多様な事業展開と安定性に魅力。「やりたいこと」を探すための選択。
学生時代は化学を専攻し、電子部品に使用される無機材料の研究に取り組んでいました。体育会水泳部に所属し、全国大会に出場するほど本格的に競技に打ち込み、最終学年では女子主将を務めました。
主将を務めた年は、私にとって大きな挑戦の一年でした。私の大学は地方大会で16連覇中の強豪校でしたが、その年は例年に比べて競技力の高い選手が少なく、さらにコロナ禍で満足に活動できないことで、水泳に対する熱量が低下した部員が多く見受けられました。連覇の死守が非常に厳しい状況だったのです。競技力を向上させるために、部員の「水泳への熱量」を高めることが求められましたが、これが本当に難しかったです。それでも、チーム全体の士気を向上させる取り組みを複数行うことで、最終的に地方大会17連覇を達成することができました。この経験を通じて、自らが行動し熱意を持って周囲に働きかける大切さを学ぶことができました。
就職活動では、多岐に渡って事業を展開する企業を中心に見ていました。実は当時、17年間続けてきた水泳も学部4回生で引退して夢中になれることがなく、社会に出てやりたいことも明確にあったわけではありませんでした。今の時代、転職ありきで就職をする人も増えてきており、大手企業に入っておけば入社してからの選択肢が多く、転職もしやすいのではないかと考えていました。
住友電工については、自動車分野や環境エネルギー分野など、多岐に渡り事業を展開し、グローバルに活躍している企業だというイメージを持っていました。入社の決め手となったのは、福利厚生の良さと事業展開の広さです。やりたいことがない私にとって、安定的に働けることはマストでした。また、複数の事業部間で技術を共有することで、革新的な技術を生み出せるのではないかと考え、この会社を選びました。
若手にも裁量ある仕事を与えられる環境。研修やサポートが充実。
入社後は、まず社会人としての基本的な知識を身につけるための新入社員研修から始まりました。その後、技術系専門職向けの機械やデータ、特許についての研修など、段階的に知識を深めていくプログラムが用意されていました。こうした研修を通じて、仕事を進める上での基礎をしっかりと固めることができたと思います。
研修後は、住友電工電子ワイヤー株式会社CBA部CBA第一技術課に配属されました。CBAはCable Assemblyの略称で、高速通信・医療・車載分野のハーネスを製造する部門です。 まず、設計技術者として認定を受けるため、指導してくださる先輩社員のもとで仕事を覚えていきました。その後、民生用の外部・内部インターフェースの設計を担当するようになり、実務経験を積んでいきました。現在はCBA開発課という新設された部署で仕事をしています。
入社後に感じた大きなギャップは、若手にも裁量ある仕事が与えられることでした。もちろん大きな決め事は上長に相談して進めますが、複数の案件を担当して自分で考えて意思決定していく必要があります。心配性なタイプの私にとって、裁量ある仕事を任されることは正直不安でした。
ただ、先輩社員が都度困っていることがないか気にかけてくださったり、相談しやすい雰囲気を作ってくださったりしたおかげで、何とか仕事を進めることができました。この環境は、成長のチャンスがたくさんあると思います。若いうちから自分で判断し、責任を持って仕事を進める経験を積めることは、今振り返ると大きな財産になっていると感じています。
原理原則から考え抜く。高速通信ケーブル開発で感じるやりがいと成長。
私は現在、CBA部CBA開発課に所属しています。主に、Thunderboltに代表されるパソコン周辺機器の高速通信用ケーブルの開発や、医療用、内部配線用製品の接続技術開発を担当しています。
現在の仕事で最もやりがいを感じているのは、高速通信用ケーブルの新規開発です。新しい材料を使用した製品を開発中なのですが、その加工は非常に難しいものでした。この問題に対して、私は材料の性質から対策を考えていきました。各種関係部署と逐一やり取りをして、原理原則から現象を理解し、対策を施していく。この一連のプロセスを通じて製品化を目指すことに、大きなやりがいを感じています。
もちろん、苦労もあります。課題に対する打開策が見つからず、なかなか案件が進まなくなってしまったこともありました。そのときは課長に相談し、課内でアイデア出し会議を実施しました。また、製造拠点が海外にしかないため、製造工程を直接確認できないことにも苦労しています。現地スタッフに文章で状況を説明してもらうだけでなく、写真や動画を送ってもらったり、試作品を日本へ入荷したりと、できる限り何が起きているのか実物を見て把握するように心がけています。
学生時代と比べると、自分自身の成長を感じる部分があります。原理原則から事象をロジカルに考えるところと、関係者とのやり取りを頻繁に取るようになったところです。品質を担保するためには、課題に対して根本的な対処をする必要があり、さまざまな案件を通じて少しずつ身に付いていっていると思います。
私は、接続技術開発の業務以外にも、他社特許調査を定期的に行っています。抵触の恐れがないかを確認したり、このような技術があるのだと紹介する他社特許レビュー会も開催し、知識の蓄積に役立ちます。もちろん、自分で特許を出願することもあります。
新規技術の開発推進と、多角的視点で課題解決できる人材への挑戦。
今後の短期的な目標として、新規接続技術の開発を推進し、CBA部署全体の技術力底上げに貢献することを掲げています。中長期的には、製品開発における困りごとに対し、多角的視点から解決のアプローチを提案し、周囲と連携して業務推進力を高められる人材になることが目標です。現在、他事業部の方々と案件を進めることがあり、それにより知識や考え方の幅が広がっています。こうした経験の積み重ねが、多角的な視点を養うことにつながっていくと感じています。
当社は、裁量ある仕事を任されながらも、行き詰った時には周囲の人が助けてくれる優しさがあります。住友事業精神に「萬事日精」とあるように、何事に対しても誠心誠意を尽くす人が多いように感じています。さらに、ワークライフバランス向上のための制度が整っているので働きやすいです。
さまざまな案件を担当することで、考え方の幅や視野が広がっていき、どんどん楽しくなっていきます。この成長の喜びを、ぜひ採用候補者の皆さまにも体験してほしいと思います。
当社で活躍できるのは、周囲の人としっかりコミュニケーションを取り、課題に対し粘り強く対処できる人だと思います。そして、住友事業精神である萬事日精、信用確実、不趨浮利の精神に共感できる人に来ていただけると嬉しいです。新しい知識や考え方をもたらしてくれる方と一緒に、これからの製品開発を進めていきたいです。
