武器は行政の視点。組織部門を横断し、新規案件を成功に導く
2024年8月にNTT西日本へ入社し、現在はNTTビジネスソリューションズへ出向している藤岡。福井ビジネス営業部 社会基盤担当として、福井県内の自治体や大手企業といった、まさに地域の社会基盤を支えるお客さまと向き合っています。中でも藤岡が所属するチームは、県北部エリアの基礎自治体を担当しています。
「私自身はメインとして7つの自治体さまを受け持ち、日々お客さまとのコミュニケーションを重ねる一方、案件特性によっては福井県さまや県南エリアを横断する形で提案活動をしています。
GX(グリーン・トランスフォーメーション)、インフラマネジメント、窓口業務改革、自動運転といった幅広いソリューションを提案し、新たな価値の創出に挑戦しています」
こうした部門を横断した挑戦を、上司や他の部門のマネージャーも快く送り出してくれる環境だと言います。その成果の一例がGX分野です。
「もともと、ITソリューションだけでなく、より上流のコンサルティングや政策提言領域でパブリックセクターの課題を解決したいという想いがありました。その中でGX分野では、本社に元公務員のメンバーで構成される専門チームがあり、公共への想いを共にするメンバーと協力して進めていきました。
結果として、ステークホルダー調整の複雑さや行政特有の意思決定プロセスを理解している点を評価いただき、直近で2つのコンサル案件を獲得できています。今はコンサルフェーズに移っていて、入社から1年ほどですが、自分がやりたかったことが実現できていると感じますね」
そんな藤岡が働く福井ビジネス営業部は、経験豊富な社員が多い組織。業務でわからないことも、知識面でサポートしてもらえる機会が多いと言います。新しい環境に馴染むため、藤岡自身も意識的な努力を重ねてきました。
「入社当初は『郷に入っては郷に従え』と、NTT特有の用語を積極的に使うなど、文化に慣れるよう努めました。もともと当社は定期的な人事異動がある会社なので、新しいメンバーが加わることに慣れている土壌があり、入社形態による垣根はとくに感じませんでした。
ベテランの方とも気さくに話しますし、若手の社員とは一緒にランチに行くことも。年齢や経歴に関わらず、和気あいあいとした雰囲気で、とても働きやすいですね」
一貫して「パブリックセクター」に携わるキャリア。提案可能なソリューション領域の広
藤岡のキャリアの選択を常に導いてきたのは、「公共」への一貫した想いです。原点は、大学時代に専攻した行政学にあり、現在も複数の学会に所属しています。「地方分権の時代、より実体的な公共の現場で理論と実務を結びつける経験がしたい」という想いから、ファーストキャリアに県庁を選びました。
「県では、公共予算や入札を扱う部署でグループリーダーを務めていました。多忙な日々でしたが、やりがいがありました。ただ、ライフステージの変化や行政の縦割り構造といった課題感から、一度行政の現場を離れて、民間の立場から公共を支える道に進もうと決意しました」
次なる舞台は、NTTデータグループでした。防災分野のソリューション営業として、市場分析やプロダクトの企画開発、提案営業を一貫して担当。全国の都道府県庁・国機関を飛び回る日々を送りました。
「全国の自治体さまへ提案を行う中で、BtoBマーケティングのおもしろさも感じていました。しかし、子の誕生という再度ライフステージの変化を機に、妻の実家がある福井でのキャリアを考えるようになりました」
当時の藤岡の転職活動の軸は、「公共ビジネスに携われること」、「ソリューションがICTに縛られないこと」。コンサルファームや他のITメーカーなどから内定を得る中で、最終的に藤岡はNTT西日本への入社を決めました。
「決め手は、その圧倒的な組織力と総合力の広さにあります。もともと半官半民の組織だった歴史もあり、行政機関との連携が非常に強い点も魅力でした。
またグループ会社も幅広く、ICTはもちろん、行政計画策定のような戦略系の案件まで、お客さまに提案できる選択肢がほぼ無限にあると感じています。この強大なリソースは、お客さまと向き合う営業にとって何よりの武器になります。やりたいことがたくさんある自分にとって、一番自由に楽しく仕事ができるだろうと感じました」
多様な個の融合が、1人では成し得ない大きな成果を生む
入社以来、さまざまな案件に取り組んできた藤岡。とくに印象に残っているのは、ある自治体の大規模な電話交換機(PBX)をクラウド化する、NTT西日本のサービスとして全国初となる案件だと言います。
「『電話』という世界は非常に特殊で、私にはまったくバックグラウンドがありませんでした。そのため、この分野に精通した社員の方々と密に協業しなければ、この案件は決して前に進められないものでした」
藤岡がまず取り組んだのは、社内の有識者との信頼関係を築くことでした。
「相談する上で意識していたのは、最低限の用語や知識は自分で調べた上で、お客さまの課題を具体的に伝えること。毎日その方の席まで足を運ぶような地道な努力を続けました」
その実直な姿勢は、やがて固い信頼へとつながっていきます。専門知識を持つ社員のサポートを得て、藤岡はお客さまへの提案を磨き上げていきました。
社内だけでなく、お客さまに対しても足繁く通い、密なコミュニケーションを徹底。専門知識の橋渡し役として奔走し、社内外に信頼の輪を広げていきました。その結果、この難易度の高い案件の受注に成功します。
「今回の成功の要因は、大きく2つあると考えています。1つは、NTT西日本という組織の強みです。本社の商品チームが作り上げた幅広い選択肢があったからこそ、お客さまの課題に深く寄り添った提案が可能でした。
そしてもう1つが、心強いメンバーと協力して実施した密なお客さまとのコミュニケーションです。課題も含めて正直にお伝えする姿勢を通じて、『NTTなら、いざという時もなんとかしてくれるだろう』という安心感や信頼感を持っていただけたのかなと思います。
とくに今回の案件は、お客さまにとって住民の方々とつながるための重要なインフラだったからこそ、その信頼感が重要なポイントだったのだと思います」
藤岡は、受注後にお客さまから「いろいろ悩んだけれども、やはり最後はNTTだよね」という言葉をいただいたと語ります。そして、この成功は、社内でも大きな反響を呼びました。
「全国初の導入事例としても本社からも注目してもらっていますし、支店内では、これまで関係構築が難しかった新規のお客さまとの大型案件だったので、今後の関係強化に向けた大きな一歩にもなっています。
この案件は、私自身のこれまでのパブリック領域での経験と、チームの皆さんが長年培ってきた専門知識が見事に融合した結果だと思います。このような形で難易度の高い案件でも、社内の優秀なメンバーを巻き込めば質の高い提案ができますし、それでお客さまに喜んでいただけることが、何より嬉しいですね」
軸は「公共」、想いは「三方よし」。自治体と共に歩む、未来へのビジョン
ICTに留まらず、公共を担う一員として貢献できることに大きなやりがいを感じていると語る藤岡。その視線は、自身の成長と、その先にある会社の未来に向けられています。
「入社1年ですので、まずはNTT社員として『一人前』になることが当面の目標です。会社の根幹を成す事業への理解を深め、自分自身の言葉でお客さまに説明できるようになりたいですね。その上で将来的にはチームをリードできる存在をめざします。
そして、お客さまに対しては、同じ公共を支える存在として『真のパートナー』でありたいと考えています。行政機関にはない民間の目線で課題解決を支援し、複雑なステークホルダー調整も含めて、私たちが全力で支援したいと思っています」
組織内での目標に加え、藤岡は個人としても「公共」という軸を今後も大切にしていきたいと語ります。その原動力にあるのは、『仕事を全力で楽しみ、人々の幸せな生活づくりに貢献したい』という想いです。そして、その想いを体現するためにお客さまと向き合う際に大切にしているのは、故郷滋賀の近江商人がもつ「三方よし」の哲学です。
「良いビジネスとは、売り手と買い手が満足するのは当然で、その取引が地域社会の発展や幸福につながらなければならない、という考え方です。私も、自治体さまの先にいる地域社会、つまり真のエンドユーザーまでを常にイメージして仕事をすることを心がけています。
自分たち、お客さま、そして地域社会の三者が良い関係であってこそ、真に良いビジネスと言えるのだと思います」
最後に、これから仲間になる未来のメンバーへ、メッセージを贈ります。
「NTT西日本の魅力は、何と言っても『多様な顧客課題に対応できる』というケイパビリティの高さです。だからこそ、多くの関係者と連携するコミュニケーションが不可欠です。人と接するのが好きな方には、最高の環境だと思います」
公共の未来を見据え、藤岡の挑戦はこれからも続きます。
※ 記載内容は2025年10月時点のものです

