ものづくりに欠かせない、分析技術の仕事
私は現在、開発部に所属しています。「開発部」と聞くと、新しい製品や技術を生み出しているというイメージを持たれるかもしれません。しかし、私の部署ではさまざまな分析装置を使用して、製品や材料の分析を行っています。
たとえば、開発中の製品が目標としているスペックに達しない場合、どの部分が問題となり目標値に達しないのか、その原因を特定するために分析を行います。また、開発中の製品だけでなく、量産中の製品において不具合が発生した場合にも、その原因を速やかに突き止め、改善策を講じるために分析を行います。このように、私が所属する部署では、分析を通じて会社のビジネス拡大と品質向上を目標に、日々努力しています。
私は、工業高校で機械科を専攻していました。「ものづくりに携わりたい」という思いを胸に、就職活動をしている中で、たまたま就職情報誌の中からアルプス電気(当時の社名)の求人に目が留まり、応募してみようと決意しました。当時、仙台にあった開発拠点で募集を行っており、ここで働けばものづくりができると思い、選考を受け、ご縁があり入社することとなりました。
入社当時の配属は「試作部」という部署で、新しいものを作り出す仕事をするだろうと意気込んでいましたが、実際の業務は、間接的に製品開発や改善に関わる材料分析の部署でした。想像していた仕事内容とのギャップに戸惑いもありましたが、「まずはやってみよう!」と前向きに捉えて、社会人生活がスタートしました。
仕事を続けていくうちに、「分析」というフィールドの広さを実感するようになりました。一言で「分析」と言っても、さまざまな種類があり、目的に応じて多くの分析装置を使い分ける必要があります。もちろん、すべての装置を1人で使いこなせるわけではないので、部署のメンバーで知識を出し合い、自分の苦手分野を補い合いながら取り組んでいます。
当社の分析技術における強みは、多くの分析機器を保有し、それらの機器を正しく使いこなせるという事です。データの妥当性を確認したり、解釈が正しいか導き出したりするには、やはり経験が必要となります。入社当初から、周りの先輩たち方に教わりながら、少しずつ知識を身につけることができました。
人とのつながりを大切に、仕事でもプライベートでも挑戦を続ける
学生時代にはバドミントン部に所属し、練習に励んでいました。社会人になってからも、社内のクラブ活動でバドミントンを続けています。会社のバドミントン部は国内の拠点ごとにクラブチームがあり、非常に活気があります。
また、年に1度、会社の拠点対抗でクラブカップが開催されるなど、盛り上がりを見せています。一番本腰を入れていた時期には、週5日は体育館に行き、出張先にもラケットを持参して練習していました。チームのみんなが本当に努力家でしたので、その影響を受けて私も頑張ることができたんです。
バドミントン部を通じて他部署の知り合いも増えたことで、業務の問い合わせや相談もしやすくなり、仕事面でもコミュニケーションが円滑に進むようになりました。
また、社会人になってからとくに力を入れて取り組んだことは、英語の習得です。当初は開発部の仕事では英語を使う機会は少ないだろうと想像していましたが、実際には、海外現地法人から直接分析依頼を受けることも多いんです。
最初は先輩に頼りながらなんとか対応していましたが、しだいに「自分でできるようにならないとまずい」と感じ、英語の勉強を決意しました。会社には英語の研修制度があり、それを活用しながら、部署の同僚にも声をかけて一緒に学ぶことに。お互いに励まし合いながら学習を続けつつ、業務の中で現地担当者への確認や連絡、レポートを作成したりするなど実践的なスキルも身につけることができました。
このように、研修と実務の両方で英語力を磨き、以前よりも自信を持って英語を使えるようになりました。
分析を通して、自分にできる人助けを行いたい
仕事をする上で大事にしていることは、「困っている人を助ける」という姿勢です。私が所属する分析の部署に依頼をするのは、何か問題を抱えた人や、改善の糸口を探している人たちです。依頼があれば、むげに断ることはせず、できる限り丁寧に対応するよう心がけています。
私はとくに、不具合品の分析にやりがいを感じます。不具合の原因となりそうなポイントが見つかると、本当にそれが原因なのか、最後に確認する役割を担っているのが私たちの部署です。
計画を立てて分析を行い、最終的に正しい結果を導き出せることが、この仕事の醍醐味です。導き出すことに大きなやりがいを感じます。不具合の原因を特定し、解決策を見つけ出すことは、単なる分析にとどまらず、会社全体の品質向上に貢献している実感が得られます。結果として問題が解決された時には、大きな達成感を味わうことができるんです。
新たな発見を求め、視野を広げるために学び続ける
入社前の採用面接で、面接官から「社会人になったらずっと勉強し続けなければならないよ」と言われたことが印象に残っています。その言葉通り、仕事で必要とされる知識やスキルには終わりがなく、常に学び続けることが大切だと実感しています。
2012年から2016年にかけては、社会福祉学の学位を取得するために通信制の大学に通いました。高齢化が進む社会で、福祉の知識を身につけることで誰かの役にたてるのではないかと思いましたし、今後ますます重要な課題となり、仕事とも関連してくるのではないかと考え、思い切って大学で学ぶことにしたんです。
平日は仕事をして、帰宅後や休日には大学の講義やレポートをこなす、かなり忙しい日々でしたが、無事に4年間で必要な単位を取得して、卒業することができました。そこで得た知識は今後の社会人生活で生かしていきたいと思っています。
これからも、自分の取り組んでいる分析の業務だけではなく、他の分野にも興味を持ち、学び続けることで、視野を広げて成長していきたいと思います。
※ 記載内容は2025年11月時点のものです
