手に職をつけて働きたい。学びを深める中で、土木の世界へ惹かれていく
──学生時代、土木系の進路を選んだきっかけはなんでしたか?
進学する高校を選ぶ際、周りのみんなとは少し違ったことに挑戦したいと思っていました。明確にやりたいことがあるわけではなかったのですが、高校を卒業した後の進路として決めていたのが「就職して手に職をつけること」だったのです。
そのため、最初から土木に強い関心があったタイプではありませんでしたが、祖母が農業をしていて、私自身も小さい頃から手伝っていたため体力には自信がありました。そういった点が活かせそうだと思い、土木の道に進むことを決めました。
──具体的にどのようなことを学んでいたのですか?
高校では主に測量機器を用いた実習を行ったり、手書き製図やCADによる図面作成の練習をしたりしていました。最初は見よう見まねでやっていたのが、しだいに土木のおもしろさに気づき、意欲的に勉強に取り組むようになりました。
とくに好きだったのが測量実習。測量機器が道路に置いてあるのを見たことはありましたが、どんな用途に使われているのかまでは知らなかったんです。知識を学んでいくことで、日常生活の見え方が変わっていくことがとても興味深かったですね。結果的に、この進路を選んで良かったと感じています。
──就職活動の軸と、日本道路に入社した経緯を教えてください。
私が企業選びで大事にしていたのは、長く働くことができる安定した会社であること。加えて、高校で学んだことを活かせる環境という2つでした。その根底には「入社したからには長く働き続けたい」という思いがあったのです。日本道路は創立100周年を迎えようとしている長い歴史を持つ会社で、そういうことから自分に合っているのではないかと思いました。
また選考過程で職場体験に行かせてもらい、女性社員が活躍している姿を見て、「かっこいいな」という憧れを抱いたことも、大きな後押しになりました。
スケールの大きい仕事に関われる環境で、さらなる感動を追い求めて挑戦を続ける
──入社後の研修内容について教えてください。
2024年に工事職として入社し、土浦テクノBASEという複合施設の第一期生として、まずは約70名の同期と共に新入社員研修を受けました。土浦テクノBASEは、社員研修施設、技術研究所、機械センターの3つの機能を複合した施設で、私が入社した年にオープンしました。
最初は座学研修からスタートし、舗装工事や機械に関する基礎的な知識から、資料や図面作成に必要なExcel・CADの使い方なども身につけていきます。研修の中で1カ月間、現場実習として中部支店に行きました。高速道路の新設工事を見学させてもらい、スケールの大きさにワクワクしたのを覚えています。
土浦テクノBASEは広大な敷地を持っているため、ときには敷地内で測量実習を行うこともあり、こうした設備が整った環境で半年間過ごせたことは良い経験です。同期とも年齢を問わず仲良くなれました。
──現場に配属されてからは、どんな風に仕事を覚えていきましたか?
現場実習でお世話になった中部支店への配属が決まり、施工管理職として高速道路の新設工事に携わりました。舗装工事担当として、最初に任されたのは工事写真の撮影です。それから工事で使用する材料や機械などの手配を行いました。
徐々に業務の幅を広げていく中で、最も苦労したのが電話応対。相手の顔が見えない中でのコミュニケーションに苦手意識があり、慣れるまでは緊張しながら対応していましたね。ただ工事を進めるには協力会社さんとの連携が欠かせないため、経験を重ねることで乗り越えていきました。
その一方で、「こうやって道路ができていくんだな」という驚きや学びも多く、舗装工事の楽しさに気づくことができました。「自分が役に立てている」という喜びも実感でき、その瞬間から一気に現場が好きになりましたね。
──最初に高速道路というスケールの大きい仕事を経験し、良かったと思うことや完成した時の気持ちを教えてください。
現場配属後は、OJT研修で年齢の近い先輩社員に一から仕事を教えてもらいました。何かあれば必ず周りがサポートしてくれて、そういった万全なフォロー体制があったから、スケールの大きな仕事でも恐れず挑戦できたんだと思います。
中部支店では半年間の研修でしたが、無事に高速道路の開通まで見届けることができました。初めて自分が手掛けた道路を車で走行した時の感動は今でも忘れられません。この感動をずっと追い求めていきたいですし、最初の現場でこうした経験をさせてもらえたのは良かったと思っています。
一つひとつの仕事に真面目に取り組む。一貫して持ち続けている信念を軸に行動していく
──北海道支店に異動してからの仕事内容について教えてください。
もともと転勤には抵抗がなく、いろんなところに行ってみたいと思っていたんです。まさか2年目で叶うとは思っておらず、異動の話が出た時には驚きつつも「北海道は行ったことがないから楽しみだな」という前向きな気持ちでした。
異動後も高速道路の新設工事に携わり、再び舗装工事を担当することになりました。中部支店の頃は言われたことをやるだけで精一杯でしたが、今では自分で考えて動けるようになったのは大きな変化です。打ち合わせの際もできるだけ自分から発言できるように心がけています。
──北海道ならではの工程の違いや難しさはありますか?
北海道では冬季の工事ができないため、寒さが厳しくなる前に工事を完了させなければなりません。タイトなスケジュールで進めることもあり、皆が「力を合わせて乗り越えよう」という強い気持ちで仕事に臨んでいます。
現在は冬季期間のため書類業務が中心ですが、繁忙期には初めて夜間工事を一人で任されました。朝礼では約30名の前で話さなければならず、協力会社さんへの指示も初めて自分で行い、若手ゆえに苦労する部分もありました。
それでも周囲の力を借りながら、「任せてもらったからには最後までやり遂げたい」という思いで取り組みました。まだまだ経験は浅いですが、早く一人前と認めてもらえるように頑張っています。
──入社してから印象に残っている出来事はありますか?
北海道支店の協力会社の方々が、私のためにサプライズで誕生日会を開いてくれたことです。誕生日当日は仕事だったのですが、終わってから先輩社員と一緒に集まりに参加し、そこでお祝いをしてもらいました。皆さんの温かさが本当に嬉しくて、あらためて人とのつながりの大切さを実感した出来事でした。
──仕事をする上で大切にしていることがあれば教えてください。
どんな仕事でも任されたからには真面目に取り組む。これは昔から心に決めていることです。学生時代から、真面目であることが自分の強みだと思っていて、近道せず自分がやるべきことを一つひとつ積み上げてきました。たとえ小さなことであっても、手を抜かずに最後までやり切ることを大切にしています。
持ち前の真面目さとリーダーシップを発揮し、社内外から頼ってもらえる存在に
──日本道路で働く魅力はどんなところにあると思いますか?
一番の魅力はあたたかい人柄だと思います。これは日本道路の社員だけでなく、協力会社の皆さんに対しても感じていることです。とくに若手の頃は、相談しやすい環境かどうかは重要なポイントだと思うので、常に誰かが気にかけてくれる環境はありがたいです。
働き方に関しては、早朝から出なければいけない現場や、ときには夜間工事を担当することもあります。ただ北海道支店の場合だと、冬季期間は書類業務がメインで作業量が落ち着くため、メリハリをつけて働きたい方には向いていると思います。
──今後の展望について教えてください。
まだ今はできることが少なくても、目の前のことに真摯に取り組んでいくことで、周囲から信頼されて頼られる存在になりたいと思っています。そのためにも自分のモットーである真面目さを全面に出していきたいです。
当社は女性技術者も多く、中でも中部支店で一緒だった先輩社員は、誰に聞いても「芯の強い人」と言われていました。そう思われるのはかっこいいなと思いますし、そんな先輩に一歩でも近づけるように私も多くの経験を重ねていきたいです。
──最後に、日本道路に興味を持っている方へメッセージをお願いします。
リーダシップがある方や自分の意見をしっかり持っている人は向いていると思います。私も学生時代はリーダーを任されることが多く、現場では指揮をとらなければいけないこともあるため、そういったところで自分の強みを活かすこともできます。
女性が少ない業界なので、私自身も入社前は不安な部分もありました。ところが実際に入ってみると、女性も男性と同じように活躍できることがわかり、業界に対するイメージが大きく変わったんです。だからこそ、性別問わず興味がある方にはどんどん挑戦してほしいです。
※ 記載内容は2026年2月時点のものです
