充実した学生生活と、総合商社をめざした就職活動の軸
大学生活を振り返ると、サークル活動、アルバイト、そして趣味と、本当に充実した日々を過ごしていました。中高6年間打ち込んでいた陸上競技から引退し、大学では心機一転してゴルフサークルに入部しました。そこで私がとくに力を入れたのが新入生勧誘活動です。例年5名程度しか入らないサークルでしたが、40名近い新入生を獲得することができました。ゴルフサークルに新入生が集まらない理由を分析したところ、認知度の低さとイニシャル・ランニングコストの高さという課題が見えてきました。そこで、他大学へ積極的にビラ配りに出向き、SNSも駆使して認知度向上に努めました。また、サークル会員にはプロのゴルフ試合のお手伝いアルバイトでまとまった資金を得る機会があることや、地域の中古ゴルフクラブショップを紹介することで、コスト面の不安を解消できることをアピールしました。
アルバイトも複数掛け持ちしていました。3回生までは高級串焼き屋、個人指導塾、ゴルフ練習場の受付・球拾い、友人が起業したオンライン家庭教師塾の4種類を経験し、4回生からは実家通学になったため、国際特許事務所の技術職、サウナ屋、ラウンジのボーイなど、環境に合わせて新しいアルバイトにも挑戦しました。趣味もゴルフ、サウナ、サイクリング、そして麻婆豆腐作りと多岐にわたり、幅広い好奇心を満たす時間を大切にしていました。
就職活動では、物理工学科機械システム学コースで学んだことを活かし、機械やエネルギーの分野で仕事をしたいと考えていました。そして、私の幅広い好奇心やゼネラリスト志向、関係者と最後まで一緒に伴走したいという特性を踏まえ、総合商社業界で重工系・資源系ビジネスに携わりたいという軸を定めました。一つのことを極めるスペシャリストよりも、さまざまなことに興味を持つゼネラリストが自分には合っていると感じていましたし、個別指導塾やオンライン家庭教師で生徒を合格まで、そしてその後まで伴走した経験から、他人奉仕の気持ちを持って最後まで面倒を見ることが当たり前だと考えていました。もし就職活動がうまくいかなければ大学院進学も視野に入れながら、自分の軸に合った企業を真剣に探していました。
現場を重視する文化と200回の訪問から始まった成長の日々
2024年4月、私は電力関係の部署に配属されました。再生可能エネルギーと機械設備の両輪で顧客のカーボンニュートラルを推進する部署です。私が担当することになったのは機械設備でCNをめざすチームで、原動力設備である電気・エアー・水・熱・ガスといった設備から、環境設備、太陽光発電、蓄電池、水電解設備まで、幅広い範囲を見ることになりました。一部ではサーキュラーエコノミーとの協業案件も担当しています。
正直に言うと、配属当初は不安でいっぱいでした。学ぶべき機械知識、業界知識があまりにも多く、キャッチアップが本当に大変だったのです。毎日が新しい専門用語との格闘で、自分の知識の浅さを痛感する日々でした。
入社前から、この会社は現場を大切にしていると聞いていました。しかし実際に働き始めて感じたのは、いい意味でのギャップです。現場に行く回数が想像以上に多かったのです。2025年を振り返ってみると、私と後輩を合わせて200回以上も現場を訪れていました。この数字には自分でも驚きました。
新入社員研修を経て実務に入ってからは、机上の知識だけでは決して理解できない、現場の生の声や課題に数多く触れることができました。顧客の工場を訪問し、実際の設備を目にし、現場の担当者と対話を重ねる中で、徐々に自分の中に実践的な知識が積み上がっていくのを感じました。最初は不安ばかりでしたが、この現場主義の文化が、私を着実に成長させてくれたのです。
顧客の脱炭素化を支え、現場から学び続ける日々
現在の仕事は、顧客の工場におけるカーボンニュートラル推進を支援することです。具体的には、原動力設備の保全や更新をはじめ、自家発電太陽光、定置型蓄電池、水電解といった再生可能エネルギー関連設備の導入を担当しています。さらに、廃棄物低減によるサーキュラーエコノミーの実現に向けて、環境設備の導入も手がけています。部署全体のミッションは、顧客のカーボンニュートラル促進であり、機械とエネルギーのシナジーを生み出していくことが求められています。
とくに印象に残っているのは、車載バッテリーの梱包材や試験用モデルカーの廃材など、大量に発生する発泡スチロールを減容し、水平リサイクルできる有価物に変える設備を導入したプロジェクトです。この取り組みによって、輸送効率が上昇し、焼却処分が減少することで二酸化炭素排出量の削減に大きく寄与しました。自らの業務によって目に見える形でカーボンニュートラルへの貢献が達成されていることがわかるとき、この仕事の大きなやりがいを感じます。顧客に原動力設備や環境設備を種々導入し、具体的な成果として環境負荷低減を実現できることは、何にも代えがたい喜びです。
一方で、配属されてからのキャッチアップや情報収集には苦労しました。新しい環境で必要な知識や情報を素早く習得することは容易ではありませんでした。この困難を乗り越えるために、積極的に現場に出向き、顧客や仕入先など関係者とよく会話することを心がけました。現場の一次情報が最も大事で正確、そして速いということを実感し、今では積極的に情報を入手するようになりました。また、新入社員の育成のOJTリーダーを務める機会もいただき、自分自身の成長を実感しています。
学生時代と比べて大きく成長したと感じるのは、相手目線の徹底による前広な業務遂行ができるようになったことです。顧客のニーズを深く理解し、先回りして準備を進めることで、よりスムーズに価値を提供できるようになりました。
CNからGreen Transformationへ、トータルソリューションを提供できる人材への挑戦
現在、私は電力の目線でカーボンニュートラル、いわゆるCNを担当しています。日々の業務の中で、エネルギー業界における脱炭素化の重要性を肌で感じながら、お客さまに最適な提案を届けることにやりがいを感じています。ただ、CNの世界は電力だけで完結するものではありません。短期的な目標として、燃料の目線でもCNを担当し、CNのトータルソリューションを提案できる人材になることをめざしています。電力と燃料、両方の視点を持つことで、お客さまにより包括的で実効性の高い提案ができると考えているのです。
そして中長期的には、さらに視野を広げてGX(Green Transformation)人材になりたいと考えています。CNとサーキュラーエコノミー、つまりCEは切っても切り離せない関係にあります。CNのトータルソリューション提案ができるようになれば、次はCEにも精通し、グリーントランスフォーメーション全体を見渡せる人材として価値を提供していきたいのです。
これから当社にジョインしていただきたいのは、やる気があり継続して努力できる方、そしてさまざまな人と信頼関係を構築していける方です。当社で活躍するためには、積極的にステークホルダーとコミュニケーションを取り、社内外の関係者と種々調整しまとめあげていく力が求められます。そして何より、変化や挑戦を恐れない精神が必要です。
当社の最大の魅力は、良い意味でおせっかいな人が多く、気にかけてくれる人が多いアットホームな雰囲気にあります。風通しも良く、若手でも意見を言いやすい環境が整っています。また、現場を大切にする文化が根付いており、顧客目線を徹底しているため、ステークホルダーに頼られる存在として信頼を得ています。このような環境だからこそ、私も安心して新しい挑戦ができていますし、皆さんにもきっと成長できる場を提供できると確信しています。

