「何かを必死で頑張ったことがなかった」私を変えた、中学での陸上との出会い
小さい頃の私は、どちらかといえば家にいることが多い子どもでした。何かに夢中になったり、必死で頑張ったりした記憶がほとんどなく、自分でも「これだ」と言えるものがない日々を過ごしていました。そんな私の人生を大きく変えたのが、中学生になってから始めた陸上です。
陸上部に入り、長距離を専門に練習を重ねるうちに、少しずつ自分の中に変化が生まれていきました。練習の成果がタイムというかたちで数字に表れること、そしてその数字が積み重ねた努力をそのまま映し出してくれることに、初めて「やりがい」というものを感じるようになりました。それまで何かを頑張り続けた経験のなかった私にとって、努力が結果につながる感覚はとても新鮮で、陸上はそのまま高校まで続けることになりました。
大学に進んでからは、栄養学部で管理栄養士の資格取得に向けた勉強に取り組みながら、新たにラクロス部に挑戦しました。ラクロスを選んだのは、中学・高校とは違う環境で自分を試してみたいという気持ちからでした。中高の部活では顧問の先生が練習メニューを組んでくれていましたが、大学のラクロス部では練習内容を自分たちで考え、協会の運営にも学生として携わるなど、競技そのものの枠を超えた経験ができました。
とくに大変だったのは、全く知らない人たちと一緒に何かを作り上げていくことでした。意見が食い違うこともありましたし、チームとしての方向性をまとめることの難しさを何度も感じました。それでも、試行錯誤しながら仲間と一緒に物事を前に進めていく経験は、自分の中に「人と関わることの面白さ」と「組織をつくることの大変さ」を同時に教えてくれました。
そして、学生時代のもう一つの大きな経験が、飲食店「きんのぶた」でのアルバイトです。長く働くうちに「トレーナー」というポジション(新人スタッフの教育や店舗の運営改善を担う役割)を任されるようになり、お店の売上を上げるために何ができるかを考えたり、サービスやオペレーションを強化するために毎月のミーティングの内容を組み立てたりするようになりました。お客様に喜んでいただける瞬間の手応えや、スタッフの成長に携わることのやりがいを、アルバイトという立場ながらリアルに感じることができたこの経験が、今の仕事につながる原体験になっています。
「人の成長に関わりたい」アルバイト経験が変えた就職活動の軸
就職活動をはじめた当初は、管理栄養士としての就職先を探していました。大学で学んできた専門知識を活かせる職場を軸に企業を調べていたのですが、活動を続けていくうちに「本当に自分がやりたいことは何だろう」と、改めて自分自身に問い直す機会が生まれました。そのときに自然と頭に浮かんできたのが、当時取り組んでいたアルバイトでの経験でした。
私はもともとあまり自信があるタイプではなくて、アルバイトの中でも私より仕事ができる方はたくさんいました。そんな中、コロナ禍でお客様が少なくなっていた時期に、当時の店長が私に新しいポジションを任せてくれたんです。正直、自分で選ばれた理由もよくわからなかったのですが、せっかく任せてもらったなら、と自分なりにお客様のために何ができるかを考えながら動き続けました。
自分では当たり前のようにやっていたことなのですが、その取り組みを店長が「お店として必要なことだ」と評価してくれて、引き上げてもらえたんです。そのとき初めて「これが自分の強みなのかもしれない」と気づくことができました。誰かに認めてもらうことで、自分自身が見えてくる。その経験がきっかけになって、「人の成長に関わること」の大切さを強く感じるようになりました。
その気づきを経て、就職活動の軸も自然と変わっていきました。管理栄養士という資格の枠にこだわるのではなく、人との関わりを大切にしながら働ける環境を求めるようになっていたんです。そんなときに出会ったのが、きちりという会社でした。
入社前に感じていたきちりのイメージは、「若くして活躍している方が多い」というものでした。また、チャレンジできる環境が整っているという印象もあって、その点がとても魅力的に映りました。最終的にきちりへの入社を決めた理由も、そこにあります。人との関わりを大切にしたいという自分の気持ちと、きちりという会社の雰囲気が重なったとき、「ここで働きたい」という思いが自然と固まっていきました。
入社後は、まず全体での理念研修や採算意識(お店の売上とコストのバランスを意識する考え方)に関する研修がありました。配属された店舗でも、当時の店長が時間をかけてオペレーションをひとつひとつ丁寧にレクチャーしてくれて、現場で働くための基礎をしっかりと身につけることができました。研修を通じて会社の考え方や仕事の進め方を学びながら、少しずつ現場に馴染んでいった感覚があります。
「常連のお客様で溢れる店」を作った1年目の挑戦と気づき
現在は、きちり三宮サンキタ通り店で店長として働いています。店長としての主なミッションは、売上と利益を上げ続けることです。そのためにチームビルディングや人材育成にも力を注いでいます。
印象に残っている成功体験は、入社1年目の途中で初めて1人で店舗を任されたときのことです。最初は不安もありましたが、「常連のお客様で溢れるお店にしたい」という思いを軸に、日々の接客や店づくりに取り組みました。その結果、毎日私やPA(アルバイトスタッフ)が顔と名前を把握しているお客様が来店してくださるようになり、売上と利益も大きく伸ばすことができました。お客様が「また来たよ」と声をかけてくださる瞬間は、単なる数字の達成以上のやりがいを感じました。
一方で、大きな失敗も経験しています。ある店舗でうまくいったやり方を、別の店舗でもそのまま踏襲しようとしたとき、同じようには通用しなかったのです。最初は「なぜうまくいかないのか」が分からず、戸惑いました。しかしその経験を通じて気づいたのは、自分の価値観だけで仕事を進めることの危うさです。お客様の層もスタッフの個性も、店舗ごとに異なります。「成功体験」はあくまでも一つの店舗での話であり、別の場所に持ち込むには、その店舗の状況を丁寧に読み解く必要がありました。
その気づきを得てからは、「なぜこの店舗には何が必要か」「どう進めることが今の店舗に合っているか」を、自分の頭でゼロから考えるようになりました。学生時代は決められたことをこなすことが多かったですが、今は「なぜそうするのか」という問いを常に持ちながら動くようになりました。同じ店長業務でも、その問いを持つかどうかで、チームへの関わり方や日々の判断の質がまったく変わってくると実感しています。この変化こそが、入社後の自分の最大の成長だと感じています。
「チャレンジできる環境」が自分を育てた。次は部下を店長へ
今のサンキタ通り店で、売上と利益を残し続けることが直近の目標です。特に12月は、去年を超える過去最高売上を達成したいと強く思っています。数字として目に見える結果を出し続けることが、チームへの信頼につながると信じているからです。
もう一つ意識しているのが、大型店であっても常連のお客様ができるようなお店をつくりたいということです。規模が大きくなると、どうしてもお客様との距離が遠くなりがちです。でも、人と人とのつながりこそがお店の強みになると思っているので、スタッフ一人ひとりがお客様ときちんと向き合える環境をつくることを大切にしていきたいと考えています。
中長期的な目標は、部下を成長させて、店長を輩出することです。自分がこれまで上司に支えてもらいながら成長できたように、今度は自分が誰かの成長を支える側に立ちたいのです。部下が自分の力で判断し、チームを引っ張っていけるようになる姿を見届けることが、今の私の一番のやりがいになっています。
きちりという会社の魅力を一言で表すなら、「チャレンジできる環境を与えてくれる会社」だと思っています。会社の規模が大きくなっても、うまくいかない時には上司がしっかりと手を差し伸べてくれます。そのサポートがあったからこそ、今の自分があると感じています。失敗を恐れずに挑戦できる環境は、成長したい人にとって本当に心強いものです。
この会社で活躍できるのは、素直に仕事と人と向き合える人だと思います。チャンスや課題から目を背けず、自分のものにしていく姿勢が大切です。難しい局面でも素直に受け止めて、一歩一歩前に進んでいける人は、きっとここで大きく伸びることができます。
これから一緒に働く仲間には、ぜひチャレンジする姿勢と、素直に仕事や人と向き合う気持ちを持って来てほしいです。正直、私自身もまだまだ成長の途中です。でも、同じ方向を向いて一緒に挑戦できる仲間が増えることが、お店にとっても会社にとっても、何より自分自身にとっても大きな力になると信じています。ぜひ、一緒に新しいことに挑戦しましょう。
