経営基盤を支え、持続的成長を実現する──チーム一丸で取り組む経理の現場
2024年にキャリア採用で入社し、経理部に配属された鈴木。同部は、社内向け業務を主とする会計一課、社外向け業務を主とする会計二課、資金業務課の3つに分かれている。
「私は会計二課に所属し、制度会計および税務関連の業務を主に担当しています。具体的には、決算における法律や制度に則った財務諸表の作成、会計監査人による監査の対応、そして税務申告や税務調査への対応などにも携わっています」
経理部は単なる資金管理にとどまらない役割を担っている。鈴木は経理部のミッションについてこう考えている。
「経理部は会社の経営基盤を支え、持続的な成長を支える重要な役割を持っています。少しのミスが大きな財務上のリスクや法的問題につながる可能性があるため、正確な会計処理や経営分析、税務対応など、幅広い分野で高い専門性が求められます」
こうした経理の仕事は部署内だけで完結せず、全社的な連携が欠かせない。鈴木も各拠点と連携しながら日々の業務を進めている。
「部店担当制をとっており、私は8つほどの拠点を担当しています。各拠点から質問があれば対応し、決算時にはグループ会社とも連携をとりながら業務を進めています」
部署の垣根を越えた連携が円滑なのは、社風も影響していると鈴木は語る。
「経理部に限らず会社全体に言えることですが、物腰の柔らかい人が多く、報告・連絡・相談がしやすい雰囲気です。相談した際には親身になって対応してくれるので、とても働きやすい環境です」
そんな環境の中、鈴木は仕事において大切にしていることがある。
「基本的なことですが、仕事で大切なことは段取りだと考えています。緊急度にもよりますが、私は業務に取り掛かる前に、可能な限りの準備をして臨みます。物流業界はイレギュラーな事態が発生しやすいからこそ、事前の段取りを固めておくことで、想定外の事態にも冷静に対応することができます」
貫く「社会を豊かに」という志。挑戦の舞台は、暮らしを支える物流の世界へ
以前は行政機関に勤めていた鈴木。そのキャリアを選んだきっかけは、鈴木の祖父が千葉県で農家を営んでいたことだった。
「小さい頃から農村が身近にありましたが、高齢化の進行とともに活気を失い、地域の姿が変わっていく様子を目の当たりにしてきました。農村の基幹産業である農業を発展させ、地方を活性化させたいという想いを持つようになりました」
前職では、5年間で2つの部署を経験した。
「最初の3年間は、所管団体の経営管理や、より良い組織になるための施策検討などを行っていました。その後は食肉関連部署に異動し、国内の食肉や鶏卵の流通管理、需要供給の動向分析、価格調査分析などの業務を担当していました」
充実した日々を送る一方で、結婚を機に働き方を見直し、転職を考え始める。配偶者が静岡出身だったことから、静岡での就職を視野に入れ始めたのだ。公務員時代と同様、社会に貢献できる仕事を探していた鈴木は、鈴与の物流事業に強い関心を持った。
「鈴与の中核事業である物流は、人々の暮らしや産業活動に欠かせない社会インフラです。公共性の高い事業に携わることで、社会を豊かにできればと考えて鈴与を選びました。
また、面接官の方が親身に話を聞いてくださり、終始リラックスして話すことができました。面接を通じて社員の方々の柔らかい雰囲気や、風通しの良い社風を感じ、『ここでなら自分らしく働けそうだ』と強く思いました」
入社後は経理部への配属を希望。その背景には、公務員時代から抱いていた民間企業の経営への関心があった。
「公務員の世界しか知らなかったため、民間企業の経営に興味を持つようになりました。日頃から企業の財務情報などに触れる機会があり、数字を通じて企業活動を理解するおもしろさを感じていました。会社経営において重要な役割を担う経理部なら、経営を身近に感じながらスキルを活かせると考え志望しました」
初めて民間企業に務めることとなった鈴木。鈴与の仕事の進め方に大きな刺激を受けている。
「公務員時代は多くのステークホルダーとの調整が必要で、準備に膨大な時間がかかりました。一方、鈴与では変化に迅速に対応するため、意思決定が非常に早く、物事がスピーディーに進んでいくことに驚きました」
入念な準備と柔軟な対応力で成長──周囲の支えを力に専門性を磨く
公務員から民間企業への転職、そして未経験の経理職への挑戦。入社後決算業務という大きな仕事に携わることになった鈴木は、不安は大きかったが入念な準備で臨んだ。
「24年8月期の決算業務を前に、23年8月のデータを使って、自分が担当する財務諸表の数字の計算を何度もシミュレーションしました。上司とも相談しながら、担当業務の範囲を早めに確認し、できる限りの準備を行いました」
しかし、どれだけ準備をしても想定外の事態は起こるもの。実際の決算業務では、資料のフォーマットが変わったことで従来のやり方が通じずに戸惑いを感じた。
「ただ、事前準備を十分に行っていたことで課題を的確に把握でき、上司にも『このように対応しようと思うのですが、いかがでしょうか』と、自分の考えを持って相談できました。先輩方の協力を得て、最終的には課題を解決し、次につながる経験となりました」
この出来事について、鈴木は公務員時代の経験が活きたと振り返る。
「前職の業務は影響範囲が日本全国に及ぶため、どれだけ綿密に準備をしても、地域ごとの事情など予期しない要素が入り込みます。そのため、変化に対応する余地を残すことを意識し、十分な事前準備を行っていました。業務内容は異なりますが、前職での仕事の進め方は鈴与でも活きていると感じています」
キャリア入社してから間もない鈴木だが、着実に成長を実感していると言う。それを支えているのが、鈴与の手厚いサポート体制だ。
「経理部では入社後の早い段階で、スキルマップを作成します。税務や資金、資産といった分野ごとに、自分のレベルを上司と共に評価します。自分の得意分野や課題が明確になった上で、社内研修や外部研修の機会が提供され、実際の業務でアウトプットしていきます。
この体系的なサポートのおかげで、経理の専門知識は大きく向上したと感じています」
物流の奥深さを実感。充実した静岡生活で描く、将来のキャリアビジョン
物流業界に転職して、鈴木の中で業界のイメージは大きく変わった。
「入社前は『物を運ぶ』というシンプルなイメージを持っていましたが、実際に入社してみるとまったく異なっていました。
たとえば、鈴与の倉庫事業では、単なる保管や入出荷だけでなく、セット品加工、ラベル貼付などの付加価値をつけて出荷するという、より高度なサービスを提供しています。各分野にプロフェッショナルがいて、自分が思っていた以上に奥が深い業界だと実感しています」
静岡での生活も、鈴木にとって新鮮な発見の連続だ。
「以前は都内に住んでいましたが、静岡での暮らしに変わり生活は大きく改善されました。とくに通勤時の満員電車のストレスから解放されたことが大きな変化です。
また休日は、自然が近いため気軽にキャンプや登山を楽しめます。夏にはサーフィンもできるなど、休日の過ごし方の幅が大きく広がりました」
そんな静岡の地で描く今後のキャリアの展望を、鈴木は次のように語る。
「短期的な目標は、まず経理業務全般の知識と経験をしっかり身につけることです。経理の魅力は、会社全体のお金の流れを通じてビジネスの仕組みを理解できる点にあります。日々の業務の中で『このビジネスはどのように利益を生み出しているのか 』という答えを見つけることができ、経営の全体像を把握できるのは経理ならではのやりがいだと感じています。
将来的には、他の部署や関連会社での経験を積む際にも、経理で培った知識や視点を活かしながら、幅広い業務に貢献できるように成長したいと考えています」
こうした鈴木のキャリア形成を後押ししているのが、社員同士のつながりを育む鈴与独自の取り組みだ。
「人財採用部が定期的に『キャリア採用者フォローアップミーティング』を開催しており、そこでは入社後のギャップや会社の強み・弱みについて、入社時期が近いメンバーと意見交換ができます。これにより部署を超えたつながりが生まれ、相談しやすい心強い関係を築けるのも魅力です」
最後に、鈴与でのキャリアを考えている方へメッセージを送る。
「キャリア採用は、新卒とは異なる不安があります。とくに私のように官から民への転職や、業界・職種未経験の場合、自分の能力が通用するのか不安を感じるのは当然です。
しかし、仕事の本質は業界を問わず共通しています。コミュニケーション能力、課題解決能力、自己管理能力があれば、業務経験に関係なく、入社後の努力次第で成長できます。とくに鈴与は人財育成に力を入れているので、必要以上に不安を感じる必要はありません」
「社会を豊かにしたい」という変わらぬ想いと、公務員時代に培った能力を活かし、経理部で着実に成長を遂げている鈴木。手厚いサポート体制の下で、幅広い業務経験を積み重ねながら成長する姿は、社会インフラを支える鈴与の未来と可能性を広げていく。
※ 記載内容は2025年3月時点のものです
