スピード勝負の不動産取得──最短で買付けを決断する現場の判断力
──開発部および首都圏開発グループの役割について教えてください。
当社の開発部は不動産事業がメイン業務で、そのほか、新規事業も扱っています。その中で私が所属する首都圏開発グループは、外部からの賃貸用不動産の取得・管理を行っていることに加え、首都圏用地の大型開発業務も担当しています。不動産取得に関しては約4年前から始まった取り組みで、既存用地の開発が進み、主要な開発がある程度完了してきたことを背景に、新たな方針として強化することになりました。
取得物件は不動産会社などから紹介を受け、売買条件を売主と協議しながら検討を進めていきます。私は統括として各担当のスケジュール管理や協議方針の策定、契約レビューなどのフォローを行っています。取得業務を行う中で、とくに重要となるのがスピード感です。競合他社が同じ物件の取得を検討している可能性が高いため、収支の内容だけでなく物件に関するリスクや、法令を遵守している建物か、といった要素を迅速に検討し、いち早く取得の判断を下す必要があります。
首都圏用地の大型開発に関しては、行政で定められている都市計画や、周辺住民の方への影響がありますので、条件協議をしっかりと行った上で、長期的な計画で進めています。
──社内でのチーム体制や進め方について教えてください。
不動産取得は大きく分けて2つのパターンで進めています。1つは土地を取得して建物を建てるチーム、もう1つは土地と建物を同時に取得するチームです。私はそれぞれのチームの取得業務が滞りなく進むようにアドバイスをしたり、全体の流れをチェックしたりしています。
また、物件を検討する際は、私も必ず現地に足を運んで確認をしています。写真だけではわからない周辺環境など、現地でしか把握できない情報もあるためです。物件を紹介してくれる不動産会社との関係性も重要で、当社が取得したい不動産の条件などを日頃からすり合わせるようにしています。
──仕事を進める上で大事にしていること、チャレンジしていることはありますか?
重視しているのは、常に「腹落ち」した状態で業務を進めることです。不動産業務は幅広く、不慣れな領域に直面することもありますが、自分の言葉で他者に説明できるレベルまで理解すること、よくわからないけどそういうものなんだという不安定な状態で進めないということは常に意識しております。
たとえ自分が思い描くベストな方向で進んでいない時でも、「これにはこういうメリットがある」など、言語化して深く理解できていれば、その後に状況変化が起きても柔軟に対応できます。
また、現在は新たな事業領域への拡大に向けてチャレンジをしています。たとえば物流不動産開発に関連するファンドへの出資業務もその1つです。ファンドの事業内容、事業キャッシュフローなどを精査し、出資の妥当性を検討した上で出資可否を判断していきます。
これは首都圏開発グループの業務というよりも新規事業的な位置付けですが、これまでの物件取得の経験を活かして担当しています。
「開発に挑戦したい」──多様な経験を経てたどり着いた次のステージ
──前職ではどのようなお仕事をされていましたか?
大学卒業後、新卒で不動産会社に入社し、その後複数の不動産関連企業でキャリアを積みました。主な経験として、デベロッパーでの分譲マンションの営業、ハウスメーカーでの注文住宅の営業、不動産管理会社での管理業務という3つの異なる領域を経験してきました。
──転職のきっかけや転職時の就職活動をする上での軸を教えてください。
前職までは不動産での営業や管理という職種を経験してきましたが、開発業務の経験はなかったため、それまでの経験を活かしながら新しいことにチャレンジできる会社を探していました。とくに大規模開発の経験ができる会社を希望し、「不動産開発」をキーワードに検索していました。
その後、当社と出会い、当時進行中だった東京都品川区の「東京レールゲート」という大規模な物流施設の開発を知って、業務のイメージと希望がマッチしたため、応募しました。
また、JRという会社のネームバリューも魅力的で、そのパワーがあるからこそできるダイナミックな仕事があると感じたことも決め手となりました。
──入社後のキャリア、現在の役割について教えてください。
2019年の入社当初は開発部の管理グループに配属され、前職での資産管理業務の経験を活かせる仕事に従事しました。2021年には開発企画グループに異動し、外部不動産の取得を主とする仕入れ業務を担当することになりました。これまで仕入れの経験はなかったので、新しいチャレンジでしたね。
その後、2023年度の組織改正において業務範囲を拡大すべく、開発企画グループが首都圏開発グループとなり、従来の業務に加えて新しく取り組む首都圏用地の開発など、より幅広い業務を担当するようになりました。
現在の役割としては、物件取得では統括業務を行っているため、チームの雰囲気作りを大切にしており、どんなに大変な仕事でも前向きな雰囲気で乗り切れるような環境づくりを心がけています。
マニュアルのない挑戦──自分の仕事が“前例”になるやりがい
──前職での経験をどのように活かせていますか?
物件取得時には、取得後の運営や管理を考慮しながら業務を進める必要があります。とくに、取得後の物件管理をどのように行っていくか、PM(プロパティマネジメント)やBM(ビルディングマネジメント)の選定において、過去の経験が非常に活きています。
管理業務を実際に経験していたからこそ、業務の適切な判断や、管理会社との交渉において具体的な指摘や要望を出すことができ、より良い管理体制を構築することができているように思います。
──印象的なことや達成感を得たエピソードはありますか?
物件取得の業務においては、物件情報を紹介してくれる会社との関係性を大切にしながら、迅速な判断と行動が求められます。申し込みから契約、取得まで常に時間との戦いです。申込前日遅くまで先方の会社と調整を続けることもたびたびあります。取得にはスピード感が重要なため、1つずつ順番に解決するのではなく、マルチタスクですべてを同時並行で進めながら必要な修正を加えていくことが重要です。
時には直前で問題が発生して振り出しに戻ることもありましたが、そういった困難を乗り越えて物件を取得できた時には大きな達成感がありました。
──仕事をする上で、やりがいを感じる点を教えてください。
開発業務の特徴として、前職の個人相手の仕事と比べ、取り扱う金額の規模が大きく、自分の判断や意見が大きな範囲に影響を及ぼすため、責任感とともに大きなやりがいを感じています。
また、新しい試みに挑戦する際は、既存のノウハウやマニュアルがなく、手探り状態でさまざまな部署と連携しながら進める必要があります。一方で、自分が最善だと思う方向性で一から調整できるという自由度があり、自分の仕事が後々の前例となっていくことにも、非常にやりがいを感じながら取り組んでいます。
誰でも挑戦できる風土──専門性と柔軟性を備えた“不動産のプロ集団”をめざして
──開発部の今後の方向性についてお伺いします。
部署としてさまざまな分野に挑戦している中で、専門の不動産会社に負けないような幅広いノウハウを持つ組織になることをめざしています。そうすることで、社員自身も自信を持てますし、他社からもそのような認識をされる会社になれればと考えています。
──今後のご自身のキャリアや目標にしていることがあれば教えてください。
現在担当している開発業務やファンド投資などの経験を積みながら、新しい挑戦にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
個人としては、今も新しいことを任せてもらっていますが、どんな仕事であっても安心して任せられるような存在になりたいですね。また、自分がメンバーにいることでグループの雰囲気が明るくなるような存在になれればと思っています。
私自身、かつて大変な状況に陥った際に、グループの前向きな雰囲気に助けられ、乗り超えられた経験があります。なので、まずは自分がそういった環境づくりを率先してやっていきたいです。
──最後に、入社を希望される方に向けて、メッセージをお願いします。
柔軟な思考ができる方が当社に向いていると感じます。とくに鉄道用地を活用した開発では、さまざまな部署との調整も必要となるため、他者の意見をしっかりと聞き入れながら調整できる能力が重要です。他社と比べても開発規模が大きく、ダイナミックな仕事に携われる環境があることが当社の魅力ですね。
また、中途・新卒関係なく新しいことにチャレンジできる機会が与えられることも魅力だと感じます。部門内には新卒も中途もおり、働いている年齢層も幅広く、性別や年次に関係なく協力して業務を進めています。そのため経験の有無にかかわらず、新しいことにチャレンジする意欲のある方に、ぜひ来ていただきたいと思います。
※ 記載内容は2025年3月時点のものです
