MANGOが方針として掲げている1つに「CONNECT」があります。この方針には「組織内外や地域とのつながり(CONNECT)を大切にし、互いに良い影響を与え合っていきたい」という想いが込められています。方針を掲げて以降、私たちは地域との「つながり」を創出するため、さまざまな取り組みを行ってきました。
社員のご家族と協力会社さまへお贈りしているお中元やお歳暮にも、「CONNECT」の取り組みの一環として、宮崎県産の商品をセレクトしています。
2024年の最後のごあいさつに、感謝の気持ちを添えて贈るお歳暮。今回の商品は、AKASAKA farmの自然栽培農法で育てたお野菜ギフトセット。AKASAKA farmは先祖代々、宮崎市田野町で農業を営み、2011年から自然栽培農法を取り入れられ、無農薬無肥料でも野菜が美味しく育つ土づくりに力を入れられている農家さんです。
今回は、「次世代まで受け継いでいける農業」をめざし、今の時代ならではの発信と販売を模索している野﨑さまに、これからの農業に対する想いを伺いました。
大手企業を退職し、農家の道への挑戦
宮崎市田野町は、山が近くて湧水もあり、また温泉も湧く土地です。野﨑家は、先祖代々、このような恵まれた土地で農業を営んできました。
学生時代は、僕自身、農業を継ぐつもりもなく、両親からも農業を継いでほしいという話もなかったため、農家になるつもりはありませんでした。ただ、東日本大震災を機に、父親が「次世代まで受け継いで行ける農業をしよう」と決意し、自然栽培に切り替えたことは知っていました。父親は目を覆うような被災状況、そして、一瞬にして信じていたものがなくなってしまった様子を目の当たりにし、「環境に配慮した農業」、「胸を張って次世代に引き継げる農業」の実現に向かって行動していったと言います。
卒業後は、大手農業法人に就職し、スーパーなどの小売店へ生産品の安定供給に向け、個人農家へ訪問し、仕入れを行い、生産者が作られた商品の販路拡大に努めていました。仕事にも慣れていき、楽しさを見出していく日々を過ごしながらも、たくさんの個人農家さんを訪問しながら、農家・農業の価値を上げる方法はないのか、という想いが芽生え始め、日に日に大きくなって行きました。
そして、「今は生産者と消費者が直接つながることができる時代。自分で農業をやってみよう」という想いから、会社を退職し、家業を継ぐことに決めます。
オリジナルな農家をめざして──AKASAKA farmの誕生
大学で土壌学を学んだことはあるものの、農業経験もなく、また農薬も肥料も使わない自然栽培への挑戦。就農してからは、農業について父親に習いながら、農家としての学びと経験をコツコツと積み上げていったと言います。
そうして、父親のように行かないまでも徐々に生産ができるようになり、少しずつ手ごたえがつかめ始めたところで、あらためて、農家・農業の価値を高めていく方法はないものか、という就農した時の想いが沸き上がってきます。農業現場で感じたこと、業界を取り巻く環境や風習、農業自体の無限の可能性。日々、畑で生産に携わりながら、もっとわかりやすく、もっと真剣に、それでいて楽しく農業の価値を高めるにはどうしたらいいのか。
そんな真剣な想いに共感する仲間とのめぐり逢いもあり、その方々からのアドバイスや協力、また野﨑さんの想いの言語化ができ、想いを実現するために「AKASAKA farm」という屋号で事業を立ち上げることになります。
挑戦の継続から見えてきた新しい農業の在り方
それからと言うもの、農業に従事しながら、先輩農家や農業法人に訪問やリサーチをし、またSNSの活用方法やデザインなどを学んでいきます。そして、たどり着いたのは、4つのビジョンをかなえる農業。
・「農と自然の魅力を伝える場」の実現
・地元の生産者と共同で、新しい価値を創出
・お客様に感動を提供し、思い出に残る体験を創造
・環境に配慮した取り組みの推進
そうして、AKASAKA farmは農場をテーマパークと再定義し、農場でのイベントを開催。お子さんやご家族が泥んこになって遊べたり、料理や食育、生命について学ぶイベントを開催したり、同業者・他業種の方々の販路拡大、農場での企業研修など、「農業×自然×α」を組み合わせたイベントをコツコツと続けていきます。
そして、周囲からの反対や嘲笑にも負けず、これからの農業が発展するためであればなんでもする、という想いでイベント継続し続けた結果、活動当初は数名が参加するのみだったものは、この3年間で総参加者数3,000名を超すまでに拡大。参加いただく方々の反響もよく、持続的な農業と、その価値を伝える方法について、少しずつ手触りが出てきたと言います。
最後に
まだまだ始まったばかりではありますが、AKASAKA farmの活動にご参加いただいた方々に、実体験を通じて農業を身近に感じてもらい、また、日本の食を支える職業についての正しい理解が広がっていくと良いな、と思っています。
そして、願わくは、生産者になりたい!という夢を持つ子ども達が出てくるようなキッカケになれたら嬉しいです。そのためにも、環境にもビジネスとしても持続的に継続できる、新しい農業について試行錯誤しながら見つけて行けたらと考えています。
今回のインタビューを経て、普段、何気に手にしている生産品の一つひとつに、つよく温かい想いが込められていることをあらためて感じるとともに、これからの食糧事情を含む、社会課題についても強く意識するきっかけとなりました。
ご協力いただいた野﨑さん、ありがとうございました!これからも、おいしいお野菜、そして、みんながつながるイベント活動を楽しみにしております!
