パーソルイノベーションに2021年に入社した平井 裕介は、新規事業プログラム「Drit(ドリット)」「D-CAMPING(ディーキャンピング)」の企画・運営を行っています。同プログラムを通して、事業プランがある人から、まだアイデアすらない人まで、すべての人の新規事業創出を後押しする平井。第2回目となる今回は、「Drit(ドリット)」「D-CAMPING(ディーキャンピング)」の魅力を紐解きます。
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2022年4月より2種類のプログラム「Drit」と「D-CAMPING」で新規事業創出を支援することに
パーソルグループには、新規事業を創出するための「Drit」というプログラムがあります。
平井 「『Drit』は公募型の新規事業創出プログラムです。パーソルグループ約5万人の従業員を対象に事業案を募集し、書類と面談による選考を経て絞り込んだ3チームが参加します。事業案を短期間で事業化するために、新規事業の専門家と週に1回の壁打ちミーティングを行いながら、3カ月以内に事業の解像度を劇的に向上させていきます。
その後、可能性のある事業には検証費を拠出し、実証実験を行います。ここで解決すべき顧客の課題・解決策・収益性などの確からしさを改めて確認したうえで、事業化の判断を行います。このプログラムは3カ月を1タームとして年4回開催しており、思い立ったら誰でも・いつでも・何回でも挑戦し続けられるようにしています」
以前から同じような仕組みだったわけではなく、2022年4月に4期目を迎え大きなリニューアルを果たしたと言います。
平井 「3期目までは6カ月間かけてインプットとアウトプットを行う、研修+ビジネスコンテストのような形式でしたが、事業プランがすでにある人には物足りなく、初めて取り組みたい人には近寄りがたい存在になっているのが課題でした。
そこで、4期目から事業開発に特化した『Drit』と、能力開発に特化した『D-CAMPNG』に分割。後者は事業案がまだない人が対象で、一緒にアイデアをつくっていくプログラムです」
「D-CAMPNG」の目的は、新規事業の敷居を下げて新規事業に取り組む人を増やすこと。立ち上げの経緯や特徴について平井はこう話します。
平井 「以前は、『Drit』に応募するまでに『ない』と言われるものがふたつありました。ひとつがアイデア、もうひとつはチームメンバーです。それなら、『アイデアを一緒に考えよう』『仲間がいなくても疑似チームで研修を行って仲間を作ろう』という思いから、『D-CAMPING』が生まれました。
『D-CAMPING』は、文字通りキャンプをメタファーにしています。キャンプ場に行くと、先輩キャンパーが初心者に教えてくれたり、雑談したりしますよね。『D-CAMPING』卒業生や私たち事務局メンバーをDキャンパーと呼び、Dキャンパーが参加者とカジュアルに関わりながら進めるのが特徴です。
そして、もうひとつ大事にしているのは『成果を出さなきゃ』というプレッシャーがないこと。むしろ、『どんどん失敗していこうよ』とポジティブな雰囲気で進めています。結果、新規事業の進め方や考え方がわかったり、仲間やアイデアが見つかったりと、得るものが多く、ワクワクしてもらえるような研修になっています」
時代の流れとして、平井は新規事業に興味がある人が増えたと感じていると話します。
平井 「以前は、もともとアイデアのある人が新規事業を立ち上げる傾向にありましたが、最近は、『アイデアはないけど、新規事業はひとつの選択肢』と考える人が増えていると感じます。
でも、資金調達や収入の不安などから二の足を踏んでしまう人が多い。ここに、『Drit』や『D-CAMPING』の意義があると考えています。ぜひ、皆さんのキャリアの可能性を最大化するために我々のプログラムを活用ください」
「答えがないこと」を楽しむメンバーとともに、新規事業を後押ししていく
パーソルイノベーション内には、「Drit」を通して事業化に成功したチームや、プロジェクト化されたチームが複数構成されています。そこに集まるのは、やはり、新規事業に興味がある人たちです。
平井 「それぞれのチームには起案オーナーが集めてきた人や、事業に興味を持った人が在籍していて、事業会社のスタートアップ期のような雰囲気があります。私たち『Drit』推進室のメンバーは、私を含めて6人。新規事業経験者、企画畑を歩んできた人、『Drit』卒業生など、いろいろな人がいますが、答えがないことを楽しめる人ばかりですね。また、世話好きな人が多い気がします」
組織としては、はたらき方や考え方に柔軟性があり、事業開発がしやすい環境が整っているという平井。大切にしていることがあります。
平井 「パーソルイノベーションのスタンスとして、2021年に定めた三つのバリューがあります。『ふつうを疑う』『速さを武器に』『それは最後の答えか』。個人的には、とくに三つ目がおもしろいと思っています。自分が出した答えが本当に最後の答えなのか、最後の最後まで考え続けていくスタンスを大事にしたいと思っています」
事業を通じて社会課題の解決につなげたい
「パーソルグループの次世代の柱となる事業を作る」というミッションの達成に向けて、「Drit推進室」では3つのことに力を入れています。
平井 「パーソルグループの次世代の柱となる事業を作るためには、継続的に一定規模の新規事業を生み出せるエコシステムをつくる必要があります。そのために、『新規事業人口を増やすこと』 『事業案の解像度を短期間であげること』『事業化後に垂直で立ち上げること』 の3つの仕組みを考えています。
また、『Drit』の募集を学生やパーソルグループ以外の会社員など社外の人にも広げて、より多くの人を巻き込んでいくことができないか、今後色々と仕掛けを考えていきます。生まれた事業の数だけ、社会の課題を解決することができるので、使命感をもってこれからも起業家と向き合っていきたいと思います。
最後に直近の取り組みの宣伝ですが、『どりだん』というトークセッションを始めました。新規事業人口を増やすために始めた取り組みで、D-CAMPINGよりもさらに新規事業の敷居を下げています。
これは新規事業を立ち上げた先輩や事務局メンバーが気さくにぶっちゃけトークをするバラエティ番組のようなものですね。社外の人も参加可能なので、気軽にご参加いただき、新規事業を立ち上げることへの不安や疑問を解消する場として活用してほしいと思っています。今のところは不定期開催なので、開催都度サイトやメールなどでお知らせします。ご期待ください!」
※前回開催時のバナーとなります。
ここまでお話を聞いていると「新規事業創出」には、企業風土と支援するヒトの存在が1番大事な気がしてしまいますね。
