開発に取り組み続けた日々、そこから飛び出す決意
新卒で和歌山に配属され、銀行系のお客様先に常駐する形で開発業務に携わってきました。現場担当からスタートし、最終的には事業所責任者としてチームをまとめる立場を任されるようになり、約15年にわたって同じ領域で経験を積んできました。業務自体にはやりがいがありましたが、ベテラン中心の現場でメンバーの流動性が低く、お客様先の新人を指導する機会が多かったんです。責任ある立場を経験できた一方で、「次のステップに進むには別の経験が必要ではないか」という思いも次第に強くなっていきました。
その後、上長からの打診で東京へ異動し、保険会社のプロジェクトに参画しました。和歌山から東京へと拠点を移し、事業規模も大きく変わったことは、私のキャリアにおける大きな転機になりました。金融業界特有の厳格なセキュリティ要件に対応してきた経験は、この時期にも大きく役立ちましたね。東京では新設されたIT部門にも関わり、プロジェクトリーダーやマネージャーを担いました。その後、再び和歌山に戻り、今度は運用現場の改善業務に携わることになります。
社内公募制度の存在自体は、社内の情報発信を通じて以前から知っていました。ただ、その頃はまだ自分ごととして捉えてはいなかったと思います。しかし、運用業務に取り組む中で「しっかりやれている」という手応えはありながらも、どこか成長が止まっているような感覚を抱くようになりました。そんな時、過去にお世話になった方から「東京へ来ないか」と声をかけていただき、自ら環境を変えるタイミングと意識するようになりました。
実は当時、他社からのお声かけもいただいていまして。それぞれの選択肢とその先の未来を想像し、さまざま悩んだ結果、最終的に社内公募制度を利用してDX部門への挑戦を決意しました。コロナ禍という背景もありましたが、それ以上に「日々新しいことに触れられる環境に身を置きたい」という思いと、間接部門であれば、より自分の裁量で動けるのではないかという期待感が決め手だったと思います。
かつて培った土台の上に、新たな視点と知見を積み上げる
現在は、全社横断の間接部門として、IT技術を活用した新規BPOサービスの企画・開発に関わっています。企画立案からプロジェクト推進、さらにはサービスとしてお客様に提案するフェーズまで、一連のプロセスに携わることができる点が特徴です。
これまでエンジニアとしてキャリアを積んできた私にとって、企画主導の仕事は最初こそ戸惑いもありました。開発は「求められたものを形にする」という明確なゴールがあるのに対し、企画では「何が成功なのか」を定義するところから始まります。100点を出すのが当たり前の開発業務と違って、今自分が作っているものが100点なのか80点なのか、判断に困ることもありました。また、関わるステークホルダーの範囲が大きく広がり、どの部署にどのように協力を依頼すべきか、試行錯誤しながら進めなければならず、仕事の進め方が大きく変わりました。初期に担当した人事系システムの立ち上げでは、これまで開発で身につけた知識だけでなく人事に関する知識も求められ、学びながら進む日々でしたね。
ただ、こうした変化はすべて成長につながっていると実感しています。新しい知識や技術に触れる機会が増え、「新しいことに挑戦したい」という希望は期待以上に満たされています。さらに、リモートワークなど柔軟な働き方ができる点も、現在の環境の魅力だと感じています。日々新しい知見を獲得している一方で、これまで培ってきたエンジニアとしての基礎も、今の仕事にしっかり活きています。とくに、小さなミスが大きな信用問題になる金融業界のシビアな現場で働いた経験は、現在の業務においても大きな支えになっています。
育てるということ。やって欲しいことを、やってもらうことの難しさ
私がキャリアにおいて大切にしているのは、「停滞しないこと」です。常に新しいことに挑戦し続けたいという思いがあり、DX部門の環境はとても自分に合っていると感じています。
もちろん、すべての取り組みが成功するわけではありません。日の目を見ないまま終わるプロジェクトもあり、展開まで漕ぎつけたもののあまり売れ行きがよくなかったサービスもあります。ただ、それも含めて経験として積み重なり、自分の成長につながっているという実感が持てていることが、私にとって最大のモチベーションです。
そんな今の仕事で最も難しいと感じているのは、部下のマネジメントです。昔は自分一人が成果を出せばよかったのですが、人の上に立つようになった以上、メンバーの力を引き出しながらアウトプットの品質を高めることが求められます。口で言うのは簡単ですが、例えば、メンバーに資料を作って欲しいと頼んだ時、自分の中でイメージしている成果物と、実際に提出されるものにギャップがあることは少なくありません。自分でやり直してしまえば早いのですが、それではメンバーが育たず、仕事量が増えて一人で対応し切れなくなった時に困るのは私自身です。だから、長期的にチームとして成果を出し続けるためには、メンバーに任せ、成長してもらわなくてはなりません。それぞれの得意領域や志向を踏まえながら、主体的にチャレンジできるような仕事の任せ方を意識しています。
また、専門性の高いメンバーと関わる中で、自分自身も常に学び続ける必要があります。最初は専門用語が理解できない場面も多く苦労しましたが、その分、新しい知識が自然と身についていく面白さも感じています。振り返ると、開発時代は与えられた仕事に対応することが中心でしたが、今は自ら仕事を創り出す意識へと変化しました。この変化は、私自身の大きな成長だと感じています。
まだ見ぬサービスを、まだ見ぬ自分と作っていく
今後の目標として、まずはより良いマネジメントができるようになることを掲げています。メンバー一人ひとりが成長し、それがチーム全体の成果につながる循環を作っていくことが当座の目標です。そのためには、私自身がメンバーの先を走り続けられるよう継続して学び、成長し続ける必要があります。
さらに先のキャリアについては、今の所は現在の環境で新しい技術や領域に触れ続けたいと考えています。役職そのものを目的にするのではなく、仕事を通じて成長を重ねた結果としてステップアップしていけるのが理想だと思っています。特にAI分野は今後さらに重要性が増していくと感じており、積極的にキャッチアップしていきたい領域です。自分らしく働きながら成長できる仕事に出会えたので、あの時社内公募制度を使ってみて本当によかったと感じています。
トランスコスモスBPOにおけるDX部門の魅力は、新しい技術を組み合わせ、課題解決のためのサービスとして形にしていくプロセスにあります。ゼロから形を作るフェーズはもちろん、私のように「1をどう100にするか」を考え続けることに面白さを感じる方には、非常にやりがいのある仕事です。
業界をリードするテクノロジーパートナーとの新規事業に携わる中で強く感じるのは、外部のソリューションベンダーと社内のサービス部門、それぞれの強みを掛け合わせることで、これまでになかった価値を生み出せるということです。そうした社内外のハブとなり、多くの関係者を巻き込みながら事業を前に進めていけることは、この仕事の大きな魅力の一つだと思っています。今後も積極的に外部との接点を広げ、自らチャンスを創出しながら事業の可能性を広げていきたいと考えています。
待つのではなく、自ら考え、行動し、価値を生み出していく。それができる人にとって、トランスコスモスBPOのDX本部は大きく成長できる環境だと感じています。新しい技術を学び、それをもとにサービスを生み出したいと考える方、自らの手で仕事を広げていきたいと考える方には、ぜひ挑戦してほしいですね。
