攻めの品質管理で、世界最高水準の車載品質を揺るぎないものにしたい
「品質管理というと不具合対応など一部の業務にフォーカスされがちですが、実際はすべての業務フローに関わり、企業の生命線を握っています。
ゆえに、私たちは問題が起きてから守りに入るのではなく、それを未然に防ぐ『攻めの品質管理』を推進し、パナソニックブランドの価値を揺るがないものにするのが最大のミッションと考えています」
よどみなく語る安河内。
メカトロニクス事業部では、品質苦情の再発防止の推進、不具合発生への対策に留まらず、それらを引き起こした仕事のプロセスを現場と一緒に改善することに注力。
「品質管理」は開発から設計、調達、製造、営業など幅広いプロセスを把握し管理する立場が必要である。しかも扱う商品は車載デバイスのみならず、産業分野やICT分野まで多岐にわたり、生産拠点も国内外に広がっている。
思いがけない「品質管理」との出会い
好奇心旺盛な安河内の姿勢は、就職活動でも変わらなかった。ひとつのジャンルに固執したくなかったが、事業領域が広い総合メーカーでは、それぞれ専門分野の専攻に絞って募集するのが一般的だったと当時を振り返る。
「パナソニックでは専攻にはこだわらないという柔軟なコースが用意されていて、その門戸の広さに魅力を感じて入社を決意したんです」
意気揚々に社会人生活をスタートさせ、配属されたのは「品質管理」という職種だった。
「品質管理」は品質向上に向けて、設計開発・製造・調達といったさまざまな部門をサポートする職種だが、入社早々の安河内には当然現場経験や実務知識もない。しかも最初の勤務地は製造現場の最前線となる事業場だった。
何をやればいいのかわからない。さすがに不安が先行したが、安河内はそれさえも成長の糧に変えていった。
安河内は焦らず一つひとつ理解することから始めた。根気強く解釈し、知識とノウハウを身につけた。持ち前の柔軟な発想と複眼的な視点が功を奏した。少しずつ成果を重ねていくごとに、やりがいも自信も大きくなっていったと語る。
いろんなことを知りたいし、見たいし、試したい
安河内は2年間の工場勤務を経て、事業部の本部へ異動した。
「ひとつの分野に留まっているのは性に合いません。いろんなことを知りたいし、見たいし、試したいんです」
安河内は、自身のことを人一倍好奇心が旺盛な性格と分析する。事実、大学では物理を専攻していたが、宇宙線の解析から湖水の循環メカニズムの解析まで、幅広い分野を研究していた。
アルバイトもそうだ。塾教師から、居酒屋のホール担当や厨房、遊園地のスタッフ、相撲観戦の案内役など多種多様な経験をしている。
「学生のときにしかできないんだから、やらなきゃもったいないですよ」
屈託なく語る安河内からは、豊富な経験があるからこその自信も垣間見えた。
見えないところから、見違える世界に変えていく
安河内は今、さらに広く事業全体を見渡す立ち位置で人を能動的に動かすプロセス管理を推進している。最初に製造現場の最前線である現場を広く見ていたことが大いに役立っていると言う。
「あちこちの現場で起きていることが、資料やデータを通じて実感することができるんです。品質職能はひとつの視点にこだわらず、多彩な視野が必要とされるので、これまで培ってきた経験をフルに活用しています。
こうやって活躍の場があるのって、すごくやりがいにつながります。会社が適性を見抜いてくれていたのかなって思いますね」
そんな安河内が今後の目標を語る。
「まず、めざしたいのは、上流工程における品質管理に携って品質業務の幅を広げること。それから、時代とともに変化している品質管理の基準の策定を見極めていくこと。そして海外拠点での駐在を経験すること。
まだまだやりたいことはたくさんありますし、それを後押ししてくれる環境もあります」
「見えないところから、見違える世界に変えていく」──安河内のポテンシャルは図り知れない。その視野は日本だけでは収まりきらず、グローバルへと広がっている。
※ 記載内容は2023年7月時点のものです
