、受注が決まった瞬間の達成感は今でも強く印象に残っています。
そして、その製品を搭載した車が実際に街を走る姿を目にした時は、メーカー営業ならではの喜びを感じました。
広島での暮らしを楽しみながら、次の挑戦を見据えて
広島営業所は約20名規模の比較的コンパクトな拠点で、若手社員も多く活躍しています。ワンフロアで仕事をしていることもあり、部署や役職に関係なく気軽にコミュニケーションが取れる雰囲気があります。
私は現在チームリーダーとして若手メンバーと関わる機会も多いのですが、自分自身が中途入社の時に多くの方に支えていただいた経験があるので、メンバーが相談しやすい環境づくりは意識しています。仕事のことだけでなく、「ちょっと聞いてみようかな」と思った時に気軽に声を掛けてもらえる存在でありたいと思っています。
広島営業所はレクリエーション活動も活発です。野球観戦やバーベキューなどを企画することもあり、社員同士の交流を深める良い機会になっています。最近も営業所のメンバーとバーベキューを開催しましたが、多くのメンバーが参加してくれて、あらためてチームワークの良さを感じました。
働き方の面でも、フレックスタイム制度やテレワーク制度を活用しながら、自分の業務に合わせて柔軟に働くことができています。有給休暇も取得しやすく、仕事とプライベートを両立しやすい環境だと感じています。
休日はジムに通ったり、ゴルフの練習をしたり、野球観戦を楽しんだりしてリフレッシュしています。広島は都市としての利便性がありながら自然も身近に感じられ、非常に暮らしやすい街です。通勤時間も比較的短いため、自分の時間をしっかり確保できることも広島で働く魅力だと思っています。
今後については、もう一度海外駐在に挑戦したいという思いがあります。多様な価値観の中で仕事を進める難しさとおもしろさを学びました。その経験を活かしながら、今度は英語圏でのビジネスにも挑戦してみたいと考えています。
また、これからは自分自身が成長するだけでなく、これまで培ってきた経験を若手メンバーへ還元していきたいと思っています。中国駐在時にはマネジメントの難しさも経験しましたが、その経験が今のチーム運営にも活きています。今後は組織全体の成長にも貢献できる存在になりたいです。
そして営業としてめざしている姿があります。それは、お客さまから「まずは平井さんに相談してみよう」と思っていただける営業になることです。
お客さまからご相談いただいた課題に真摯に向き合い、社内の関係者と連携しながら最適な提案を行うことで、お客さまとの信頼関係を築いていきたいと思っています。仲間とともに価値を生み出しながら、これからも新しい挑戦を続けていきたいです。
※ 記載内容は2026年8月時点のものです
