さまざまな部門を渡った先に、見つけた船
私は入社後、大阪の事業所に配属され、約3年間業務に従事しました。その後、お客様の事情や会社の組織再編の流れの中で、熊本の拠点へ異動し、IT系のヘルプデスク業務を担当することになります。
当時の業務は、入社時に希望していた職種とは異なるものでしたが、「まずは経験してみよう」という気持ちで取り組んでいました。その後、さらに札幌への異動の打診がありましたが、自分のキャリアを見つめ直し、相談を重ねた結果、大阪のバックオフィス業務を行う拠点へ異動することになりました。大手飲料メーカーの案件を取り扱う事業所で、PowerPointを用いた居酒屋メニューの作成という、少しユニークな業務に3〜4年ほど携わりました。
繁忙期には、他の事業所から応援が来てくださることがよくありました。その中に偶然入社当初に働いていた事業所のマネージャーだった方がいて、IT分野で仕事がしたいと改めて相談したところ、「いい制度がある」と紹介していただきました。それが、自ら希望を出して社内での部署異動ができる、社内公募制度です。もちろん無条件ではなく、面接やこれまでの実績等も含めて合否判断があるのですが、「坪さんなら大丈夫」と背中を押していただきました。
もともとネットワークやコンピューターに興味があったことに加え、サービス提供側として働く中で、裏側でそれらを支えるインフラの重要性を経験の中で実感していました。まさに渡りに船だと感じて応募してみたところ無事合格し、希望の部署への異動が適いました。
ITインフラのプロとして、会社の動脈を機能させる仕事
現在は、関西エリアの各BPOセンターにおけるITインフラ業務を担当しています。具体的には、事業所で使用する数十~数百台規模のPCが業務で使用できるよう設定したり、ネットワークの構築・管理、不具合対応などを行ったりしています。業務開始前の環境整備から、運用中のトラブル対応、終了後の端末設定まで、センター全体の業務が円滑に進むよう支える役割です。
広い事業領域を持つトランスコスモスBPOならではの特徴として、センターごとに業務内容や環境が異なるため、対応も一様ではありません。外部ネットワークと接続する業務ではセキュリティや安定運用が重要となり、場合によっては常駐して対応する必要もあります。一方で、内部完結型の業務では、ネットワークやサーバーの構築から運用までを一貫して担うこともあります。さらに、お客様のネットワークを利用する案件では、システム面はお客様側に任せつつ、PCのセットアップなど周辺業務を担当します。
元々やりたいと思っていた仕事で、ある程度イメージもできていたのでギャップはさほどなく、スムーズに仕事に馴染んでいけたと思います。ただ、拠点ごとのルールや運用方法の違いについての勉強は必要だったので、最初の1~2年ほどは現場で実務を学びながら理解を深めていきました。その後、先輩社員の退職に伴い、マネージャーとしてチームを率いる立場となりました。現在は、2名のメンバーとともに業務を進めています。
一番のモチベーションはやはり、自分の知識や技術を活かして、やりたかった仕事に取り組めていることです。また、サービス部門時代に培ったコミュニケーション力も大きく活きています。熊本の拠点にいた頃はコールセンター対応の経験で、お客様や現場の要望に対して、単に「できません」と伝えるのではなく、「こうすればできます」までお伝えする姿勢が身につきました。複数の部門を経験したことで、それぞれの立場を理解したことも、今の業務にも活きていると感じています。
安定運用のコツは一手、二手先を見て動ける環境作り
私が仕事を進めるうえで大切にしているのは、「問題が顕在化する前に手を打つこと」です。そのためには、関係部署との日常的なコミュニケーションが欠かせません。たとえば、1か月先に予定されている新規業務の情報を早めに共有していただければ、余裕をもって環境準備ができますが、直前に依頼されると対応が難しくなるケースもあります。そうした背景があるため、日頃から「何かあれば早めに共有してほしい」と伝えることを意識しています。
一方で、自ら提案することも重要です。実際に、ある拠点でファイルサーバーの導入が必要になった際、担当者の負荷状況を見て、自分が対応した方がよいのではないかと気づき、上長に提案したことがあります。その結果、出張で対応することになり、スムーズに導入を進めることができました。このように、主体的に動くことでトラブルを未然に防ぎ、安定した運用につなげています。
とはいえ何もかも上手くいくわけではなく、業務の中で難しさを感じる場面もあります。最近では営業担当に依頼されてお客様との打ち合わせに同席する機会が増え、要望とコストのバランスを取る場面に立ち会うことが多くなりました。お客様の期待に応えたい一方で、実装には相応のコストが発生するため、双方の納得感を得る調整は簡単ではありません。それでも、「どこまでなら実現できるか」を常に考え、代替案を提示しながら最適な解決策を提案することを心がけています。
この仕事の魅力は、案件ごとに異なる要件に向き合いながら、新しい知識や技術に触れ続けられる点にあります。IT分野は変化が激しく、継続的な学習が不可欠ですが、それを実務の中で経験できることは大きなやりがいです。責任のある業務を任される中で、自身のスキル向上とキャリアアップの両立が実現できていると感じています。
キャリアも運用も、長い目で見て育てていく
今後の目標としては、現在の現場業務に関わり続けながら、担当領域をさらに広げていきたいです。現時点では関西エリアを中心に担当していますが、将来的には他エリアも含めてより広い範囲を担い、最終的には課長職を目指したいと考えています。また、スペシャリストとしてのキャリアにも関心があります。今後さらに知識とスキルを高めていき、将来的にはその道にも挑戦できたらと考えています。
トランスコスモスで働く魅力は、大企業としての安定した基盤のもとで、コンプライアンスを堅実に守りながら実践的な価値提供を行っている点にあると感じています。単にシステムや製品を導入するだけでなく、お客様の現場に入り込み、実際に運用できる形まで支援している点は大きな特徴です。インフラ領域においても、運用まで見据えた対応を行うことで、長期的な信頼関係を築いています。機械だけに任せられない、困難な課題に対応することもありますが、そういった対応ができることが自社の価値に繋がっていると感じています。
自分の思い描くキャリアを形作るためには、自分のやりたいことを主体的に発信することも重要です。自分の天職に出会うまでに紆余曲折を経ることもあるかもしれません。しかし、その経験は意外な形で未来の仕事に活きてくるものだと、私自身実感しています。社内公募制度のように、チャレンジの機会が用意されている環境だからこそ、諦めずキャリアの可能性を拡げてみてください。IT分野は日々進化していますが、その変化を楽しみながら学び続けられる方にとっては、大きな成長の機会に満ちたフィールドだと思います。
