内気だった幼少期──本音を話して対立するのが怖かった

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▲大学時代、友人と卒業旅行の際に撮った一枚

ファッション業界で働く両親のもとに生まれた阿部。幼少期から中学校の終わりまで、内気な性格だったと話します。

阿部 「今では考えられないほど、おもしろいくらいに内気でした(笑)。いつもみんなと一緒がいい、目立ちたくない、と思うタイプでしたね。中学入学と同時に小学校の友達とは離れ離れになって、徐々に自分を出せるようになっていきました。もともとの性格はどちらかというと頑固で、わがままなタイプ。そんな私でも仲良くなれる友達ができたことと、中高一貫の学校だったので、長く付き合ううちに自分の意思を友達に伝えられるようになっていきました」

みんなと一緒にいてもワイワイするようなタイプではなかったという彼女。今の性格を作っていったのは中学・高校時代の友人たちだったと言います。

阿部 「自分の意見を言って、嫌われるのが怖かったんですよね。だから多数派に属していたいと思っていたんだと思います。そんな私といつも一緒に遊んでくれた友人には感謝しています」

大学時代に大手コーヒーチェーン店でアルバイトをしていた阿部。ここで、カフェで働く楽しさとチームの大切さを学んでいきます。

阿部 「大学受験中は、カフェで勉強していました。塾には通っていましたが、1人で勉強できないタイプで。誰かの話し声が聞こえる環境の方が集中できたんです。そこで勉強していたときに働いているスタッフさんがとても楽しそうでキラキラして見えたので、大学に入ったら必ずここでアルバイトしようと思っていました。

大学入学から卒業までの4年間、ずっとそのカフェで働いていました。カフェの上にはビジネスホテル、下にはスーパーがある立地だったのもあり、幅広い年齢層のお客様が来店されていました。働くメンバーも年齢層がバラバラで、家族のような雰囲気のチームでしたね。私は一番年下だったので、メンバーに可愛がってもらいながら楽しく働くことができていました」

“やりたいこと”と“すきなこと”を両方大切に。温かい雰囲気に心動かされた就職活動

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▲2021年9月、渋谷ストリームのイベントにて同期、尊敬する戸塚と

学生時代はアルバイトに力を入れてきた阿部でしたが、就職活動のタイミングになり将来のことを考えるようになっていました。

阿部 「とくに軸などを決めないまま、就職活動のタイミングを迎えました(笑)。ただ、自分がやりたいことじゃないと働き続けられないだろうな、とは思っていました」

アルバイトを決めるときと同様に、進路を決めるときにもやりたいことを突き詰めることを大切にしていたと言う阿部。就職活動でも自分の“やりたいこと”をまずは考えたと言います。

阿部 「飲食系の企業を5社、食品メーカーを2社ほどエントリーしました。食べることが、人よりも好きな自信があったんです。振り返ってみると、中学生くらいまでは全然食べないほうだったのですが、高校、大学と自分の行動範囲が広くなっていくにつれて、飲食店をリサーチして実際に食べに出かけて、というのを繰り返していたことに気づきました。友達は炭水化物を控える子も多くいたのですが、私はあまり気にすることなく、美味しいものは食べたい!と思うタイプだったので、『人よりも食に興味がある』んだろうな、と感じていましたね」

自身を見つめ直した阿部は、“やりたいこと”と“好きなこと”を軸に企業を探し始め、ウェルカムグループと出会います。

阿部 「DEAN & DELUCAは家族も利用していたので、馴染み深いブランドでもありました。企業を見ていくうちに、デザインのブランドも運営していることを知って、私の好きなブランドも多数運営していることに驚きました。お洒落な会社で、説明会に行くまでは不安もありましたが、実際に説明会を受けて、印象がガラッと変わりましたね。

今までエントリーして受けていた企業は、いわゆる“就活スタイル”で説明会を受け、全体的に固い印象がありました。ウェルカムは、働いているヒトも、説明会に来ている学生も温かい印象を受けたんです。説明会に登壇された人事のメンバーもとてもフレンドリーで、見せかけではなくその仕事を好きでやっているような感じがしました」

説明会から選考まで、順調に進み、阿部はウェルカムに入社する意思を固めました。

コロナ禍での入社──キャリアが見えない不安よりもその先の配属が楽しみだった

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▲2022年、異動の際に同期、尊敬するマネージャー石川と

2020年4月の入社を控えていた阿部でしたが、その時期に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が東京で猛威を奮い始めていました。

阿部 「2020年1月下旬から、新型コロナウイルス感染症が大流行し出したんですよね。周りでは内定取り消しなども起こっていましたが、ウェルカムでは人事のメンバーを中心に連絡を取ってくれていました。今までの先輩新卒メンバーの方々は、4月に入社し1週間ほどの研修を受けた後、仮配属として店舗に3カ月間OJTが行われるような流れでしたが、私のときは週3回オンラインで研修があり、5月の半ばに一度集まって研修、そして6月から店舗に配属、という流れに変わりました。そんな状況でもしっかりと時間を取ってもらえたと思います」

2020年度はウェルカムグループ始まって以来初のオンライン入社式、そしてオンライン配属式。阿部はとてもポジティブに受け入れていました。

阿部 「オンラインの研修は、今まで行っていた研修にプラスして、DEAN & DELUCA で扱っている調味料が自宅に届くので、それらを使用して料理を作りシェアしあったり、届いたコーヒーの粉でドリップの練習をしたりするんです。同じ場所にはいないものの、特別感があって、同じモノを使ってそれぞれの色を出して、毎回とても楽しかったですし、6月から店舗に立つことを心待ちにしていました」

そして2020年6月。阿部はDEAN & DELUCA CAFE 渋谷ストリーム店への配属が決まります。ここで新たなスタートを切った彼女は壁にぶつかりながらも、着実に成長しながら成果につなげていきます。

阿部 「ここで、社会人になってはじめての上司、そして最も尊敬しているヒトの1人に出会いました。渋谷ストリーム店マネージャーの石川 敦さんです。私が働く上で一番大切にしている価値観は、WELCOME SHIPS(行動指針)にもある“理由があること”です。石川は店舗に立つ私に、『どうしてこの場所に、この商品が置いてあると思う?』『なぜこの仕事はこの順番でやった方がいいと思う?』と直接やり方を教えるのではなく、まずは私自身に考えさせてから『すべての物事には理由があるんだよ』と丁寧に指導をしてくれました。

学生時代は理由を考えずに楽しくアルバイトをしていましたが、理由を考えながら働くことで仕事がさらにおもしろくなっていったんです。

理由があると業務を覚えやすかったり、その仕事をやる意味を自分で見つけ出せたりします。実は、煩わしくなったこともありましたが、現在自分がマネジメントする立場になって、アルバイトメンバーに何かを教えていくときも意識しています。

おかげで、アルバイトのみんなも働きがいを持って働いてくれている実感がありますね」

楽しく働けている秘訣は、尊敬できるヒトの存在があるから

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▲現在の阿部

新卒社員メンバーとしてジョインし、1年が過ぎた2021年7月。DEAN & DELUCA CAFE 東京音楽大学 中目黒・代官山キャンパス店に移動するタイミングと同時に、リーダーに昇格するという転機が訪れました。

阿部 「入社して1年ほどで昇格できるとは思っていなかったので、話をもらったときは驚きましたね。認めてもらえたことが自信にもつながりましたし、任せてもらえたからには責任感を持ってやりたいと感じました。異動先のマネージャーから引き継ぎを受け、アルバイトとの関係性を学んだり、リーダーとしての業務をインプットしたり。

上手くやっていけるか不安でしたが、石川さんも渋谷ストリーム店のマネージャーとの兼務で異動先のマネージャーとして立ってくれたほか、最も尊敬しているヒトのもう1人である東日本カフェエリア統括の戸塚 直美さんにもいつもサポートしてもらえたので店舗に立つことができました」

そして、リーダーとして着実に成果を出し続けた阿部は、2022年7月にマネージャーとして昇格します。

阿部 「ここまで2年半ほどウェルカムで働き続けていますが、仕事が大好きだな、と思います。自分が挑戦したいことに声を上げると、それをかなえようと一緒に力を貸してくれる上司が多く、今のチームも家族のような関係性です。こんなふうになんでも言えたり、なんでも聞ける関係性になれるなんて思っていませんでしたし、会社ってもっと硬いものだと思っていました。

しかし、統括である戸塚さんは忙しい合間を縫って店舗を訪れては、私の考えを本音のところから汲み取ってサポートしてくれます。小さいことでも、嫌な顔ひとつ見せず、全員に温かく教えてくれます。マネジメントについて悩んだときも、とことん付き合ってくれたり、道標のようなものを示してくれたりするので、私自身心から楽しく働けているんです」

入社当初は、自身の楽しさや仕事のやりがいを探しながら働いていたと言う阿部。マネジメントする立場になって、メンバーが楽しそうに働いている瞬間や新しく伝えたことを身につけているのを見られたときに、“この仕事をしていて良かったな”と心から感じると語ります。

働き始めて2年半の阿部は、これからも積極的に挑戦したいことがたくさんあると言います。

阿部 「マネージャーになって半年弱。数字の部分を学んでいる最中ですが、精度が低いので、一つひとつの仕事の精度を上げて、売り上げも上げられるヒトになりたいですし、現在は社員が私1人なので社員メンバーのマネジメントもやってみたいですね。私にやらせてもらえることがあるなら、なんでもチャレンジしてきたいと思います」

これからの活躍に期待を膨らませる阿部には目標があります。

阿部 「理想の人物像は、石川さんと戸塚さんです。石川さんはずっとマネージャーとしていくつもの店舗を見ていましたが、私が実際にマネージャーになってやっとその業務の大変さがわかりました。でも、忙しそうな素振りはまったく見せないんです。プライベートも両立できていることがすごいなあと思いますね。

戸塚さんには本当によく面倒を見てもらっています。いつ連絡してもすぐに返事が来て対応してくれるので、スケジュールもパンパンなのに頼りたくなってしまうんです。よく、戸塚さんって何人いるんだろうと考えるときがありますね(笑)。わたしもそんな2人のようなヒトになりたいです」

コロナ禍という日本中が大きく変わったタイミングすら、ポジティブに変換できる阿部の挑戦はまだまだ続いていきます。