三度の出産を迎えつつ、目の前の仕事に取り組んだ日々
結婚を機に、塾講師から土日休みの仕事に転職したいと考えて、2008年にトランスコスモスへ中途入社しました。ヘルプデスク職として採用、事業所に配属されたのですが、直後に妊娠が分かって半年後には出産という状況に。それでも当時のお客様がとても温かく受け入れてくださり、「ぜひ続けてほしい」という言葉をいただけたことで、その気持ちに応えようと精一杯仕事に向き合いました。
産後は育休を取らずにすぐに復帰して、事務のスポット案件に参画しました。数か月取り組んでいた中で、以前ご一緒していた部長が声をかけてくださり、新たに立ち上がる業務システムのヘルプデスクに参加することになりました。その後、第二子の出産もありつつキャリアを重ね、再復帰後は総合ヘルプデスクのリーダーとして、メンバーとともに現場を支える役割も経験しました。振り返ると、その時々でできることに全力で向き合い続けてきたことが、今につながっていると実感しています。
そんな中で出会ったのが、社内で働く人向けに募集要項が出され、自ら応募して面接に受かることで希望する部署に異動できる、社内公募の制度です。30代半ばを迎え、この先のキャリアを真剣に考えたとき、「このままでいいのか」と立ち止まる瞬間がありました。現場で責任者になる未来は見据えていましたが、自分の中ではその先の成長が描けずにいたんです。悩んでいたところにちょうど制度の初年度として案内が来たのを見て、「これしかない」と直感しました。
正解のない仕事の中にも、効率化と標準化の切り口を探す
本部へ異動してからは、採用という全く新しい領域に飛び込みました。当初はBPO部門全体の採用を横断的に担当し、事務系やIT系、その後は建築・土木領域、さらに自動車・航空機といった製造領域へと、さまざまな部門の専門チームで採用を経験しました。各部門の特徴を理解しながら、採用要件の設計やマーケット分析、施策の企画などに携わり、経験の幅は大きく広がりました。ヘルプデスクで培ったITスキルや効率化の視点は、採用業務を見直す上でも強みとして発揮できていたと感じています。
異動当初に感じた最大の違いは、「正解の有無」でした。ヘルプデスクは明確な答えを提供する仕事ですが、採用は状況ごとに最適解を探し続ける仕事です。また、社内外の多くの方と関わる中で、コミュニケーションの重要性も一層高まりました。当初はギャップに苦戦した一方で、多様な採用案件に携われたことは自分にとって大きな財産です。大量採用から専門人材の採用まで、それぞれに最適なアプローチを考え続けた経験が、今の基盤になっています。
現在は採用管理課の課長として、採用を支える仕組みづくりに力を入れています。採用課が担っていた膨大な付帯業務を引き受け、標準化・自動化することで、より効率的でミスの少ない体制づくりを進めています。単に業務を回すのではなく、「どうすればより良くなるか」を考え続けることに、大きなやりがいを感じています。
キャリアも人も多種多様だからこそ、自分で選ぶこと、試行錯誤の大切さ
私が大切にしているのは、「自分で選ぶ」という姿勢です。会社にはさまざまな制度がありますが、それはあくまで選択肢の一つです。周囲には時短や育休などを活用し、子育てしながら働いている方もたくさんいます。しかし私はフルタイム勤務を選び、経験を積むスピードを重視してきました。もちろんどちらが正解ということはありませんが、自分の中で納得して選ぶことが大事だと思っています。だからこそ後輩や部下にも、自分できちんと考えて、自分で選んで制度を活用しよう、ということを伝えています。
昨年からはマネジメントにも本格的に取り組んでいますが、やはり一筋縄ではいかないと日々感じています。メンバー一人ひとりに個性があり、伝え方ひとつ取っても、同じやり方が通用するとは限りません。私はロジックに特化してとにかく合理的に考えるので、話の解像度を上げていくために、途中で「提案」や「質問」をすることが多い傾向にあります。先輩としての立場ではあまり問題なかったのですが、上司という立場になってからは、それが「業務指示」として受け取られてしまったと気づくこともありました。部下が委縮してしまうと、相談事が上がってこなくなり、仕事がうまくいかなくなってしまいます。そこで今は、相手に合わせた関わり方を意識し、すぐに答えを出すのではなく、一緒に考える姿勢を大切にしています。試行錯誤の毎日ではありますが、その分確実に見える景色が変わってきていると感じています。
この仕事の面白さは、そうした難しさの中にあります。多様なメンバーとともに成果を出すために、どう仕組みを作るかを考える。ゴールから逆算して道筋を描き、試していくプロセスは、まるでゲームの攻略のようで、とてもやりがいがあります。試行錯誤というのは手当たり次第に何かを試せばいいものではなく、状況に対して最もよさそうな対処法を選ぶことの繰り返しです。いつも正解を引けるとは限りませんが、次はこうしてみよう、と考えることが面白さにつながります。そういった観点で、やはりキャリアも仕事も「自分で選ぶ」ことによって、より面白く、より魅力的になっていくのではないかと思います。
「やってみる」で身につけたスキルを武器に、自部門からBPO全体へ効率化を拡げてい
短期的には、現在の部門の仕組みをさらに進化させていきたいと考えています。たとえば、入社手続きの完全デジタル化など、まだまだ改善できる余地は多くあります。私が関わった仕組みが、私がいなくなった後も長く現場を支え続ける状態をつくることが目標です。
将来的には、それを部門にとどめず、BPO全体へと広げていけたらと思っています。これまでさまざまな領域の採用に関わってきた経験を活かし、より広い視点での業務改善に挑戦していきたいです。ロジカル思考と、ITリテラシーと、採用経験と、マネジメントスキル。キャリアを通して身につけてきたものを余さず活用して、「仕組みで組織を変える」ことに、これからも本気で向き合っていきたいと考えています。
トランスコスモスには、社内公募や産休育休、時短勤務制度など、自分でキャリアを選べる環境があります。その環境を活かせるかどうかは、自分次第です。私自身、やりたいと思うことを選びながら、困難そうに見えても「まずやってみる」という姿勢で挑戦を重ねてきました。これから応募される方には、ぜひ自分の「やりたい」という気持ちを大切にしてほしいです。面接は評価の場であると同時に、自分の可能性や会社の可能性を確かめる場でもあります。
子育てかキャリアか、というのは決して二者択一ではありません。私のように家族の協力と理解を得つつ、フルタイム勤務で子育てをしながら管理職を目指すケースもあれば、時短勤務で業務量を調節しつつ、やりたい仕事や自分の課題に取り組んでいらっしゃる方もいます。どんな道を進むとしても、自分の意思で選び、発信していくことが、自分らしいキャリアにつながると信じています。
