営業を支えるシステムを構築、DX推進で組織力を底上げ
現在は、営業企画室のDX推進チームのリーダーとして、販売予算や販売予測のシステムをはじめとした、営業の業務に関わるシステムの構築からプロセス改善などを行っています。
たとえば、営業活動を行う中で、お客様のニーズを確認し、製品を紹介、採用が確定となり、売上計上する、というプロセスがあるとします。そのプロセスの中には、お客様によって特殊な部分があったり、営業担当者によって営業スタイルが異なったりしていて、定型的なマニュアル作成や、統一の指標で評価を行うことが難しいとされていました。
そのような中でも、営業活動の基盤となるプロセスを管理するシステムを作り、誰でも共通のプロセスを踏んで業務を行えることをめざしています。人材が流動的になっている中でも、このようにDX推進に取り組むことで業務の属人化を防ぎ、組織力の底上げをめざしています。
また、会社全体で行っている「全社DX推進ワーキンググループ」という取り組みに営業部門の代表として参画しています。この全社の取り組みでは、技術部門やシステム部門などと連携し、営業系システムの構築・導入、プロセス改善を通して、最終的には業績改善や新規ビジネスにつなげることを目標に掲げています。
中国出向で感じたスピード感。仕事のやりがいはお客様から教わった
2006年に入社し営業部門に配属となりました。最初に担当したのはアルプスアルパインと長くお付き合いのあるお客様でした。新人の自分よりもお客様の方が知識豊富で、最初の1~2年ほどは、お客様から仕事のイロハを教わり、時にはお叱りを受けながらも、多くのことを学ばせていただきました。
その後、2012年に中国・深圳に出向し、スマートフォン、モバイル機器、電子タバコメーカーなど、さまざまなお客様を担当しました。
中国では、仕事のスピード感がこれまでとは桁違いに速いことに衝撃を受けました。お客様との打ち合わせ中に、「今この価格を出してくれたら、あなたの会社の製品を採用するよ」など、その場で決断を迫られることもあり、打ち合わせ中に関係者に電話して確認を取る、というような緊迫感のあるやり取りをしていました。大変でしたが、そのスピード感は現地にいたから肌で感じることができました。
当時、ある製品でお客様からの要求に対して、納品が間に合わないという問題が発生したことがありました。天津にあった当社の工場に行き、1週間現場に残り、お客様や社内の関係者との調整を重ね、なんとか乗り切りました。
課題を抱えている間、どうしても、お客様との関係は険悪なムードになりましたが、それを乗り越えると、お客様からも、「最後まで真摯に対応してくれてありがとう」と感謝していただけたことを覚えています。
同じ問題を繰り返さないために、建設的な対策を練るための話し合いを行うことができ、最終的には、お客様との関係を強化することができたと思います。お互いに何を要求するのか、その要求のすべてに対応できないとしても、どこまでやれば許容してもらえるのかをよく話し合い、最後まで誠意をもって対応していくことが大切だと学んだ経験です。
中国で一緒に仕事をしていた現地のメンバーとのつながりはその後も生きています。2017年に日本に帰国した後、アメリカのお客様のプロジェクトマネジメント業務に就きました。その際にも、中国にいる営業メンバーの協力が必要となることがあり、顔なじみが多くいたのでスムーズに業務を行うことができました。そういったつながりが継続していくことは嬉しく思います。
「やらされる仕事」は続かない。腹落ちするまで自分で考え抜く
現在行っているDX推進業務は、利用者側の理解が必要不可欠です。DXの「D」はデジタル、「X」はトランスフォーメーションを示していますが、私は「X(トランスフォーメーション)」の部分について、どのように、何を実現していきたいか、パーパスは何かをとくに強く意識しています。
変化することは、ある人にとっては面倒と感じるかもしれません。しかし、それを上回るメリットがあることをきちんと説明し、理解してもらう必要があります。
DX推進を始めた当初は「何をやりたいのかわからない」といった指摘を受けることもありました。そういった声も受け止めて、まずは自分の中で、実態はどうなのか、課題は何なのか、何を変えたいのかを腹落ちするまで考えます。経験上、「指示を受けたから」というスタンスでやる仕事は長続きしませんし、効果も生みにくいので。
仕事が立て込むこともありますが、息抜きも大事にしています。学生時代には野球をやっていたのですが、今でも高校時代の部活仲間と連絡を取って、母校の野球の応援に行くこともあります。体を動かすのが好きなので、今は趣味でランニングもしています。いつかフルマラソンに挑戦してみたいです。
休日には家族を連れてテーマパークに行ったり、子どもと図書館に出かけたり。オンオフの切り替えをうまくして、ストレスはため込まないように心がけています。
めざすのは、「この人と仕事をしたらうまく行きそう」と頼られる存在
私がめざすのは、周りから頼られる存在になることです。仕事を極めていくことは大事ですが、知識や情報が1人に集中してしまうのは、私が行っているDX推進の目的と反してしまいます。
「頼られる」というのは、「この人と仕事をしたら、きっとうまく行きそう」と思ってもらえるような存在。そのためにも、仕事をやらされるのではなく、きちんと自分で考え、周りからも理解を得られるように心がけています。
若手社員やこれから社会人になる方にも、ぜひ、自分がやろうとしていること、変えたいと思うことに対して腹落ちするまで考え抜くことを大事にしてほしいと思います。
会社にはさまざまな考えの人がいますから、時には、自分の意見に難色を示す人もいるかもしれません。そのようなとき、先に進めない理由を他責にしたり、文句を言ったりするのではなく、どこが難点なのか、何をすれば相手を納得させられるか、目的を見失わずにさまざまな視点から考えてみてください。
私自身もまだまだ未熟ですが、自ら考えて行動できる人が集まることで、より強い組織になっていくのではないかと思います。
※ 記載内容は2024年8月時点のものです
