就職活動でどんな業界がいいか、どんな仕事がいいかと検討する上で、自分の好きなものに関わる仕事はどうだろうか?と考えた方も多いのではないでしょうか?一方で、好きなことを仕事に対してネガティブな意見を聞いたことがある方もいるかもしれません。
確かに、好きなことを仕事にすることの難しさもあるでしょう。しかし、好きなことに関わりたいという強い気持ちで就職活動や転職活動を行い、キャリアを充実させている方々もたくさんいます。
本記事では、好きなことを仕事にした方々のエピソードをご紹介していきます。好きなことを仕事にしてみたいと考えている方は、そのキャリアの歩み方やマインドをヒントにしてみてはいかがでしょうか?
好きなことを仕事にするメリットとは?
好きなことを仕事にすると、どのようなプラスの効果があるのでしょうか?例として次のようなものが考えられます。
・モチベーションの維持や充実感を得られる
仕事でも好きなことに関わっていられるという気持ちから、仕事に対するやる気が生まれたり、大変なことがあっても乗り越えられ、結果的に仕事に対する充実感を得られたりすることもあるでしょう。
・愛好者だからこその視点を持つことができる
仕事として携わる上では、あらゆる視点が必要になりますが、好きなことだからこそ、ファンとしての視点やこだわりを持ってもっとよりよいサービス、製品にしていきたいという想いも生まれ、新たなアイデアが生まれることもあるでしょう。
・成長意欲の促進
よりよいサービス、製品、好きなものにまつわる市場をよりよくしていく上では、好きな気持ちだけではなく、自己研鑽や市場やトレンドの動向などの情報を得ることも必要です。そうしたことから、成長を促進する要因となることも考えられます。
好きなことを仕事にする懸念点
好きなことに携わることで、仕事に対する活力や成長意欲が生まれる一方で、好きなことを仕事にすることには、どのような懸念点があるのでしょうか?
・義務化されたり、責任を負ったりすることで負担に感じる可能性がある
趣味として好きな時間に好きなだけ没頭することとは異なり、仕事となればどんなときにも関わる必要があります。また、責任なども発生するため、義務感が出てモチベーションが下がってしまうリスクもあります。
・需要やトレンドの変化が大きい可能性
好きなことや好きなものの対象にもよりますが、世の中の需要が減ってしまうことでビジネスとして継続できなくなるケースや、世の中のトレンドに合わせて変化していく可能性もあります。
・ライフバランスや収入のバランスが取れない可能性がある
好きなことを追求する上で、ライフスタイルを変える必要があったり、希望の収入が叶わなかったりという可能性も考えられます。
メリットも懸念点も自分次第で変えられる部分も大きくあります。しかし、あらかじめこうしたメリットや懸念を知っておくことで、本当に好きなことを仕事にするかどうかの判断軸になるのではないでしょうか。
好きなことを仕事にした人々のエピソード
好きなことを仕事にすることによって、良い効果もあれば、懸念点も考えられます。しかし、好きなものごとへの興味や熱量と仕事への熱量を掛け合わせ、相乗効果を生みながら仕事に励んでいる方々も多数いらっしゃいます。ここからは、好きなことを仕事にした方々のストーリーをご紹介します。
※ 掲載内容は記事公開当時の内容です
▶︎THECOO株式会社
事業内容:Fanicon事業部のカスタマーサクセスチーム
・仕事内容:一般ユーザー向けのファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」の提供を行う「Fanicon事業」、クライアント企業向けにインフルエンサーを用いたマーケティング施策支援やオンライン広告コンサルティングを行う「法人セールス事業」
中根さん 「もともと音楽やスポーツなどエンタメが大好きなので、マスコミに入りたかったんです。誰かに楽しんでもらえたり、夢を与えたりできるものを作れたら最高だなと。しかし就職活動がうまく行かず……。
そんな気持ちのまま銀行員として働いていましたが、やっぱり心のどこかで納得できていませんでした。仕事への意欲は上がらず、資格の勉強の意欲も湧かず、指示されたことをこなすだけの日々を悶々と過ごしてきました。
しだいに平日は本当の自分を押し殺して銀行員を演じ、土日に遊ぶために働いていることに気がついてしまったんです。同時に休日にライブを観に行っても何故か“悔しさ”を感じることが増えてきました」(中略)中根さん 「好きなことを仕事にできたことで、前職時代よりエンタメについて勉強しないと!という気持ちが強くなり、ライブに通う頻度は増えたかもしれません。エンタメ業界では、流行りやトレンドになり得るものは現場に落ちていることが多いので、常に享受しておかないと新しいものを発見できません」
→ストーリー:未経験からエンタメ業界に飛び込んだオタク・中根の挑戦
▶︎株式会社ウェルカム
事業内容:小売及び飲食業を通したライフスタイル事業、輸入食品および加工食品等の製造・販売、カフェの運営
・仕事内容:DEAN & DELUCAで、東京音楽大学 中目黒・代官山キャンパス店のマネージャーを務める
阿部さん 「飲食系の企業を5社、食品メーカーを2社ほどエントリーしました。食べることが、人よりも好きな自信があったんです。振り返ってみると、中学生くらいまでは全然食べないほうだったのですが、高校、大学と自分の行動範囲が広くなっていくにつれて、飲食店をリサーチして実際に食べに出かけて、というのを繰り返していたことに気づきました。
友達は炭水化物を控える子も多くいたのですが、私はあまり気にすることなく、美味しいものは食べたい!と思うタイプだったので、『人よりも食に興味がある』んだろうな、と感じていましたね」自身を見つめ直した阿部は、“やりたいこと”と“好きなこと”を軸に企業を探し始め、ウェルカムグループと出会います。
→ストーリー:大切にしたのは“やりたいこと”と“すきなこと”──コロナ禍の入社でも揺るがない想い
▶︎株式会社かんぽ生命保険
事業内容:生命保険業
・仕事内容:デジタルサービス推進部の分析ラインでデータ分析業務に携わる
京都大学医学部で基礎研究を行った後、同大学院で、がんなどの病気を可視化する診断装置の開発研究に没頭したという庭本さん。大学の同期が医師や研究者という職業を選択する中、「好きなことを仕事にしたい」という想いから生命保険業界へ進むことに。
庭本さん 「私の大学時代の専攻は、“医学”という特に専門性が高い分野だったこともあり、就職活動においては、自身の専攻分野を活かせる会社を探していました。医師や研究者などに進む学生が多いですが、私は、父親がファイナンシャルプランナーをしていたこともあり、小学生のころから貯金や将来のお金の使い方について考えるのが好きでした。
なので、自分の好きな金融に関する仕事にも携わることはできないかと思っていたんです。その結果、医学と金融の両方に携われる生命保険業界にたどりつきました」
→ストーリー:医学×金融×データサイエンス。型にはまらないアクチュアリーとしての新たな挑戦
▶︎株式会社コメ兵
事業内容:中古品・新品の宝石・貴金属、時計、バッグ、衣料、きもの、カメラ、楽器などの仕入・販売
・仕事内容:KOMEHYO買取センターアスピア明石 店長
しかし、転職したリフォーム会社では新たに学ぶことが多くありながらも、お客様とのコミュニケーションが電話中心であったため、どこか物足りなさを感じていました。また、あまり服装に気を遣わない仕事環境に身を置いたことで、自分自身のファッションへの熱意も再認識したのです。
中村さん 「好きなことを仕事にするのが、私の人生の信条です。一旦違う業界で働いてみたことで、やはり熱意を持ちながら取り組める仕事はファッション関係なのだと気づきました」
→ストーリー:もう一度リユース業界で働きたい──他業種を経験して、自分の目指す道を再確認
▶︎小学館集英社プロダクション
事業内容:メディア事業、エデュケーション事業
・仕事内容:「小学館アカデミー保育園」の運営をはじめとする総合保育事業部の責任者を務める
小林さん 「周りが小さい子たちばかりだったので、なんの違和感もなくいつも面倒を見ていました。早い段階から子どもが好きだと自覚していたので、大学時代は学習塾で 4年間アルバイトしていました。子どもたちとかかわる(好きな)ことでお金を稼げるなんてラッキー!と感じていました」(中略)
小林さん 「旅行が好きだから旅行会社、から揚げが好きだから揚げ粉の(製粉)会社、アイスが好きだからアイスクリームの会社(笑)。そして、子どもが好きだから ShoProを受けました。就職氷河期でしたので、全部ダメならバイト先にそのまま入ろうと思っていました。幸いにも、最初に内定が出た ShoProに入社して現在に至ります」
これまで小林が歩んできた道を照らしていたのは、「子どもとかかわることが好き」という純粋な想いでした。
→ストーリー:子どもたちの“生きる力”を育むShoProの保育事業の矜持
▶︎株式会社大丸松坂屋百貨店
事業内容:百貨店業
・仕事内容:大丸札幌店 営業1部 戦略・改装スタッフ
綱島さん 「大学時代は金融系企業に興味があって、面接を受けて内定をいただいた会社もありました。ですが、『本当に好きなものはなんだ』と考えたときに、自分が好きな服や雑貨に関わる仕事がしたいと思ったんです。それができるのは小売・百貨店だと思い、松坂屋に入社を決めました」
→ストーリー:11年目のチャレンジで得た喜び。札幌から百貨店の「未来の売り場」を作り出す
▶︎日清丸紅飼料株式会社
事業内容:畜産飼料事業、水産飼料事業
・仕事内容:東日本水産営業部の営業課に所属し、銀鮭の生産サポートや、淡水魚種向け飼料の販売を担う
尾川さん 「好きなものが仕事へとつながっていく──。そんなふうに私を今の仕事へと導いたのは、水の世界を生きる“魚”でした。
もともと生き物に興味津々だった私は、親に連れられてキャンプにもよく行くなど、自然と接する時間が多い幼少期を過ごしました。そして自然の中でもとくに好きだったのが海。海にもぐることも、魚を捕まえることも食べることもどれもが、好きでした。
その後就職活動で志望していたのは、水産の養殖関係の仕事。仕事の体験をするため、鰻やブリを扱う水産業者さんの会社へインターンシップにも行きました。実は、日清丸紅飼料に出会ったのは、そのインターン先でした」
→ストーリー:飼料を通じ、好きな“魚”に携わる──生産者のそばで養殖事業を支える日々
▶︎株式会社ポニーキャニオン
事業内容:音楽、教養、文芸、スポーツ、映画、娯楽など各種オーディオ・ビジュアルコンテンツ、及び書籍の企画、制作、販売、映画配給、イベントの企画制作、地方創生事業
・仕事内容:アニメプロデュース3部で、アニメ作品や声優アーティストの宣伝を担当
北川にとってポニーキャニオンは3社目。大学卒業後、最初に入社したのはグッズ制作会社でした。
北川さん 「幼いころから本や漫画を読むのが好きで、アニメや映画、舞台や歌舞伎なんかもたくさん観るようになり“ストーリーのあるもの”に惹かれて大学で日本文学を学びました。就職活動のときには出版社を志望したものの、ご縁をいただいたのがライブグッズやアニメグッズ、アパレルのノベルティグッズを作るグッズ制作会社だったんです。
その仕事をしていくうちに、そこまで詳しくなかったアニメ業界への興味、もっとアニメに特化したグッズの企画・制作に携わりたいという気持ちが強まってアニメグッズ専門の会社に転職しました」
→ストーリー:夢ある物語をより多くの人へ アニメを愛するプロモーターの発想と挑戦
▶︎本田技研工業株式会社
事業内容:二輪、四輪、汎用製品の製造・販売事業以外にも、ロボットや航空機などの新規事業
・仕事内容:二輪の地域推進課でグループリーダーを務める
石堂さん 「高校生のときにバイクを買ったんですが、友人の影響もあってすごく好きになったんです。スピードや重力を感じるところに惹かれて、好きなことを仕事にしたいと考えHondaに入社しました」
→ストーリー:駐在で多くを学び、未来が見えた。フィリピンでの経験を糧にグローバルで貢献する社員
「好き」という熱い想いを軸に仕事を選択し、キャリアを歩んでいる方々の事例をご紹介してきました。好きなことを仕事にしてみたいと考えている方は、就職活動のヒントにしてみてはいかがでしょうか?
