最新情報をキャッチアップしながら変革期にある会社の連結決算を支える
安西が所属するのは、経理部 連結決算チーム。現在は13名で構成され、半数以上が安西と同じようにキャリア入社のメンバーです。
チームの役割は、四半期と年度の決算に向けて、グループ各社から提出される資料をもとに連結決算手続を行い、社内外に向けた決算資料を作成すること。
安西:近年、JTグループは変革期にあります。たとえば、会計システムの変更や医薬事業の売却など大きなトピックが毎年のようにあり、それは当然、財務・経理業務にも大きく関わってきます。また、JTグループはIFRS(国際会計基準)を導入しているのですが、2027年には影響が大きい新基準の適用を控えているため、その準備も進めているところです。
四半期と年度の決算に加え、これまでとは異なる検討が必要となる業務に対して、いかに戦略的に動いていくかを考えることも私たちのミッションです。
安西自身は投資資本担当として、親会社による子会社への投資と、それに対応する子会社の資本を相殺消去する資本連結を担当。新規投資やグループ会社の売却などに深く関わってくるため、決算のたびに変化があると話します。
ほかにも、JTグループ全体の退職給付会計の総括担当として、退職給付計算を委託している専門家との調整業務なども担っています。
財務・経理業務は社内の動きはもちろん、会計基準の改訂などにも影響を受けるため、最新の情報をキャッチアップする姿勢が大切です。
安西:最新の基準を把握せずに古い方法で処理してしまうと、グループ会社にも影響を与えてしまいます。常に情報をアップデートして、正確な処理ができるよう心がけています。
基本的な改訂情報は部門全体で共有されるため、その中から関わりがある部分は自分で学んだり、とくに影響範囲の広い内容は監査法人を交えた勉強会を実施したりしています。
長く働ける環境と選択肢のあるキャリアを求めてJTに転職
大学卒業後、監査法人でキャリアをスタートさせた安西。主に製造業の企業や海外に本社を置く企業の日本法人などを担当。IFRSを導入している企業を中心に、会計監査を行っていました。
4年ほど勤務した後、転職を意識するようになったきっかけは、長期的にキャリアを考えるようになったことでした。
安西:当時の監査法人では、専門スキルを磨いて責任者であるパートナーをめざすか、監査とは異なる職種に進むかの大きく2つの選択肢がありました。パートナーはとても狭き門です。結婚したばかりだった私には、これから控えるライフイベントを考えると厳しい道のりだと感じたのです。けれど、身につけた会計の知識は活かしていきたい。そう思った時に、転職を考えるようになりました。
事業会社であれば、この先会計以外のことにチャレンジしたくなった際にもチャンスがあるかもしれません。その選択肢の広さが魅力でした。
転職先を探す上で、安西が重視したことは3つ。これまで培ってきたIFRSの知見を活かせる製造業の企業であること、監査法人出身の社員がさまざまな部署で活躍していること、そして長く働ける環境があること。その希望を満たしていたのが、JTでした。
安西:会計の実務は業種によって大きく変わります。IFRSを導入している製造業であれば、これまでの経験が活かせます。また、JTには経理部だけでなく他の部署でも監査法人出身の先輩方が活躍されています。そういった方々が切り拓いてくださった選択肢の多さや、サポート体制に安心感がありました。
2020年に入社し、当時はシェアードサービス会社内にあった財務経理グループの中で、現在本社に移管された連結決算チームに所属していました。
コロナ禍だったこともあり、出社機会が限られる状況で皆がコミュニケーションを手探りしながら仕事を進めていました。
安西:そんな中、入社して1年ほどで産休・育休に入ることになったのです。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
チームの皆は「体調のことを第一に考えて」といつも気遣ってくれたのですが、私自身の不安も大きかったので、リモートワークでもできるだけ皆とコミュニケーションをとるようにしていました。
全員で助け合うチームの雰囲気で生まれた心の余裕。仕事と育児、両方が楽しい
育休中も、会社は変化を続けます。育児の合間に最新の会計基準を学んだり、会社の組織改編について理解を深めるためにIR情報を読み込んだりと、できる範囲でキャッチアップしていたと振り返る安西。それでも、復職後は不安も大きかったと続けます。
安西:入社後すぐに産休・育休を取得したことの申し訳なさがあり、「頑張らなければ」という気持ちで仕事を背負いこみすぎて、体調を崩してしまうこともありました。育児も仕事も終わらない……とパンクしてしまったんです。
そんな時、上司やチームメンバーのサポートが大きな支えとなりました。
安西:皆が「家庭が優先だからね」と声をかけてくれたんです。経理部は、誰かが大変な時には別の誰かがサポートする、皆で乗り切ろうという雰囲気があります。そのおかげで私も、自分の手が回らないところは周りの人に頼れるようになりました。
また、常に新たなトピックがあるため、定常的な業務は協力会社に委託するなど、業務体制も変化しています。その分、会計処理を検討する時間が増えて頭を使う部分が変わる大変さはあるものの、皆でコミュニケーションをとりながら仕事を進めています。
もちろん、まだまだ苦労は絶えませんが、「育児と仕事の両方あることが自分には合っている」と話します。
安西:仕事が生活の中心だった頃と比べて、仕事の大変さを感じることが減った気がします。育児があることで強制的に頭が切り替えられて、それが良い刺激になっているんです。育児や家事をしている時に、ふと仕事のアイデアが浮かぶことが増えました。
ほかにも、限られた時間で仕事を進めるために、完成形をめざしすぎないようになりました。以前は、上司に確認してもらう前に完璧な状態にすることにこだわっていましたが、今はドラフトの段階で一度確認してもらい、アドバイスをもらいながらブラッシュアップしていくなど、周りの人の力を借りながら進めています。心の余裕が生まれたことで、仕事も育児も楽しくできるようになりました。
柔軟に働ける環境と支援制度を活用して、挑戦の選択肢を増やしていきたい
心の余裕を持ちながら、仕事も育児も楽しめる──その働き方が実現できるのは、JTの充実したサポート制度があるからだと安西は話します。
安西:JTのフレックス制度はコアタイムがありません。そのため、お迎えで早めに上がる必要がある時は他の日に業務を持ち越すなど、子どもの状況に合わせて日々の勤務時間を調整しています。
繁忙期にはどうしても「仕事モード」になるタイミングがありますが、中抜けして育児と家事を済ませてから仕事に戻るなど、柔軟に対応しています。出社も週に1日程度なので、昼休みに家事を終わらせるなど効率的に時間を使えるのがうれしいですね。
ほかにも、延長保育利用料やベビーシッター利用料の補助があることも助かっていると言います。
安西:子どもの体調が悪く、預け先も見つからない場合などにベビーシッター利用料の補助があることで気軽に利用できますし、延長保育の補助があることで急に夕方から打ち合わせが入ってしまっても対応できます。いざという時の「お守り」のような存在です。
新たなやりがいを感じながらキャリアを歩む安西。これからは幅広い挑戦を視野に入れています。
安西:これまで経験してきた制度会計以外の仕事にも興味があります。管理会計や財務のほか、転職理由の1つでもあった事業部門での仕事など、新たな挑戦をしてみたいのです。JTには、自ら手を挙げて別の仕事に挑戦できる制度もありますし、上司も相談に乗ってくれます。その環境を活かしながら、選択肢を模索していきたいですね。
そして、「そんな自分の姿が後輩たちのヒントになれば」と微笑みます。
安西:「こういう働き方もできるんだ」と、前向きに捉えてもらえるような存在でありたいと考えています。私自身、チームの皆のサポートがあるからこそ、今のように仕事も育児も楽しめるようになりました。
お互いに助け合う姿勢を大切に、いろいろな経験を共有しながら私も皆をサポートしていきたいと思います。
※ 記載内容は2025年5月時点のものです

